解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled
提供:MTG Wiki
(4人の利用者による、間の7版が非表示) | |||
3行: | 3行: | ||
[[対戦相手]]の[[サーチ]]を牽制する[[伝説のクリーチャー]]。他の[[クリーチャー]]が[[死亡]]することで[[+1/+1カウンター]]も置かれる。 | [[対戦相手]]の[[サーチ]]を牽制する[[伝説のクリーチャー]]。他の[[クリーチャー]]が[[死亡]]することで[[+1/+1カウンター]]も置かれる。 | ||
− | サーチを完全に禁止するわけではないが、10点の[[ライフ]]+クリーチャーの[[生け贄に捧げる|生け贄]]+オブ・ニクシリスの[[強化]]という三重の負担は大きいため、無視できるものではない。特に、[[フェッチランド]]などのサーチ手段が豊富に使われている[[モダン]]や[[エターナル]]のように[[カードプール]]が広い[[環境]] | + | サーチを完全に禁止するわけではないが、10点の[[ライフ]]+クリーチャーの[[生け贄に捧げる|生け贄]]+オブ・ニクシリスの[[強化]]という三重の負担は大きいため、無視できるものではない。特に、[[フェッチランド]]などのサーチ手段が豊富に使われている[[モダン]]や[[エターナル]]のように[[カードプール]]が広い[[環境]]での影響が大きい。[[エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor]]や[[精神固めの宝珠/Mindlock Orb]]と比べると[[重い|重く]]、対策として使うには遅さが気になるが、単体で[[フィニッシャー]]を務められる高い[[戦闘]]性能は評価点と言える。 |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
元々それを目的にデザインされているが(後述の[[#開発秘話]])、[[統率者戦]]の[[統率者]]には向いている。サーチが多用される環境であり、[[マナ加速]]の選択肢も多いため活躍しやすい。 | 元々それを目的にデザインされているが(後述の[[#開発秘話]])、[[統率者戦]]の[[統率者]]には向いている。サーチが多用される環境であり、[[マナ加速]]の選択肢も多いため活躍しやすい。 | ||
*対戦相手が他の[[プレイヤー]]の[[ライブラリー]]を[[探す|探し]]たり、あなたが対戦相手のライブラリーを探したりしても、[[能力]]は[[誘発]]しない。 | *対戦相手が他の[[プレイヤー]]の[[ライブラリー]]を[[探す|探し]]たり、あなたが対戦相手のライブラリーを探したりしても、[[能力]]は[[誘発]]しない。 | ||
+ | *[[朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsong]]との組み合わせはいやらしい。もし1度目で[[除去]]をサーチされても13点のライフを失わせることが可能。しかも一度に複数除去できる[[カード]]をサーチする必要がある(マラレンを除去されたとしてもこのクリーチャーが強化されてしまうし、マラレンが残れば後続の解き放たれし者、オブ・ニクシリスや[[リアニメイト]]をサーチされる恐れがあるため)。 | ||
+ | *[[ファーティリド/Fertilid]]の能力を対戦相手に2回撃ち込めば20点ライフロス。通常戦の[[初期ライフ総量]]以下なら即死である。 | ||
==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
− | + | 外部のゲーム・デザイナーを招いて作成された、「[[基本セット2015#外部デザイナー・カード|外部デザイナー・カード]]」の1枚。担当したのは、Iron BrigadeやMassive Chaliceのプロジェクト・リーダーなどを務めた、Double Fine ProductionsのBrad Muir<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/working-some-best-minds-gaming-2014-06-29 Working with Some of the Best Minds in Gaming]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0010804/ ゲーム業界の偉大な頭脳たちとの仕事の話]([[Daily MTG]]、Feature Article、文:[[Shawn Main]]、訳:[[米村薫]] [[2014年]]6月29日)</ref>。 | |
− | + | 元々は2枚目の[[オブ・ニクシリス/Ob Nixilis]]として作られたのではなく、「統率者戦で[[教示者]]対策となる[[黒]]の[[デーモン]]」として作られたカードである。堕ちたる[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]であるオブ・ニクシリスは、[[基本セット2015]]の中心となる[[ガラク/Garruk]]の物語と関連付けられるため、途中でこのカードをオブ・ニクシリスにする案が浮上し、Bradもこれに同意した(これにより伝説のクリーチャーにできるようになり、結果的により統率者戦向きのカードになった)<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/card-duty-part-2-2014-07-14-0 Card Duty, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0010829/ カードの義務 その2](Daily MTG、Making Magic、文:[[Mark Rosewater]]、訳:米村薫 2014年7月14日)</ref>。デザインの過程では、対戦相手の探す[[効果]]だけでなく、自分の何らかの効果にも影響するような能力も模索されたが、結局それはなくなり、最終的に残酷さが際立ったものになった。 | |
==関連カード== | ==関連カード== | ||
− | + | {{キャラクターを表すカード/オブ・ニクシリス}} | |
===サイクル=== | ===サイクル=== | ||
{{サイクル/基本セット2015の伝説のクリーチャー}} | {{サイクル/基本セット2015の伝説のクリーチャー}} | ||
+ | |||
+ | ==ストーリー== | ||
+ | 体に埋め込まれた[[面晶体/Hedron]]の束縛から解き放たれ、かつての力を取り戻しつつある'''オブ・ニクシリス'''/''Ob Nixilis''。[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]は未だ失われたままだが、それももはや手の届くところにある。 | ||
+ | |||
+ | 詳細は[[オブ・ニクシリス/Ob Nixilis]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | *堕ちたる者、オブ・ニクシリスが持っていなかった[[飛行]]を持っているのは、失っていた翼を取り戻したため({{Gatherer|id=385034}})。 | ||
