エドガー・マルコフ/Edgar Markov (ストーリー)

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(4人の利用者による、間の8版が非表示)
2行: 2行:
  
 
==解説==
 
==解説==
[[イニストラード/Innistrad]]の[[吸血鬼/Vampire#イニストラード|吸血鬼/Vampire]]の四大血統の一つ、[[吸血鬼/Vampire#種の発祥と存続|マルコフ/Markov]]家の始祖にして、イニストラードに吸血鬼という存在をもたらした張本人。男性({{Gatherer|id=433277}})。
+
[[イニストラード/Innistrad]]の[[吸血鬼/Vampire#イニストラード|吸血鬼/Vampire]]の四大血統の一つ、[[吸血鬼/Vampire#種の発祥と存続|マルコフ/Markov]]家の始祖にして、イニストラードに吸血鬼という存在をもたらした張本人。男性({{Gatherer|id=434822}})。
  
 
大勢の吸血鬼とともに[[ステンシア/Stensia]]州の[[ステンシア/Stensia#吸血鬼の重要拠点|マルコフ荘園/Markov Manor]]に住んでいる。屋敷は広大だが、他の吸血鬼の古老と比べれば、その暮らしぶりは質素なものである。
 
大勢の吸血鬼とともに[[ステンシア/Stensia]]州の[[ステンシア/Stensia#吸血鬼の重要拠点|マルコフ荘園/Markov Manor]]に住んでいる。屋敷は広大だが、他の吸血鬼の古老と比べれば、その暮らしぶりは質素なものである。
  
彼はまた[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]、[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)|ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]の祖父でもある。[[人間]]の守護者たる[[アヴァシン/Avacyn]]を創造して以来、ソリンはマルコフ荘園ですら歓迎されない存在となり、エドガーとは疎遠になっている(エドガー本人がどう思っているのかは不明)。
+
彼はまた[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]、[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)|ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]の祖父でもある。[[人間/Human#イニストラード|人間/Human]]の守護者たる[[アヴァシン/Avacyn]]を創造して以来、ソリンはマルコフ荘園ですら歓迎されない存在となり、エドガーとは疎遠になっている(エドガー本人がどう思っているのかは不明)。
  
 
==経歴==
 
==経歴==
12行: 12行:
 
数千年前、後にステンシアと呼ばれることになる地に、エドガー・マルコフという名の老いた人間の錬金術師が住んでいた。当時その地は飢饉に見舞われており、エドガーは家族を飢餓から救う手段を探し求めていた。彼が辿り着いた結論は恐ろしいものだった。一部の人間に血魔術/Blood magicの儀式を受けさせ、他の人間の血を飲むことで生きられるようにするというのだ。そうすれば作物を必要とする人間の割合は減るし、人口自体も減るだろう。
 
数千年前、後にステンシアと呼ばれることになる地に、エドガー・マルコフという名の老いた人間の錬金術師が住んでいた。当時その地は飢饉に見舞われており、エドガーは家族を飢餓から救う手段を探し求めていた。彼が辿り着いた結論は恐ろしいものだった。一部の人間に血魔術/Blood magicの儀式を受けさせ、他の人間の血を飲むことで生きられるようにするというのだ。そうすれば作物を必要とする人間の割合は減るし、人口自体も減るだろう。
  
だが、それは建前だった。エドガーの真の望みは、自分自身とたった一人の孫、ソリンを不老不死にすることだった。[[デーモン#ストーリー|悪魔]][[イニストラードのその他のキャラクター#シルゲンガー/Shilgengar|シルゲンガー/Shilgengar]]が彼の野心に目を付け、彼に知識を与えて血魔術の儀式への道を示し、彼が自分の良心に打ち勝つ手助けをした。それでも最後の一線で踏み留まっていたエドガーに、大義名分を与えたのが飢饉である。もしかしたら飢饉もシルゲンガーが仕組んだことかもしれない――あるいは、全くの偶然なのかもしれない。
+
だが、それは建前だった。エドガーの真の望みは、自分自身とたった一人の孫、ソリンを不老不死にすることだった。[[デーモン/Demon#イニストラード|悪魔]][[飢饉の祖、シルゲンガー/Shilgengar, Sire of Famine#ストーリー|シルゲンガー/Shilgengar]]が彼の野心に目を付け、彼に知識を与えて血魔術の儀式への道を示し、彼が自分の良心に打ち勝つ手助けをした。それでも最後の一線で踏み留まっていたエドガーに、大義名分を与えたのが飢饉である。もしかしたら飢饉もシルゲンガーが仕組んだことかもしれない――あるいは、全くの偶然なのかもしれない。
  
