ウィンストン・ドラフト

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=ウィンストン・ドラフト(Winston Draft)=
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'''ウィンストン・ドラフト'''(''Winston Draft'')は、[[Richard Garfield]]考案・命名による、2005年3月に発表された[[カジュアルプレイ|カジュアル]]向けの[[ドラフト]]形式。その独特のドラフト方法から、通常のドラフトとはまた違ったノウハウを要求されるのが特徴。
  
[[カジュアルプレイ|Richard Garfield]]考案・命名による、2005年3月に発表された最も新しい[[カジュアル]]向けの[[ドラフト]]形式。
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==遊び方==
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*[[プレイヤー]]:2人
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*パック:計90枚(一人あたり45枚(=[[ブースターパック]]×3)。[[基本土地]]を抜いた[[トーナメントパック]]を使用してもよい)
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*パック制限:お互いが[[カード]]の内容を知っているパックが望ましい
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#ドラフトに使う90枚のカードすべてを中身を見ないでよく[[切り直す|シャッフル]]し、伏せたまま重ねて1つの大きな山札にする。
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#先攻後攻を決める。先攻プレイヤーは[http://www.wizards.com/global/images/mtgcom_daily_af59_pic1_en.jpg 山札の一番上から3枚のカードを裏向きのまま1枚ずつ伏せて置く]。この並べられたカードを(1枚しかなくても)「パイル」と呼ぶ。(便宜上、端からパイルA・B・Cとする)
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#先攻プレイヤーはパイルAを対戦相手に見せないように確認し、そのパイルをドラフトするか、しないかを決める。
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##ドラフトする場合、'''そのパイルの全てのカード'''を取った後に山札の一番上からカードを1枚だけ伏せたままパイルAのあった場所に置く。(これが次のパイルAになるが、この時点では誰もこのカードの内容を知らない)→手順6へ
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##ドラフトしない場合、カードを元の場所に戻し、山札の一番上のカードをパイルAの上に伏せて置く。その後に、同じようにパイルBを見てドラフトするかどうかを決める。
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#パイルBでも手順3と同じようにドラフトするかどうかを選択する。ドラフトしないことにした場合はパイルCの選択に移る。
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#パイルCもドラフトしなかった場合、A・Bの時と同様にカードをパイルのあった場所に戻して山札から1枚カードを追加する。その後で'''山札の一番上のカードを取り自分のカードとする'''。
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#いずれかのパイルをドラフトするか、山札の一番上のカードを取るかしたらドラフトの手番を交代する。
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#後攻のプレイヤーも同じように、パイルAから順に確認してドラフトするかどうかの選択を(手順3から)行う。
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#90枚のカードすべてがドラフトされるまで(山札から追加するカードがなくなったりパイルが2つ以下になっても)この手順を繰り返す。
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#それぞれ、自分の取ったカードに基本土地を追加して40枚以上の[[デッキ]]を構築し、対戦する。
  
[[プレイヤー]]:2人
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*[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20050412/index.html Aaron Forsytheの記事]では分かりにくいが、確認するパイルの順番は変更しない。予めパイル1、2、3等と決めておき、その順に従って確認する。
パック:計90枚(一人あたり45枚(=[[ブースター]]3パック)。[[基本土地]]を抜いた[[トーナメントパック]]×2でも可)
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**その為、手順3-1でパイルをドラフトした後は、必ず元パイルのあった位置に山札からカードを置くのが望ましい。
パック制限:お互いが[[カード]]の内容を知っているパックが良いだろう
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**また、パイルは最初に置かれた3つだけである(以降はそれを共用する)。後攻プレイヤーはパイルを確認する手順から始め、新たにパイルを作成してはいけない。
  
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==楽しみ方==
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このドラフトの面白さは、対戦相手が持っているカードの情報を半分ほどしか得られないことにある。取らずに残したカードから相手のおおよその色や使うカードを推測して戦わねばならず、その手探り具合が絶妙なランダム性を持っている。
  
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またドラフト方法の都合上、自己流にアレンジしやすいのも一つの面白さといえる。例えば、
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*パックを使わず、ランダムに寄せ集めたカードを使用する(古いカードも混ぜ込めばフォーマットを超えたドラフトもできる)
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*山札を105枚=7パック分にして行う(カード不足を感じたときに)
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*ドラフトしない場合に山札から取る枚数を1枚から2枚に変更する
  
