基本土地
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基本土地は[[4枚制限ルール]]の制約を受けないため、英語で同名の[[カード]]を5枚以上1つの[[デッキ]]に入れてもよい。 | 基本土地は[[4枚制限ルール]]の制約を受けないため、英語で同名の[[カード]]を5枚以上1つの[[デッキ]]に入れてもよい。 | ||
− | [[基本土地タイプ]] | + | [[基本土地タイプ]]を持つかどうかは、基本土地かどうかとは無関係である。基本土地タイプを持たない基本土地が存在していてもよい(→[[荒地/Wastes]])し、基本土地タイプを持つ[[基本でない土地]]が存在していてもよい(→[[デュアルランド]]など)。 |
− | + | *[[リミテッド]]では[[平地/Plains]]、[[島/Island]]、[[沼/Swamp]]、[[山/Mountain]]、[[森/Forest]]の5種類の基本土地が任意の枚数支給される。それら以外の基本土地([[冠雪の平地/Snow-Covered Plains]]や[[荒地/Wastes]]など)は支給されない。 | |
− | * | + | *基本土地は大抵の[[カード・セット]]に収録されており、それらの[[ブースターパック]]や[[トーナメントパック]]、[[ファットパック]]、[[構築済みデッキ]]などに封入されている。[[ブースターパック]]の項目も参照のこと。 |
− | + | *たびたび、「基本土地はどんな[[フォーマット]]でも使用できる」という特別な[[ルール]]が存在すると勘違いされることがあるが、'''そのようなルールはない'''。[[平地/Plains]]や[[島/Island]]が[[スタンダード]]で使えるのは、他の再録カードと同様、スタンダードで使える[[カード・セット]]の中のいずれかにそれらのカードが[[再録]]されているからに過ぎない。[[基本氷雪土地]]や[[荒地/Wastes]]が(使用できるセットに収録されていない限り)使用できないのも同様である。 | |
− | + | **[[ブロック (総称)|ブロック]]制が存在していた頃、ブロック最初の[[エキスパンション]]には平地/Plainsや島/Islandなどの基本土地が必ず収録されていた。こうしないと、[[ブロック構築]]で基本土地を使えなくなってしまうため。 | |
− | * | + | **リミテッドでは、上述の通り基本土地が支給され、用いるセットに含まれていなくても使用できる。 |
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+ | *[[アングルード]]や[[ゼンディカー]]など、いくつかのカード・セットにはカード全面にイラストが印刷された基本土地(フルアート基本土地)が収録されている({{Gatherer|id=195179|カード画像}})。逆に全面が[[文章欄]]のフルテキスト基本土地も存在する(→[[Secret Lair Drop Series/2021年#The Full-Text Land|Secret Lair Drop Series: The Full-Text Land]])。 | ||
+ | *[[神河物語]]や[[エルドラージ覚醒]]など、いくつかのカード・セットの基本土地は[[コレクター番号]]順に並べると1枚の[[絵]]になる。 | ||
+ | *以前は「'''基本地形'''」、[[第8版]]の[[タイプ行]]でのみ「'''土地(基本地形)'''」と訳されていたが、[[第9版]]から現在の訳に変更された(ただし、それ以前から日本語版[[総合ルール]]では変更されていた)。<!-- 具体的には総合ルール(私訳第 3.6.2.0 版)から --> | ||
+ | *「基本地形/Basic Land」という表現が当たり前に使われる一方で、第8版より以前の基本土地カードのタイプ行には「土地/Land」とだけ表記され、特殊タイプの「基本」も、土地タイプの表記もなかった({{Gatherer|id=11447|画像}})。[[ウルザランド]]や[[砂漠/Desert]]に土地タイプが加えられたのも後年のことで、それまではルールによって「土地はカード名と同じ土地タイプを持つ」と定められていた。デュアルランドや[[棲み家]]のように特定の土地タイプを持つカードは、ルール文章にその旨が書かれていた。 | ||
+ | *上記12種の他に、[[構築]]で使用できず[[総合ルール]]でもサポートされない基本土地として[[Barry's Land (playtest)]]がある。 | ||
===デザインの変遷=== | ===デザインの変遷=== | ||
− | かつての基本土地カードは通常のカードと同様に、[[文章欄]]に{{Gatherer|id=8325|マナ能力が記述されていた}}。[[初心者向け]]セットの[[ポータル]]シリーズで現在のように[[マナ・シンボル]]が{{Gatherer|id=4425|大きく印刷されたデザイン}}が登場し、[[第6版]] | + | かつての基本土地カードは通常のカードと同様に、[[文章欄]]に{{Gatherer|id=8325|マナ能力が記述されていた}}。[[初心者向け]]セットの[[ポータル]]シリーズで現在のように[[マナ・シンボル]]が{{Gatherer|id=4425|大きく印刷されたデザイン}}が登場し、[[第6版]]以降これが定着した<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/evolution-basic-land-2015-10-06 Evolution of the Basic Land]([[Daily MTG]] [[2015年]]10月6日 [[Michael Yichao]]著)</ref>。 |
