大乱闘戦
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選択ルールはゲーム開始前に選ばれる。一般的には以下のようにする。 | 選択ルールはゲーム開始前に選ばれる。一般的には以下のようにする。 | ||
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*「[[左翼への攻撃]]」ルールを用いる。 | *「[[左翼への攻撃]]」ルールを用いる。 | ||
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*ターンマーカーは参加人数を4で割った数(小数点以下切り捨て)を用いる。マーカーにはそれぞれ異なる番号を振っておく。 | *ターンマーカーは参加人数を4で割った数(小数点以下切り捨て)を用いる。マーカーにはそれぞれ異なる番号を振っておく。 | ||
− | * | + | *マーカーの初期配置は、まず1人のプレイヤーに渡し、そこから左回りで4人ごとに渡していく。 |
− | * | + | *自分のターンが終わったプレイヤーはマーカーを左隣のプレイヤーに渡す。受け取ったプレイヤーは、自分の左3人以内にマーカーを持つプレイヤーがいた場合、ターンを始めることができない。左4人目にマーカーが移るまで、そのプレイヤーはマーカーを持ったまま待つことになる。 |
− | * | + | *プレイヤーがゲームから除外され、上記適正マーカー数が減った場合、そのプレイヤーのすぐ右にあるターンマーカーが「取り除かれる予定」になる。 |
+ | **このとき、すでに取り除かれる予定になっているターンマーカーは無視して考える。 | ||
+ | **複数のプレイヤーが同時に敗北して適正マーカー数が減った場合、前述の条件を満たすマーカーのうち番号が最も小さいものが取り除かれる予定になる。これにより一つのターンマーカーが複数回取り除かれる予定になることもありえる(適正マーカー数が同時に二つ以上減った場合)。 | ||
+ | **取り除かれる予定となっているターンマーカーを持つプレイヤーがターン進行中の場合、そのターン終了後にそのターンマーカーを除去する。ターン進行中でない場合、即座にターンマーカーを除去する。 | ||
+ | **ターンマーカーが除去されたとき、それが複数回取り除かれる予定だったならば、そのすぐ右にあるターンマーカーが「その回数-1」回分取り除かれる予定になる。 | ||
+ | *プレイヤーが自分のターンに[[追加のターン|追加ターン]]を得た場合、他のターンマーカーが近くない限り、ターンマーカーを保持したまま次のターンに入る。 | ||
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*プレイヤーが自分のターンでないときに追加ターンを得た場合、それはそのプレイヤーが次のターンを得る直前に追加される。 | *プレイヤーが自分のターンでないときに追加ターンを得た場合、それはそのプレイヤーが次のターンを得る直前に追加される。 | ||
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+ | 大乱闘戦では、ターンマーカー1つにつき1つの[[スタック]]が存在する。 | ||
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+ | *複数のスタックの優先権を持つプレイヤーが[[呪文]]を[[唱える|唱えたり]]、[[能力]]を[[起動]]したり、[[誘発型能力]]が[[誘発]]したりした場合、どのスタックに乗せるかを選択する。 | ||
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+ | *呪文や能力があるスタック上のオブジェクトを[[対象]]とする場合、その呪文や能力はその対象と同じスタックに置かなければいけない。 | ||
+ | *複数のスタックにあるオブジェクトを対象とすることはできない。 | ||
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+ | ==その他== | ||
+ | [[統率者戦]]など通常の[[多人数戦]]とは比べ物にならない人数のプレイヤーと時間が必要なため、ゲームとして成立させるのも一苦労。[[プレイヤーズコンベンション]]のサイドイベントの定番として開催されるため、それらに参加してみるのがも手。([https://mtg-jp.com/coverage/gpshz18standard/article/0031518/ 参考]) | ||
+ | *[[永劫機関/Aeon Engine]]を使用するプレイヤーがいると混乱すること必至。 | ||
+ | *[[解放された者、カーン/Karn Liberated]]の奥義を使ったらとんでもないことになる。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[多人数戦]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