 
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など、変更できる余地は多い。
 
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*Aaron Forsythe の記事だとわかりにくいのですが、パイルの順番は変更しないのが正しいようです。要は、先攻プレイヤーが最初にパイルAを決めたら、以後の手番プレイヤーは同じ順番でパイルを確認します。パイルがドラフトされた場合、山札から追加されるカードは元のパイルがあった場所に置かれ、パイルの位置を摘めて順番を変えるような操作は行いません。
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**パイルにカードが追加されている場合、2枚以上のカードを全部まとめてドラフトするかどうかを選びます。
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**ドラフトの手番が交代する時は手順3から繰り返します。手番が替わるごとにパイルを増やしたりはしません。(パイルは共用です)
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**ドラフトしないことを選んだ場合、山札からカードを追加するのを忘れやすいので注意しましょう。
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*ドラフト・[[構築]]・対戦(2[[ゲーム]]先取の3ゲーム・[[マッチ]])として、1時間ほどの時間しかかかりません。
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*このドラフトのおもしろさは相手が持っているカードのおよそ半分しか知ることができないことにあります。対戦相手のおおよその色と、自分が取らなかったカードで対戦相手が取ったカードの他は、お互いが手探りの状態での対戦となります。
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**非常におもしろいので、大いにお勧めします。
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**適当にカード集めてきても遊べます。古いカードとかネタカードを入れておくといいかも。
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**6パックだとデッキ構築時に常にカード不足な感じになるので、1パック加えて7パックでプレイするといい感じです。
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==参考==
 
==参考==
 
*[[ドラフト]]
 
*[[ドラフト]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
*[[ウィンストン・ドラフト:http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20050412/index.html]](タカラトミー)
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*[http://web.archive.org/web/20070705165907/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20050412/index.html ウィンストン・ドラフト]([[タカラトミー]])
*[[Winston Draft:http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/af59]](WotC、英文)
+
*[http://www.copmtg.net/text/2005/winston_draft.htm Winston Draft とは何なのか?](写真込みの手順解説があり、分かりやすい)
*[[Winston Draft とは何なのか?:http://www.copmtg.net/text/2005/winston_draft.htm]]([[COP MtG:http://www.copmtg.net/]]内の記事、当ページの解説に写真を添付)
+
*[https://mtg-jp.com/reading/watanabe/0004592/ 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」第9回:インフィニット・リミテッド]

2018年8月30日 (木) 09:43時点における最新版

ウィンストン・ドラフト(Winston Draft)は、Richard Garfield考案・命名による、2005年3月に発表されたカジュアル向けのドラフト形式。その独特のドラフト方法から、通常のドラフトとはまた違ったノウハウを要求されるのが特徴。

[編集] 遊び方

  1. ドラフトに使う90枚のカードすべてを中身を見ないでよくシャッフルし、伏せたまま重ねて1つの大きな山札にする。
  2. 先攻後攻を決める。先攻プレイヤーは山札の一番上から3枚のカードを裏向きのまま1枚ずつ伏せて置く。この並べられたカードを(1枚しかなくても)「パイル」と呼ぶ。(便宜上、端からパイルA・B・Cとする)
  3. 先攻プレイヤーはパイルAを対戦相手に見せないように確認し、そのパイルをドラフトするか、しないかを決める。
    1. ドラフトする場合、そのパイルの全てのカードを取った後に山札の一番上からカードを1枚だけ伏せたままパイルAのあった場所に置く。(これが次のパイルAになるが、この時点では誰もこのカードの内容を知らない)→手順6へ
    2. ドラフトしない場合、カードを元の場所に戻し、山札の一番上のカードをパイルAの上に伏せて置く。その後に、同じようにパイルBを見てドラフトするかどうかを決める。
  4. パイルBでも手順3と同じようにドラフトするかどうかを選択する。ドラフトしないことにした場合はパイルCの選択に移る。
  5. パイルCもドラフトしなかった場合、A・Bの時と同様にカードをパイルのあった場所に戻して山札から1枚カードを追加する。その後で山札の一番上のカードを取り自分のカードとする
  6. いずれかのパイルをドラフトするか、山札の一番上のカードを取るかしたらドラフトの手番を交代する。
  7. 後攻のプレイヤーも同じように、パイルAから順に確認してドラフトするかどうかの選択を(手順3から)行う。
  8. 90枚のカードすべてがドラフトされるまで(山札から追加するカードがなくなったりパイルが2つ以下になっても)この手順を繰り返す。
  9. それぞれ、自分の取ったカードに基本土地を追加して40枚以上のデッキを構築し、対戦する。
  • Aaron Forsytheの記事では分かりにくいが、確認するパイルの順番は変更しない。予めパイル1、2、3等と決めておき、その順に従って確認する。
    • その為、手順3-1でパイルをドラフトした後は、必ず元パイルのあった位置に山札からカードを置くのが望ましい。
    • また、パイルは最初に置かれた3つだけである(以降はそれを共用する)。後攻プレイヤーはパイルを確認する手順から始め、新たにパイルを作成してはいけない。

[編集] 楽しみ方

このドラフトの面白さは、対戦相手が持っているカードの情報を半分ほどしか得られないことにある。取らずに残したカードから相手のおおよその色や使うカードを推測して戦わねばならず、その手探り具合が絶妙なランダム性を持っている。

またドラフト方法の都合上、自己流にアレンジしやすいのも一つの面白さといえる。例えば、

  • パックを使わず、ランダムに寄せ集めたカードを使用する(古いカードも混ぜ込めばフォーマットを超えたドラフトもできる)
  • 山札を105枚=7パック分にして行う(カード不足を感じたときに)
  • ドラフトしない場合に山札から取る枚数を1枚から2枚に変更する

など、変更できる余地は多い。

[編集] 参考

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