ガチョウの母/The Goose Mother
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− | + | [[戦場に出た]]とき[[食物]][[トークン]]を[[生成]]し、[[攻撃]]時に食物を消費して[[カード]]を引けるガチョウの[[ハイドラ]]。 | |
− | + | [[ライフゲイン]]と[[ドロー]]を備えた[[緑青]]のハイドラというデザインは過去に猛威を振るった[[ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis]]を思わせるが、食物の起動に[[マナ]]がかかる・攻撃を介しなければドローできないなどテンポ面で大きく後れを取っている。攻撃する前に[[除去]]された場合は食物を残すのみであり、大量のマナをつぎこんで[[召喚]]した際のリターンに乏しい。[[伝説]]である点も扱いづらさを増しており、ドローで2枚目を引き込み多角的かつ連鎖的にアドバンテージを獲得できたハイドロイド混成体の強みはほぼ完全に失われている。 | |
− | + | 一方で、これ自身が生成していない食物もドローに変換できるのは独自のメリットである。攻撃回数を稼ぐためにも早めに[[戦場]]に出すのが望ましく、小さめのサイズで[[唱える|唱え]]たのち他の手段で食物を生成し[[ハンド・アドバンテージ]]を稼ぐことになるか。ハイドラにしては珍しく基本の[[パワー/タフネス]]が2/2もあるためXが小さくとも戦力として申し分ないサイズになりやすく、X=1で唱えるだけでも[[キャントリップ]]つきクリーチャーとしては類を見ない[[コスト・パフォーマンス]]を発揮する。 | |
− | + | 登場時の[[スタンダード]]では環境級の食物デッキは成立しておらず、[[ランプ]]デッキのフィニッシャーとしても[[偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier]]をはじめとした対抗馬が多数いるのが難点。[[シナジー]]前提の[[ドローエンジン]]としても、ほぼ同等の[[マナレシオ]]とより汎用的な能力を備えた[[好奇心の神童、ケラン/Kellan, Inquisitive Prodigy]]の登場以降は立場を危うくしている。しかし[[スローグルク|4色レジェンズ]]では[[伝説の秘宝/Relic of Legends]]で膨大なマナが生めること、早い段階でも出せる伝説のクリーチャーであること、ケランよりも自己完結していることが評価され採用されることもある。 | |
− | + | *Xに応じて食物を生成するカードとしては[[お百姓のコトン/Farmer Cotton]]に次いで2枚目となる。あちらに比べて生成効率は落ちるが、[[色]]や[[フォーマット]]の兼ね合いによってはこちらを採用することもあるか。 | |
− | == | + | ==その他== |
− | + | *名前の由来は[[Wikipedia:ja:マザー・グース|マザー・グース]](Mother Goose)と思われる。イギリスで古くから口誦によって伝承されてきた童謡や歌謡の総称。 | |
+ | *ガチョウの母親がなぜハイドラ?と思うかもしれないが、{{Gatherer|id=631010}}を見れば納得である。 | ||
+ | *[[おとぎ話]]の[[フレイバー・テキスト]]には『ガチョウの母』の名を冠す物語がいくつか存在する。"The Goose Mother and Other Tales"という原文通り、互いに関係性のない雑多な物語の集まりのようだ。 | ||
+ | **[[土地税/Land Tax]]、[[息詰まる徴税/Smothering Tithe]]、[[反動/Repercussion]]、[[自然の意志/Nature's Will]]がこれに該当する。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0037172/ 『エルドレインの森』のトークン]([[Daily MTG]] [[2023年]]8月24日) | ||
+ | *[[マナ・コストにXを含むカード一覧]]([[機能別カードリスト]]) | ||
*[[カード個別評価:エルドレインの森]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:エルドレインの森]] - [[レア]] |
2024年4月30日 (火) 21:58時点における最新版
伝説のクリーチャー — 鳥(Bird) ハイドラ(Hydra)
飛行
ガチョウの母は、+1/+1カウンターX個が置かれた状態で戦場に出る。
ガチョウの母が戦場に出たとき、Xの、端数を切り上げた半分の数の食物(Food)トークンを生成する。
ガチョウの母が攻撃するたび、食物1つを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、カード1枚を引く。
戦場に出たとき食物トークンを生成し、攻撃時に食物を消費してカードを引けるガチョウのハイドラ。
ライフゲインとドローを備えた緑青のハイドラというデザインは過去に猛威を振るったハイドロイド混成体/Hydroid Krasisを思わせるが、食物の起動にマナがかかる・攻撃を介しなければドローできないなどテンポ面で大きく後れを取っている。攻撃する前に除去された場合は食物を残すのみであり、大量のマナをつぎこんで召喚した際のリターンに乏しい。伝説である点も扱いづらさを増しており、ドローで2枚目を引き込み多角的かつ連鎖的にアドバンテージを獲得できたハイドロイド混成体の強みはほぼ完全に失われている。
一方で、これ自身が生成していない食物もドローに変換できるのは独自のメリットである。攻撃回数を稼ぐためにも早めに戦場に出すのが望ましく、小さめのサイズで唱えたのち他の手段で食物を生成しハンド・アドバンテージを稼ぐことになるか。ハイドラにしては珍しく基本のパワー/タフネスが2/2もあるためXが小さくとも戦力として申し分ないサイズになりやすく、X=1で唱えるだけでもキャントリップつきクリーチャーとしては類を見ないコスト・パフォーマンスを発揮する。
登場時のスタンダードでは環境級の食物デッキは成立しておらず、ランプデッキのフィニッシャーとしても偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierをはじめとした対抗馬が多数いるのが難点。シナジー前提のドローエンジンとしても、ほぼ同等のマナレシオとより汎用的な能力を備えた好奇心の神童、ケラン/Kellan, Inquisitive Prodigyの登場以降は立場を危うくしている。しかし4色レジェンズでは伝説の秘宝/Relic of Legendsで膨大なマナが生めること、早い段階でも出せる伝説のクリーチャーであること、ケランよりも自己完結していることが評価され採用されることもある。
- Xに応じて食物を生成するカードとしてはお百姓のコトン/Farmer Cottonに次いで2枚目となる。あちらに比べて生成効率は落ちるが、色やフォーマットの兼ね合いによってはこちらを採用することもあるか。
[編集] その他
- 名前の由来はマザー・グース(Mother Goose)と思われる。イギリスで古くから口誦によって伝承されてきた童謡や歌謡の総称。
- ガチョウの母親がなぜハイドラ?と思うかもしれないが、イラストを見れば納得である。
- おとぎ話のフレイバー・テキストには『ガチョウの母』の名を冠す物語がいくつか存在する。"The Goose Mother and Other Tales"という原文通り、互いに関係性のない雑多な物語の集まりのようだ。