天才のひらめき/Stroke of Genius
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2021年10月10日 (日) 22:51時点における版
マジックの黎明期に存在した、Braingeyserの調整版。青を象徴するXドローカードである。
シングルシンボルとなって多色デッキに入れやすくなり、インスタントに変化されたことによる青使いの望む対応撃ちができるようになった。その分1マナ重くすることでバランスを取っている。パーミッションで対戦相手の終了ステップに唱えたり、後半戦においての大量ドローに変換したりと幅広い用途がある。
しかも、収録されているウルザ・ブロックには多数のマナ・アーティファクトやトレイリアのアカデミー/Tolarian Academy、ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleなど、強力なマナ加速が数多く存在したため、重くなったデメリットが薄れ、メリットばかりが目立つ結果になった。
パーミッション(青茶単)での大量ドロー手段や、マナ・クリーチャー+ガイアの揺籃の地で加速するリス対立、マナ・アーティファクトでブーストするティンカー系茶単デッキなど、青系デッキ全般で中核的ドローカードとして活躍した。
さらに、状況によっては対戦相手を対象にし大量にカードを引かせることで対戦相手をライブラリーアウトに持ち込むこともできる。青茶単でミラーマッチの決め手となった他、ティンカーやスーサイドブラウンでも崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary後のエンドカードとなった。
そして、これらの性質を最大限に活用したのがかの極悪コンボデッキ、MoMaである。精神力/Mind Over Matterで手札をマナに変え、これでマナを手札に変換することで一気にマナを増幅し、そのマナを費やしたこのカードを対戦相手に撃ち込むことで対戦相手をライブラリーアウトさせることができた。つまり、コンボパーツとエンドカードの役割を一枚で兼用していたのだ。MoMaの別名、「ターボ・ジーニアス(Turbo Genius)」の由来でもある。
総合的にオリジナルの強さを超えた好例と言えよう。
- MoMaに限らず、ハイタイドやターボ・サイクリングなどの大量マナ系コンボデッキとの相性は抜群。コンボ完成前はパーツを集めるドロー手段となり、完成後はフィニッシャーの役割を果たす。そのため「青のX火力」などと呼ばれることもある(ゲームを決めるためにはXを大きくする必要はあるものの、これは「軽減されない」と同義である)。通常のX火力と異なり、いつ引いても無駄にならないのが大きい。
- 環境が許すならマナ吸収/Mana Drainやウルザランドと組み合わせるのもよい。
1999年1月1日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5では禁止カードに指定される。2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでは禁止されていない。2004年12月20日よりヴィンテージで制限解除され、全てのエターナル環境で4枚使えるようになった。
関連カード
火種が3マナのXドローインスタント。
- 青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith - トリプルシンボル。解決時に自身をライブラリーに戻す。(ミラディン包囲戦)
- スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation - 白青の多色。ライフ回復付き。(ラヴニカへの回帰)
- 夢まみれ/Drown in Dreams - 切削のモードも持ち、統率者をコントロールしていれば両方のモードを選べる上位互換。(イニストラード:真夜中の狩り統率者デッキ)
ストーリー
このカードは、銀が時間遡行可能な物質であることを発見した瞬間のウルザ/Urzaを描いたものであり、壁にはゴーレムの設計図が貼られている(イラスト)。銀で作られたこのゴーレムは、のちにカーン/Karnと名付けられた。
実験に百回も失敗したあと、ウルザは普通の銀が何の問題もなく門を通り抜けることを発見して驚いた。彼はすぐに銀製のゴーレムをデザインした。