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+ | {{#cr:807}} |
2024年5月25日 (土) 16:22時点における最新版
大乱闘戦/Grand Meleeは、多人数戦の変種ルールの1つで、CR:807に定められている。10人以上がそれぞれ個人として同時に対戦する形式。無差別戦の大人数用拡張ルールという位置付け。
目次 |
[編集] ルール
それぞれのプレイヤーは無作為に円形になるように座り、ゲームを開始する。
選択ルールはゲーム開始前に選ばれる。一般的には以下のようにする。
[編集] ターンマーカー
大乱闘戦では、ターンを進めるプレイヤー(アクティブ・プレイヤー)が複数存在する。そのプレイヤーを区別するための印として「ターンマーカー」を複数用意しておき、これを持っているプレイヤーをその時点でのアクティブ・プレイヤーとする。各アクティブ・プレイヤーはそれぞれ個別に、同時にゲームを進行させる。
- ターンマーカーは参加人数を4で割った数(小数点以下切り捨て)を用いる。マーカーにはそれぞれ異なる番号を振っておく。
- マーカーの初期配置は、まず1人のプレイヤーに渡し、そこから左回りで4人ごとに渡していく。
- 自分のターンが終わったプレイヤーはマーカーを左隣のプレイヤーに渡す。受け取ったプレイヤーは、自分の左3人以内にマーカーを持つプレイヤーがいた場合、ターンを始めることができない。左4人目にマーカーが移るまで、そのプレイヤーはマーカーを持ったまま待つことになる。
- プレイヤーがゲームから除外され、上記適正マーカー数が減った場合、そのプレイヤーのすぐ右にあるターンマーカーが「取り除かれる予定」になる。
- このとき、すでに取り除かれる予定になっているターンマーカーは無視して考える。
- 複数のプレイヤーが同時に敗北して適正マーカー数が減った場合、前述の条件を満たすマーカーのうち番号が最も小さいものが取り除かれる予定になる。これにより一つのターンマーカーが複数回取り除かれる予定になることもありえる(適正マーカー数が同時に二つ以上減った場合)。
- 取り除かれる予定となっているターンマーカーを持つプレイヤーがターン進行中の場合、そのターン終了後にそのターンマーカーを除去する。ターン進行中でない場合、即座にターンマーカーを除去する。
- ターンマーカーが除去されたとき、それが複数回取り除かれる予定だったならば、そのすぐ右にあるターンマーカーが「その回数-1」回分取り除かれる予定になる。
- プレイヤーが自分のターンに追加ターンを得た場合、他のターンマーカーが近くない限り、ターンマーカーを保持したまま次のターンに入る。
- そのプレイヤーの左3人以内にターンマーカーがあった場合、4つ左のプレイヤーがターンマーカーを持つまで追加ターンを始めるのを待つ。
- そのプレイヤーの右3人以内にターンマーカーがあった場合、最初のターンが終わった時点でターンマーカーを次に回し、次のターンマーカーがついたときに自分のターンに入る前に追加ターンを行う。
- プレイヤーが自分のターンでないときに追加ターンを得た場合、それはそのプレイヤーが次のターンを得る直前に追加される。
[編集] 複数のスタック
大乱闘戦では、ターンマーカー1つにつき1つのスタックが存在する。
特定のターンマーカーのスタックについて、それが自分の影響範囲内にあるか、そのスタック上にあるオブジェクトが自分の影響範囲内にいるプレイヤーによってコントロールされている場合に限り優先権を得る。
- 複数のスタックの優先権を持つプレイヤーが呪文を唱えたり、能力を起動したり、誘発型能力が誘発したりした場合、どのスタックに乗せるかを選択する。
- スタック上にあるオブジェクトが誘発型能力を誘発させた場合、その誘発型能力は同じスタックに置かなければいけない。
- あるスタック上の呪文や能力の解決によって、プレイヤーが呪文を唱えたり呪文のコピーを作成した場合、その新しい呪文は同じスタックに置かなければいけない。
- 呪文や能力があるスタック上のオブジェクトを対象とする場合、その呪文や能力はその対象と同じスタックに置かなければいけない。
- 複数のスタックにあるオブジェクトを対象とすることはできない。
[編集] その他
統率者戦など通常の多人数戦とは比べ物にならない人数のプレイヤーと時間が必要なため、ゲームとして成立させるのも一苦労。プレイヤーズコンベンションのサイドイベントの定番として開催されるため、それらに参加してみるのがも手。(参考)
- 永劫機関/Aeon Engineを使用するプレイヤーがいると混乱すること必至。
- 解放された者、カーン/Karn Liberatedの奥義を使ったらとんでもないことになる。
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 8 多人数戦ルール
- 807 「大乱闘戦」変種ルール