+ | |||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/media/wallpapers 壁紙](Complete List of Wallpapers)- 「Ob Nixilis, Unshackled」 で検索 |
*[[カード個別評価:基本セット2015]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2015]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ダブルマスターズ2022]] - [[レア]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2022年6月29日 (水) 02:37時点における最新版
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行、トランプル
対戦相手1人が自分のライブラリーを探すたび、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、10点のライフを失う。
他のクリーチャーが1体死亡するたび、解き放たれし者、オブ・ニクシリスの上に+1/+1カウンターを1個置く。
対戦相手のサーチを牽制する伝説のクリーチャー。他のクリーチャーが死亡することで+1/+1カウンターも置かれる。
サーチを完全に禁止するわけではないが、10点のライフ+クリーチャーの生け贄+オブ・ニクシリスの強化という三重の負担は大きいため、無視できるものではない。特に、フェッチランドなどのサーチ手段が豊富に使われているモダンやエターナルのようにカードプールが広い環境での影響が大きい。エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensorや精神固めの宝珠/Mindlock Orbと比べると重く、対策として使うには遅さが気になるが、単体でフィニッシャーを務められる高い戦闘性能は評価点と言える。
元々それを目的にデザインされているが(後述の#開発秘話)、統率者戦の統率者には向いている。サーチが多用される環境であり、マナ加速の選択肢も多いため活躍しやすい。
- 対戦相手が他のプレイヤーのライブラリーを探したり、あなたが対戦相手のライブラリーを探したりしても、能力は誘発しない。
- 朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsongとの組み合わせはいやらしい。もし1度目で除去をサーチされても13点のライフを失わせることが可能。しかも一度に複数除去できるカードをサーチする必要がある(マラレンを除去されたとしてもこのクリーチャーが強化されてしまうし、マラレンが残れば後続の解き放たれし者、オブ・ニクシリスやリアニメイトをサーチされる恐れがあるため)。
- ファーティリド/Fertilidの能力を対戦相手に2回撃ち込めば20点ライフロス。通常戦の初期ライフ総量以下なら即死である。
[編集] 開発秘話
外部のゲーム・デザイナーを招いて作成された、「外部デザイナー・カード」の1枚。担当したのは、Iron BrigadeやMassive Chaliceのプロジェクト・リーダーなどを務めた、Double Fine ProductionsのBrad Muir[1]。
元々は2枚目のオブ・ニクシリス/Ob Nixilisとして作られたのではなく、「統率者戦で教示者対策となる黒のデーモン」として作られたカードである。堕ちたるプレインズウォーカー/Planeswalkerであるオブ・ニクシリスは、基本セット2015の中心となるガラク/Garrukの物語と関連付けられるため、途中でこのカードをオブ・ニクシリスにする案が浮上し、Bradもこれに同意した(これにより伝説のクリーチャーにできるようになり、結果的により統率者戦向きのカードになった)[2]。デザインの過程では、対戦相手の探す効果だけでなく、自分の何らかの効果にも影響するような能力も模索されたが、結局それはなくなり、最終的に残酷さが際立ったものになった。
[編集] 関連カード
- 堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen
- 解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled
- 黒き誓約、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis of the Black Oath
- 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited
- 憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted
- 敵対するもの、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Adversary
- 囚われの黒幕、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Captive Kingpin
[編集] サイクル
基本セット2015の伝説のクリーチャーのサイクル。各色のレアに1枚ずつ存在する。
- 守護天使アヴァシン/Avacyn, Guardian Angel
- 練達の変身術士、ジャリラ/Jalira, Master Polymorphist
- 解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled
- オナッケの古きもの、クルケッシュ/Kurkesh, Onakke Ancient
- 放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard
神話レアには5色の巣主スリヴァー/Sliver Hivelordも存在する。
[編集] ストーリー
体に埋め込まれた面晶体/Hedronの束縛から解き放たれ、かつての力を取り戻しつつあるオブ・ニクシリス/Ob Nixilis。プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは未だ失われたままだが、それももはや手の届くところにある。
詳細はオブ・ニクシリス/Ob Nixilisを参照。
[編集] 脚注
- ↑ Working with Some of the Best Minds in Gaming/ゲーム業界の偉大な頭脳たちとの仕事の話(Daily MTG、Feature Article、文:Shawn Main、訳:米村薫 2014年6月29日)
- ↑ Card Duty, Part 2/カードの義務 その2(Daily MTG、Making Magic、文:Mark Rosewater、訳:米村薫 2014年7月14日)
[編集] 参考
- 壁紙(Complete List of Wallpapers)- 「Ob Nixilis, Unshackled」 で検索
- カード個別評価:基本セット2015 - レア
- カード個別評価:ダブルマスターズ2022 - レア