拡張アート
提供:MTG Wiki
(→拡張アート (カード枠)) |
(公式記事で用語の修正が行われていたので反映) |
||
23行: | 23行: | ||
初出は[[アルティメットマスターズ]]の[[アルティメットマスターズ#Ultimate Box Topper|Ultimate Box Topper]]。[[エルドレインの王権]]以降は各種[[ブースターパック]]に封入される一部のカードがこの枠を持つ。 | 初出は[[アルティメットマスターズ]]の[[アルティメットマスターズ#Ultimate Box Topper|Ultimate Box Topper]]。[[エルドレインの王権]]以降は各種[[ブースターパック]]に封入される一部のカードがこの枠を持つ。 | ||
− | また、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]は拡張アート枠ではなく、''' | + | また、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]は拡張アート枠ではなく、'''拡張アート版プレインズウォーカー'''(''Borderless Planeswalker'')<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/project-booster-fun-2019-07-20 Project Booster Fun]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032718/ プロジェクト・ブースター・ファン]([[Making Magic]] [[2019年]]7月20日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref group="注釈">[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032718/ プロジェクト・ブースター・ファン]のコラム中において、当初は「枠無しプレインズウォーカー」と訳されていたが、後日現在の名称に修正された。</ref>と呼ばれる、専用の様式が用意されている(アルティメットマスターズのみ、プレインズウォーカーも拡張アート枠で印刷される)。こちらは[[Guilds of Ravnica Mythic Edition]]が初出。拡張アート枠とは別の名前が付いているが、こちらも拡張アートが施されたような印刷様式である上、ブースターパックに共に封入されていることから、区別されずにまとめて「拡張アート枠」と呼ばれる事が多い。 |
===通常の枠デザインとの相違点=== | ===通常の枠デザインとの相違点=== | ||
35行: | 35行: | ||
:#いくつかのカードはルール文章が中央揃えになっている。 | :#いくつかのカードはルール文章が中央揃えになっている。 | ||
− | ; | + | ;拡張アート版プレインズウォーカー |
− | :参考カード画像:{{Gatherer|id=462260|通常枠}}/{{Gatherer|id=463943| | + | :参考カード画像:{{Gatherer|id=462260|通常枠}}/{{Gatherer|id=463943|拡張アート版プレインズウォーカー}} |
==その他== | ==その他== | ||
42行: | 42行: | ||
==脚注== | ==脚注== | ||
+ | ===注釈=== | ||
+ | <references group="注釈"/> | ||
+ | ===出典=== | ||
<references /> | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[用語集]] | *[[用語集]] |
2020年4月10日 (金) 14:15時点における版
拡張アート(Altered Art, Extended-Art)とは、
- カードの枠部分など絵以外の部分に、絵に現れていない部分を描き加える芸術的な修正のこと。または、そのような加工が施されたカードのこと。#拡張アート (芸術的な修正)で解説する。
- いくつかのカードで見られる、1.の趣で制作された特殊なカード枠デザインのこと。#拡張アート (カード枠)で解説する。
目次 |
拡張アート (芸術的な修正)
シャドーアートと同様、カードを使ったゲーム以外の芸術的な楽しみ方の1つ。
本来、枠やタイプ行、文章欄などが印刷されている部分に、あたかもそこまでイラストが印刷されているかのように地続きにイラストを描き加えるのが基本(完成形はアーティファクトでない無色のカードをイメージしてもらえるとわかりやすい)。ファンによる自主制作が主だが、グランプリ会場などで行われているアーティストサイン会などで、元のイラストを手掛けたアーティスト自身が「本物の」拡張アートを施してくれる場合もある。
トーナメントでの使用
マジック・イベント規定により、拡張アートをはじめとする芸術的な修正を加えたカードは認定大会で容認され得るが、その修正が戦略的にほとんど意味をなさない場合に限られる。カードのイラストを識別できなくしていたり、戦略上意味のある情報を含んでいたり、問題のあるイラストを含んでいたりしてはならない。また、芸術的修正によってマナ・コストやカード名が隠れたり変わったりしていてはならない(マジック・イベント規定3.3)。
拡張アートを使用できるかどうか、またどの程度の修正が許容されるかの最終決定権限者は、そのイベントのヘッド・ジャッジである。
- 加工に用いられた塗料によってはカードの厚みが変化したり、吸湿による部分的な湾曲が発生し、マークドの不正行為と判断される恐れがある。トラブル防止のため、認定大会で使用したい場合は、事前にヘッド・ジャッジに確認を取るべきだろう。
- ジャッジのClaire Dupréは公式記事A Practical Approach to Handling Altered Cards[1][2]において、「(拡張アートは)トーナメントでの使用には相応しくない」と述べ、同時にどのような拡張であればトーナメントで適当であるかを解説している。
拡張アート (カード枠)
拡張アート枠(Extended-Art Frame)と呼ばれる、特殊なカード枠。あたかも拡張アートが施されたような印刷様式となっている。
初出はアルティメットマスターズのUltimate Box Topper。エルドレインの王権以降は各種ブースターパックに封入される一部のカードがこの枠を持つ。
また、プレインズウォーカーは拡張アート枠ではなく、拡張アート版プレインズウォーカー(Borderless Planeswalker)[3][注釈 1]と呼ばれる、専用の様式が用意されている(アルティメットマスターズのみ、プレインズウォーカーも拡張アート枠で印刷される)。こちらはGuilds of Ravnica Mythic Editionが初出。拡張アート枠とは別の名前が付いているが、こちらも拡張アートが施されたような印刷様式である上、ブースターパックに共に封入されていることから、区別されずにまとめて「拡張アート枠」と呼ばれる事が多い。
通常の枠デザインとの相違点
- 拡張アート枠
- 参考カード画像:通常枠/拡張アート枠
- イラストの左右の枠(色枠および外周の黒枠部分)が取り払われ、その部分までイラストが印刷されている。
- タイプ行が透明になり、イラストが透過している。また、タイプ行の文字色は通常の黒ではなく白となっている。
- プレインズウォーカーでない伝説のカードにおいて、カード名が印刷されたボックスを囲う装飾が通常のものとわずかに異なる。
- 注釈文およびフレイバー・テキストは省略されている。
- いくつかのカードはルール文章の記述量に合わせて、文章欄の高さが低く調整されている。
- いくつかのカードはルール文章が中央揃えになっている。
- 拡張アート版プレインズウォーカー
- 参考カード画像:通常枠/拡張アート版プレインズウォーカー
その他
- Magic: The Gathering Arenaで入手できるカード・スタイル(カード個別の装飾スキン)は、拡張アート風のデザインであることに加え、立体表現的演出が施されている。
脚注
注釈
- ↑ プロジェクト・ブースター・ファンのコラム中において、当初は「枠無しプレインズウォーカー」と訳されていたが、後日現在の名称に修正された。
出典
- ↑ A Practical Approach to Handling Altered Cards(Daily MTG 2009年4月14日 Claire Dupré著)
- ↑ 【翻訳記事】 拡張アートカードを使用する為の実用的な試み(個人ブログ「電波な日記帳」、上の記事の和訳)
- ↑ Project Booster Fun/プロジェクト・ブースター・ファン(Making Magic 2019年7月20日 Mark Rosewater著)