Infinite Authority

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==解説==
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[[タフネス]]3以下の相手を倒す[[バジリスク能力]][[強化]][[能力]]を持つ[[オーラ]]。
[[タフネス]]3以下の相手だけを倒せる[[バジリスク]]能力を与える[[個別エンチャント]]
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しかもこれで倒せば[[+1/+1カウンター]]を得られると、一見便利そうだが、実はあまり期待できない。
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カウンターが乗るのは『バジリスク能力で倒したときのみ』という条件が厳しい。つまり、以下のような条件を満たさないとカウンターが乗らないのだ。
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これで相手を倒すたびに[[+1/+1カウンター]]が増えるのだが、[[エンチャント]]されている[[クリーチャー]]の[[パワー]]が3以上になると、これは事実上機能しなくなる(→[[#ルール]]に詳述)。[[トリプルシンボル]]で[[色拘束]]がきついのも難点であり、[[聖なる力/Holy Strength]]や[[神性変異/Divine Transformation]]などの強化オーラの方が使い勝手が良く、効果が高い。
  
*これを付けられた[[クリーチャー]]の[[パワー]]が2未満、もしくは与える[[戦闘ダメージ]]を減らす手段がある。
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*一時期、+1/+1カウンターを置く[[遅延誘発型能力]]の[[if節ルール|if節部分]]は1999年9月頃の[[オラクル]]更新で'''無条件'''、2001年8月頃のオラクル更新で「そのクリーチャーがこれにより'''[[墓地]]に置かれた'''場合」に変更されていたが、2012年1月のオラクル更新で「そのクリーチャーがこれにより'''[[破壊]]された'''場合」に戻された。
**タフネス2以下のクリーチャーを戦闘ダメージで倒さない必要がある。
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*これをつけたクリーチャーが、タフネスがある程度ある、もしくは[[再生]]などの防御持ち。
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**これをつけたクリーチャー自体が、その戦闘で倒されてはいけない。
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そもそも、最初に場に出た時点ではクリーチャーの性能は元のまま。だんだん強くなるといっても、上記1番目の条件から、パワーが+2以上されるほど大きくなることは困難。
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==ルール==
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この[[カード]]の機能を手順ごとに解説すると以下の通りである。
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#これのついた'''クリーチャーA'''が[[タフネス]]3以下の'''クリーチャーB'''を[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]するか、反対にブロックされることで[[誘発]]。手順2へ。
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#[[戦闘終了ステップ]]の開始時に'''B'''が[[戦場]]に残っているならば'''B'''を破壊し手順3へ、残っていなければ何もせずに終了。
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#これの[[効果]]で'''B'''が破壊された場合は手順4へ、そうでなければ終了。
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#[[終了ステップ]]の開始時に'''A'''が戦場に残っている場合、'''A'''に[[+1/+1カウンター]]を置く。
  
[[神性変異/Divine Transformation]]などの素直な強化エンチャントを使ったほうが楽で安全だろう。
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大雑把に言って「'''[[バジリスク能力]]で倒したときのみカウンターが置かれる'''」ということ。それには「'''[[戦闘ダメージ]]の応酬をBが生き残る'''(手順2)」のが大前提だが、そこが最大のネックである。つまり、Aの[[パワー]]が3以上ある場合はBは生き残れないため、これは機能しなくなってしまう(元がパワー0でも最大+3/+3で打ち止め)。それ以上の[[強化]]を望む場合、並々ならぬ工夫が必要となる。
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*WHISPERでは「他のクリーチャーを破壊する」と訳されており全体除去と誤解しがちだが、この「他のクリーチャー/the other creature」とは「エンチャントされたクリーチャーと戦闘で関わったタフネスが3以下のクリーチャー」のことである。
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==利用==
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上述の特性を踏まえた上での利用法(''注:以下は実戦的な利用からかけ離れた解説を大いに含む'')。
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;Aのパワーを下げる
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:Bの[[タフネス]]よりもAの[[パワー]]を下げればBは死なない。
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;Aの戦闘ダメージを軽減
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:Bが死なない程度にAの[[戦闘ダメージ]]を減少させる。
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:[[白]]は[[軽減]]が得意な[[色]]。
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;Bのタフネスを上げる
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:手順1で[[能力]]が[[誘発]]した後ならばタフネスが3以上になっても問題はない。
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:白は[[高潔のあかし/Righteousness]]など[[ブロッカー]][[強化]][[インスタント]]に恵まれている。
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;Bを再生
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:[[致死ダメージ]]を受けてもBは戦場に残る。
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:もちろん元々Bが[[再生]]持ちの場合はこれの限りではない([[対戦相手]]は当然、手順2の破壊でも再生するため手順3で終了)。
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;戦闘から取り除く
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:手順1で能力誘発後にAかBのどちらかを[[戦闘から取り除く]]。戦場に残りさえすれば構わない。
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:例えば「[[イス卿の迷路/Maze of Ith]]を使う」「Aを自分で破壊して再生する」など。
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;スーパートランプル
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:Aでの[[攻撃]]に限るならば、ブロッカーにダメージを[[割り振る|割り振らず]]にすむ[[スーパートランプル]]との相性が良い。
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:再生持ちで生存力の高い[[ロウクス/Rhox]]なら一石二鳥。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:オールドエキスパンション]]
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*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
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*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[レア]]1
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[[Category:レジェンドの再録禁止カード]]

