クラークの親指/Krark's Thumb
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2020年11月18日 (水) 16:29時点における版
コイン投げデッキ必携の伝説のアーティファクト。ミラディン・ブロックに数多く見られるルール破壊系カードの一つで、「コイン投げの勝率は50%」というルールを破壊する。
2マナと軽いため、特化したデッキならば強力。同時期に出た焦熱の計画/Fiery Gambitをはじめ、魔力の墓所/Mana Crypt、カープルーザンのミノタウルス/Karplusan Minotaurなどコインを用いた強力なカードもある。
しかし、このカード単体では何もできない点、何より実用的なコイン投げデッキなんかそもそもないという点から、まともなデッキでの出番はない。主にジョニーやらカジュアルプレイ向けのカードである。
- 開発部はこれを2つコントロールしているときにはコインを3枚投げ2枚を無視するようにしたかったらしいが、書式がかなりややこしくなってしまうため、伝説のアーティファクトとして複数同時にコントロールできないようにすることでこの問題を回避した[1]。別に4枚投げてもかまわないような気もするが、感覚の問題だろう。
- もしこれを2つコントロールしているならば、コインを4枚投げて3枚を無視する。3つ以上の場合も同様である(1つ増えると投げる数が2倍になるので、n個戦場に有れば、コインを2のn乗枚だけ投げる)。
- あなたがこれをn個コントロールしているなら、あなたが指定しなかった方の面だけが出る確率は1/2^(2^n)である。つまり、2つあれば1/16(6.25%)、3つあれば1/256(≒0.4%)、4つならなんと1/65536(≒0.0015%)の確率でしかコイン投げに負けないことになる。
- もっともあえて自分が負けるコイン投げの結果を残すこともできるので、狂った火猫/Crazed Firecatが出ていても(一度でも自分が負けるコイン投げの結果が出ていれば)任意のタイミングでコイン投げをやめられる。その後を省略(無視)することになるので対戦相手との合意が必要であるが。
- 伝説のアーティファクトなので、むろん単純に複数枚並べることはできない。鏡の画廊/Mirror Galleryあたりを使おう。
- クラークの親指が大量に戦場に出ていると、コイントスに負ける確率は異常なまでに低くなり、天文学的確率どころの話ではない。さらに、2枚投げる効果は強制であるため(1回につき2^n枚投げる事になるので)対戦相手との合意がなければ(8個なら256回投げるハメになるので)無限ループでも無いのにゲームが止まってしまう。Magic Onlineでは時間制限による敗北が一気に近づくので大会中に使わないのが無難である。
- Magic Onlineのバージョンアップで、一度に全てのコインを投げたあとに結果を選択するようになった。これで安心して複数枚ならべることができる。
関連カード
参考
- ↑ Post-Development Digest(Wizards社;英語)