沈黙の蜘蛛、琴瀬/Kotose, the Silent Spider
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+ | *名前に[[蜘蛛]]とあるが、いわゆる静寂性にちなむ通称であるので、[[到達]]もなければ[[フライヤー]]対策もない。 | ||
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2022年4月2日 (土) 22:03時点における版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 忍者(Ninja)
沈黙の蜘蛛、琴瀬が戦場に出たとき、対戦相手の墓地にあり基本土地カードでないカード1枚を対象とする。それを追放する。そのプレイヤーの墓地と手札とライブラリーから、そのカードと同じ名前を持つ望む枚数のカードを探し、追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。あなたが沈黙の蜘蛛、琴瀬をコントロールし続けているかぎり、あなたはそれらの追放されているカードのうち1枚をプレイしてもよく、それを唱えるためにマナを望む色のマナであるかのように支払ってもよい。
4/4ETB能力で対戦相手の墓地に存在するカード1枚を、手札やライブラリー含め纏めて追放してしまう伝説の人間・忍者。
過去のカードとしては、外科的摘出/Surgical Extractionが近い。唱えるのがソーサリー・タイミングに限定され、対応して対象を追放することで対処されやすくなっている。この能力自体は戦場には干渉できないのも同様で、出てしまっているパーマネントには別途対処が必要。
一方で、これ自体をコントロールしている限り、追放したカードを1枚だけ自分がプレイできる。別途マナが必要になるものの、これ自体が盤面に残ることもあって、外科的摘出に比べると直接カード・アドバンテージを稼ぎやすい点が嬉しい。ただし、そうして利用したカードは通常、最終的にオーナーの墓地に落ちるので、回収手段があれば再利用できるようになるのは忘れないように。
当然ながら、墓地に存在する=1度はリソースとして仕事を果たされている可能性が高い点にも要注意。強力なカードを逆用するには、事前にそれに対処しておく必要がある。幸い青黒は手札破壊や切削、打ち消しで出る前、唱える前に対処しやすいため、採用するのであればそれらとの併用が推奨される。クリーチャーとしての質は戦場においては実質4/4バニラのようなもので、登場時のスタンダードにおいてフィニッシャーを任せられることの多い5マナ域としては貧弱。テンポ・アドバンテージ面ではやや遅れを取りやすいので、これを出したばかりに盤面で後れを取るような状況に陥らないよう、出すタイミングはしっかり考えておきたい。
総合的に、構築では前述した妨害で本領を発揮する前に墓地へ落としておいた厄介なカードを対象にして、今引きを防ぎつつ以降のアドバンテージを稼ぐという使い方が基本となる。コントロールに搭載しておくと悪くない役割を果たしてくれるだろう。ただし前述の通りやや重く、隙が大きいのでこれを出したばかりに反撃を許すような状況にならないような工夫が必要。
リミテッドでは、厄介なレアが複数積まれているような状況は基本的に起こらない。除去や打ち消しを同時にピックしておき、対処に成功したボムレアなどの逆用を狙って行くのが無難なところ。
ストーリー
琴瀬(ことせ)/Kotoseは神河/Kamigawaに住む人間/Humanの忍者。女性(イラスト)。
琴瀬は下層街/The Undercityの通りで貧民として育ち、ただ生きるためだけに無孤勢団/The Mukotai Reckonersに加わった。彼女は他者が捨てた技術を漁ることで、なんとか生計を立てていた。だが何年にもわたって廃品置き場に侵入し続けたことで彼女は音もなく動くすべを学び、何年にもわたって修理作業を続けたことで彼女は見つけた道具を直し、複製するすべを学んだ。技が磨かれるにつれ、彼女はどんどん大胆になっていった。彼女はサイバ未来派/The Saiba Futuristsの極秘の研究所を標的にすることに決めたが、そこの主任研究員に捕まってしまった。そのセキュリティを回避する能力に大きな感銘を受けた主任は、彼女を投獄する代わりに、新たな仕事を申し出た――ライバルの研究所から知的財産を盗み出して複製する仕事だ。琴瀬はその申し出を受け入れ、さらに同じような仕事を必要とする他の依頼者までも集め始めた。そして、これまでに彼女が再び捕まえられたことはない。
登場作品・登場記事
- The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty/『神河:輝ける世界』の伝説たち(Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and Gerritt Turner著)