2019年8月28日 (水) 23:43時点における最新版


Infinite Authority (白)(白)(白)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーがタフネスが3以下のクリーチャーをブロックするか、タフネスが3以下のクリーチャーによってブロックされた状態になるたび、戦闘終了時に他のクリーチャーを破壊する。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーがこれにより破壊された場合、前者のクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。


タフネス3以下の相手を倒すバジリスク能力強化能力を持つオーラ

これで相手を倒すたびに+1/+1カウンターが増えるのだが、エンチャントされているクリーチャーパワーが3以上になると、これは事実上機能しなくなる(→#ルールに詳述)。トリプルシンボル色拘束がきついのも難点であり、聖なる力/Holy Strength神性変異/Divine Transformationなどの強化オーラの方が使い勝手が良く、効果が高い。

  • 一時期、+1/+1カウンターを置く遅延誘発型能力if節部分は1999年9月頃のオラクル更新で無条件、2001年8月頃のオラクル更新で「そのクリーチャーがこれにより墓地に置かれた場合」に変更されていたが、2012年1月のオラクル更新で「そのクリーチャーがこれにより破壊された場合」に戻された。

[編集] ルール

このカードの機能を手順ごとに解説すると以下の通りである。

  1. これのついたクリーチャーAタフネス3以下のクリーチャーBブロックするか、反対にブロックされることで誘発。手順2へ。
  2. 戦闘終了ステップの開始時にB戦場に残っているならばBを破壊し手順3へ、残っていなければ何もせずに終了。
  3. これの効果Bが破壊された場合は手順4へ、そうでなければ終了。
  4. 終了ステップの開始時にAが戦場に残っている場合、A+1/+1カウンターを置く。

大雑把に言って「バジリスク能力で倒したときのみカウンターが置かれる」ということ。それには「戦闘ダメージの応酬をBが生き残る(手順2)」のが大前提だが、そこが最大のネックである。つまり、Aのパワーが3以上ある場合はBは生き残れないため、これは機能しなくなってしまう(元がパワー0でも最大+3/+3で打ち止め)。それ以上の強化を望む場合、並々ならぬ工夫が必要となる。

  • WHISPERでは「他のクリーチャーを破壊する」と訳されており全体除去と誤解しがちだが、この「他のクリーチャー/the other creature」とは「エンチャントされたクリーチャーと戦闘で関わったタフネスが3以下のクリーチャー」のことである。

[編集] 利用

上述の特性を踏まえた上での利用法(注:以下は実戦的な利用からかけ離れた解説を大いに含む)。

Aのパワーを下げる
BのタフネスよりもAのパワーを下げればBは死なない。
Aの戦闘ダメージを軽減
Bが死なない程度にAの戦闘ダメージを減少させる。
軽減が得意な
Bのタフネスを上げる
手順1で能力誘発した後ならばタフネスが3以上になっても問題はない。
白は高潔のあかし/Righteousnessなどブロッカー強化インスタントに恵まれている。
Bを再生
致死ダメージを受けてもBは戦場に残る。
もちろん元々Bが再生持ちの場合はこれの限りではない(対戦相手は当然、手順2の破壊でも再生するため手順3で終了)。
戦闘から取り除く
手順1で能力誘発後にAかBのどちらかを戦闘から取り除く。戦場に残りさえすれば構わない。
例えば「イス卿の迷路/Maze of Ithを使う」「Aを自分で破壊して再生する」など。
スーパートランプル
Aでの攻撃に限るならば、ブロッカーにダメージを割り振らずにすむスーパートランプルとの相性が良い。
再生持ちで生存力の高いロウクス/Rhoxなら一石二鳥。

[編集] 参考

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