 
エドガーは[[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren (ストーリー)|オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren]]、[[流城のルノ/Runo Stromkirk (ストーリー)|流城のルノ/Runo Stromkirk]]ら十一人の仲間とともに儀式を行った。儀式の鍵となるのは[[天使#ストーリー|天使]]の生き血であった。彼らは[[イニストラードのその他のキャラクター#マリクス/Marycz|マリクス/Marycz]]という名の天使を捕縛し、祭壇の上でその首を裂いた。迸る銀色の血を、まずエドガーが銀のゴブレットで受けて飲み、11人がそれに続いた。こうして、この[[次元/Plane]]最初の吸血鬼が生まれた。
 
エドガーは[[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren (ストーリー)|オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren]]、[[流城のルノ/Runo Stromkirk (ストーリー)|流城のルノ/Runo Stromkirk]]ら十一人の仲間とともに儀式を行った。儀式の鍵となるのは[[天使#ストーリー|天使]]の生き血であった。彼らは[[イニストラードのその他のキャラクター#マリクス/Marycz|マリクス/Marycz]]という名の天使を捕縛し、祭壇の上でその首を裂いた。迸る銀色の血を、まずエドガーが銀のゴブレットで受けて飲み、11人がそれに続いた。こうして、この[[次元/Plane]]最初の吸血鬼が生まれた。
21行: 21行:
 
===登場カード===
 
===登場カード===
 
{{キャラクターを表すカード/エドガー・マルコフ}}
 
{{キャラクターを表すカード/エドガー・マルコフ}}
 +
 +
====[[カード名]]に登場====
 +
;[[イニストラード:真紅の契り]]
 +
:[[エドガーの覚醒/Edgar's Awakening]]、[[魅せられた花婿、エドガー/Edgar, Charmed Groom|エドガー・マルコフの棺/Edgar Markov's Coffin]]
  
 
====[[フレイバー・テキスト]]に登場====
 
====[[フレイバー・テキスト]]に登場====
 
;[[アヴァシンの帰還]]
 
;[[アヴァシンの帰還]]
 
:[[異常な俊敏性/Uncanny Speed]]
 
:[[異常な俊敏性/Uncanny Speed]]
 +
;[[イニストラード:真紅の契り]]
 +
:[[マルコフの浄化師/Markov Purifier]]
  
 
====[[絵|イラスト]]に登場====
 
====[[絵|イラスト]]に登場====
 
;[[統率者2017]]
 
;[[統率者2017]]
 
:[[血の貢ぎ物/Blood Tribute]]
 
:[[血の貢ぎ物/Blood Tribute]]
 +
;[[イニストラード:真紅の契り]]
 +
:[[不浄なる祭司/Unholy Officiant]]、[[エドガーの覚醒/Edgar's Awakening]]
  
 
===登場作品・登場記事===
 
===登場作品・登場記事===
45行: 53行:
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-1-tithes-and-invitations-2021-10-28 Episode 1: Tithes and Invitations]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035533/ メインストーリー第1話:徴税と招待状](Magic Story [[2021年]]10月28日 [[K. Arsenault Rivera]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-1-tithes-and-invitations-2021-10-28 Episode 1: Tithes and Invitations]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035533/ メインストーリー第1話:徴税と招待状](Magic Story [[2021年]]10月28日 [[K. Arsenault Rivera]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-dolorous-weight-pleasantries-2021-11-03 Episode 2: The Dolorous Weight of Pleasantries]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035558/ メインストーリー第2話:社交儀礼の陰気な重み](Magic Story 2021年11月3日 K. Arsenault Rivera著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-dolorous-weight-pleasantries-2021-11-03 Episode 2: The Dolorous Weight of Pleasantries]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035558/ メインストーリー第2話:社交儀礼の陰気な重み](Magic Story 2021年11月3日 K. Arsenault Rivera著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-3-forever-hold-your-peace-2021-11-10 Episode 3: Forever Hold Your Peace]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035582/ メインストーリー第3話:その結婚に異議あり](Magic Story 2021年11月10日 K. Arsenault Rivera著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-4-wedding-crashers-2021-11-17 Episode 4: The Wedding Crashers]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035602/ メインストーリー第4話:結婚式をぶち壊せ](Magic Story 2021年11月17日 K. Arsenault Rivera著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-5-till-death-do-us-part-2021-11-24 Episode 5: Till Death Do Us Part]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035619/ メインストーリー第5話:死が我らを分かつまで](Magic Story 2021年11月24日 K. Arsenault Rivera著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/legends-innistrad-crimson-vow-2021-11-12 The Legends of Innistrad: Crimson Vow]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035624/ 『イニストラード:真紅の契り』の伝説たち]([[Daily MTG]] 2021年11月10日)
  