− | * | + | *直感的に判りやすくなった反面、初心者にルールを勘違いさせる原因になるとして、現在でもこの変更の是非は議論されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/my-day%E2%80%A6-2014-05-12 In My Day…]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0010720/ 過ぎ去りし日々]([[Making Magic]] [[2014年]]5月12日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 |
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2024年6月7日 (金) 22:33時点における最新版
基本土地/Basic Landとは、特殊タイプ「基本」を持つ土地のこと。
Snow-Covered Plains / 冠雪の平地
基本氷雪土地 — 平地(Plains)
基本氷雪土地 — 平地(Plains)
基本土地は4枚制限ルールの制約を受けないため、英語で同名のカードを5枚以上1つのデッキに入れてもよい。
基本土地タイプを持つかどうかは、基本土地かどうかとは無関係である。基本土地タイプを持たない基本土地が存在していてもよい(→荒地/Wastes)し、基本土地タイプを持つ基本でない土地が存在していてもよい(→デュアルランドなど)。
- リミテッドでは平地/Plains、島/Island、沼/Swamp、山/Mountain、森/Forestの5種類の基本土地が任意の枚数支給される。それら以外の基本土地(冠雪の平地/Snow-Covered Plainsや荒地/Wastesなど)は支給されない。
- 基本土地は大抵のカード・セットに収録されており、それらのブースターパックやトーナメントパック、ファットパック、構築済みデッキなどに封入されている。ブースターパックの項目も参照のこと。
- たびたび、「基本土地はどんなフォーマットでも使用できる」という特別なルールが存在すると勘違いされることがあるが、そのようなルールはない。平地/Plainsや島/Islandがスタンダードで使えるのは、他の再録カードと同様、スタンダードで使えるカード・セットの中のいずれかにそれらのカードが再録されているからに過ぎない。基本氷雪土地や荒地/Wastesが(使用できるセットに収録されていない限り)使用できないのも同様である。
[編集] 基本土地一覧
現在、基本土地であるカードは以下の12種類。
- 冠雪の平地/Snow-Covered Plains
- 冠雪の島/Snow-Covered Island
- 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
- 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
- 冠雪の森/Snow-Covered Forest
- 冠雪の荒地/Snow-Covered Wastes
[編集] その他
- アングルードやゼンディカーなど、いくつかのカード・セットにはカード全面にイラストが印刷された基本土地(フルアート基本土地)が収録されている(カード画像)。逆に全面が文章欄のフルテキスト基本土地も存在する(→Secret Lair Drop Series: The Full-Text Land)。
- 神河物語やエルドラージ覚醒など、いくつかのカード・セットの基本土地はコレクター番号順に並べると1枚の絵になる。
- 以前は「基本地形」、第8版のタイプ行でのみ「土地(基本地形)」と訳されていたが、第9版から現在の訳に変更された(ただし、それ以前から日本語版総合ルールでは変更されていた)。
- 「基本地形/Basic Land」という表現が当たり前に使われる一方で、第8版より以前の基本土地カードのタイプ行には「土地/Land」とだけ表記され、特殊タイプの「基本」も、土地タイプの表記もなかった(画像)。ウルザランドや砂漠/Desertに土地タイプが加えられたのも後年のことで、それまではルールによって「土地はカード名と同じ土地タイプを持つ」と定められていた。デュアルランドや棲み家のように特定の土地タイプを持つカードは、ルール文章にその旨が書かれていた。
- 上記12種の他に、構築で使用できず総合ルールでもサポートされない基本土地としてBarry's Land (playtest)がある。
[編集] デザインの変遷
かつての基本土地カードは通常のカードと同様に、文章欄にマナ能力が記述されていた。初心者向けセットのポータルシリーズで現在のようにマナ・シンボルが大きく印刷されたデザインが登場し、第6版以降これが定着した[1]。
- 直感的に判りやすくなった反面、初心者にルールを勘違いさせる原因になるとして、現在でもこの変更の是非は議論されている[2]。
[編集] 脚注
- ↑ Evolution of the Basic Land(Daily MTG 2015年10月6日 Michael Yichao著)
- ↑ In My Day…/過ぎ去りし日々(Making Magic 2014年5月12日 Mark Rosewater著)