- 807.1 「大乱闘戦」変種ルールは「無差別戦」の拡張ルールであり、それぞれのプレイヤーが個人として戦いあうフォーマットである。10人以上のプレイヤーが参加する時に用いられる。
- 807.2 多人数戦での選択ルールのうちどれを使うかは、プレイの開始前に決定する。通常、「大乱闘戦」では、以下の選択ルールを用いる。
- 807.3 プレイヤーは無作為の順番で席に着く。
- 807.4 「大乱闘戦」変種ルールは、複数のプレイヤーが同時にターンを進めることを認めている。ターンマーカーを用い、誰が現在ターンを進めているのかが判るようにするとよい。ターンマーカーを持つプレイヤーがそれぞれアクティブ・プレイヤーとなる。
- 807.4a 4人ごとに1つ(切り捨て)、ターンマーカーを用いる。
- 807.4b ゲームの開始プレイヤーが最初のターンマーカーを持つ。以降左回り4席ごと(5番目のプレイヤー)に2つ目のターンマーカーを置き、以下同様に、ターンマーカーを置く。ターンマーカーには順番を示す数が記されており、それらのマーカーを持ったプレイヤーは同時にターンを進める。
- 807.4c プレイヤーは、自分のターンが終わった後、ターンマーカーを左隣のプレイヤーに渡す。ターンマーカーを持つプレイヤーが自分のターンの間にゲームから離れた場合、そのターンの終了後に、その左にいるプレイヤーがターンマーカーを得る。ターンマーカーを持つプレイヤーが自分のターンが始まる前にゲームから離れた場合、その左にいるプレイヤーが即座にターンマーカーを得る。
- 807.4d 自分から見て左3人までにマーカーがあるプレイヤーがマーカーを受け取った場合、そのプレイヤーは自分のターンを始めることはできない。その場合、左4人目にマーカーが渡るまで、そのプレイヤーは待つことになる。
- 807.4e プレイヤーがゲームから離れ、それによってターンマーカーの数が減る場合、その離れたプレイヤーのすぐ右にあるターンマーカーが取り除かれると予定される。複数のプレイヤーが同時にゲームから離れ、それによってターンマーカーが取り除かれうる状況になった場合、より小さい番号のマーカーが取り除かれると予定される。ターンマーカーが複数回取り除かれると予定されることがある。
- 807.4f 1人または複数のプレイヤーがゲームから離れ、それによってターンマーカーの数が減るという決定(rule 807.4e 参照)に関して、既に取り除かれる予定になっているターンマーカーは無視する。
- 807.4g ターン進行中のプレイヤーが、取り除かれる予定になっているターンマーカーを持っている場合、そのターンマーカーはそのターンの終了後に次のプレイヤーに渡されずに除去される。ターン進行中でないプレイヤーが、取り除かれる予定になっているターンマーカーを持っている場合、そのターンマーカーは即座に除去される。除去されたターンマーカーが複数回取り除かれる予定になっていた場合、その右にあるターンマーカーが、その回数引く1回、取り除かれる予定になる。
- 807.4h 1人あるいは並んだプレイヤーがゲームから除去される場合、次のターンが始まるまでは、除去されたプレイヤーのどちらの隣にいたプレイヤーも他方の影響範囲に入らない。
- 807.4i 効果によって、ターンマーカーを持っているプレイヤーが追加のターンを得た場合、そのプレイヤーはターンマーカーが近すぎない限り、ターンマーカーを保持したまま次のターンに入る。プレイヤーの左3席以内にターンマーカーがあった場合、追加ターンを始めるのは第4席のプレイヤーがターンマーカーを持つまで待つ。右3席以内にターンマーカーがある場合、最初のターンが終わった時点ですぐにターンマーカーを次に回し、次のターンマーカーがついた時に自分のターンに入る前に、その追加のターンを行う。
- 807.4j プレイヤーが現在のターンの次に追加のターンを得る場合、その時点でそのプレイヤーがターンマーカーを持っていないのなら、そのプレイヤーは次の自分のターンの直前に追加のターンを得る。
- 807.5 「大乱闘戦」では、ターンマーカーごとに1つずつの、複数のスタックを用いる。
- 807.5a プレイヤーはある特定のターンマーカーのスタックについて、それが自分の影響範囲内にあるか、そのスタック上にあるオブジェクトが自分の影響範囲内にいるプレイヤーによってコントロールされている場合に限り優先権を得る。
- 807.5b 複数のスタックの優先権を持っているプレイヤーが呪文を唱えたり、能力を起動したり、そのコントロールしている誘発型能力が誘発したりした場合、そのプレイヤーはどのスタックに呪文や能力を乗せるかを選ぶ。スタック上にあるオブジェクトが誘発型能力を誘発させた場合、その誘発型能力はそのスタックに積まなければならない。あるスタックの呪文や能力を解決したことによって、プレイヤーが呪文を唱えたり呪文のコピーを作ったりした場合、新しい呪文はそのスタックに積まなければならない。呪文や能力がスタック上にあるオブジェクトを対象とする場合、その呪文や能力は対象と同じスタックに積まなければならない。複数のスタックに存在するオブジェクトを対象にすることはできない。
- 807 「大乱闘戦」変種ルール