 
==その他==
 
==その他==

2024年9月16日 (月) 14:42時点における最新版

エドガー・マルコフ/Edgar Markovイニストラード・ブロックおよびイニストラードを覆う影ブロックのキャラクター。カードとしては統率者2017エドガー・マルコフ/Edgar Markovが初出。

目次

[編集] 解説

イニストラード/Innistrad吸血鬼/Vampireの四大血統の一つ、マルコフ/Markov家の始祖にして、イニストラードに吸血鬼という存在をもたらした張本人。男性(イラスト)。

大勢の吸血鬼とともにステンシア/Stensia州のマルコフ荘園/Markov Manorに住んでいる。屋敷は広大だが、他の吸血鬼の古老と比べれば、その暮らしぶりは質素なものである。

彼はまたプレインズウォーカー/Planeswalkerソリン・マルコフ/Sorin Markovの祖父でもある。人間/Humanの守護者たるアヴァシン/Avacynを創造して以来、ソリンはマルコフ荘園ですら歓迎されない存在となり、エドガーとは疎遠になっている(エドガー本人がどう思っているのかは不明)。

[編集] 経歴

[編集] 吸血鬼の誕生

数千年前、後にステンシアと呼ばれることになる地に、エドガー・マルコフという名の老いた人間の錬金術師が住んでいた。当時その地は飢饉に見舞われており、エドガーは家族を飢餓から救う手段を探し求めていた。彼が辿り着いた結論は恐ろしいものだった。一部の人間に血魔術/Blood magicの儀式を受けさせ、他の人間の血を飲むことで生きられるようにするというのだ。そうすれば作物を必要とする人間の割合は減るし、人口自体も減るだろう。

だが、それは建前だった。エドガーの真の望みは、自分自身とたった一人の孫、ソリンを不老不死にすることだった。悪魔シルゲンガー/Shilgengarが彼の野心に目を付け、彼に知識を与えて血魔術の儀式への道を示し、彼が自分の良心に打ち勝つ手助けをした。それでも最後の一線で踏み留まっていたエドガーに、大義名分を与えたのが飢饉である。もしかしたら飢饉もシルゲンガーが仕組んだことかもしれない――あるいは、全くの偶然なのかもしれない。

エドガーはオリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren流城のルノ/Runo Stromkirkら十一人の仲間とともに儀式を行った。儀式の鍵となるのは天使の生き血であった。彼らはマリクス/Maryczという名の天使を捕縛し、祭壇の上でその首を裂いた。迸る銀色の血を、まずエドガーが銀のゴブレットで受けて飲み、11人がそれに続いた。こうして、この次元/Plane最初の吸血鬼が生まれた。

その後エドガーは自分の血を飲ませることで、ソリンをも吸血鬼に変えた。驚くべきことに、ソリンはその場から忽然と姿を消した――変質による精神的ショックが、彼のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを点したのだった。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

イニストラード:真紅の契り
エドガーの覚醒/Edgar's Awakeningエドガー・マルコフの棺/Edgar Markov's Coffin

[編集] フレイバー・テキストに登場

アヴァシンの帰還
異常な俊敏性/Uncanny Speed
イニストラード:真紅の契り
マルコフの浄化師/Markov Purifier

[編集] イラストに登場

統率者2017
血の貢ぎ物/Blood Tribute
イニストラード:真紅の契り
不浄なる祭司/Unholy Officiantエドガーの覚醒/Edgar's Awakening

[編集] 登場作品・登場記事

イニストラード・ブロック
基本セット2015
イニストラードを覆う影ブロック
イニストラード:真紅の契り

[編集] その他

  • Edgarはヨーロッパで広く使われる男性の人名。古英語のēad(富)とgār(槍)に由来する。この名を持つ著名な人物としては、マジックフレイバー・テキストにも作品の一節が引用されている、小説家・詩人のEdgar Allan Poeが挙げられる。

[編集] 参考

MOBILE