蘇生
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− | * | + | *死者がアンデッドとなって蘇るイメージから、蘇生を持つ、または得ることができるのは[[クリーチャー]]・カードのみである。 |
*自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、[[裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King]]が存在する。 | *自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、[[裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King]]が存在する。 | ||
− | *[[アラーラ再誕]]では、蘇生に加えて隣接する[[エスパー/Esper]]や[[ジャンド/Jund]]のメカニズムを併せ持ったカードが登場している(前者は[[エーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination]] | + | *[[アラーラ再誕]]では、蘇生に加えて隣接する[[エスパー/Esper]]や[[ジャンド/Jund]]のメカニズムを併せ持ったカードが登場している(前者は[[エーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination]]、後者は[[カターリの爆撃兵/Kathari Bomber]])。多断片のメカニズムやフレイバーの共有はアラーラ再誕に共通するデザインテーマの1つである。 |
− | * | + | *同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する([[蘇生/Resurrection]]と[[発掘/Unearth]])。Unearthの日本語訳である「[[発掘]]」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。 |
*「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。 | *「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。 | ||
*墓地から再利用するという点は[[フラッシュバック]]に似ているが、蘇生は起動型能力であり、[[呪文]]として唱えているわけではない点に注意。 | *墓地から再利用するという点は[[フラッシュバック]]に似ているが、蘇生は起動型能力であり、[[呪文]]として唱えているわけではない点に注意。 | ||
− | **通常の呪文に対する[[打ち消す|打ち消し]]では防げず、[[もみ消し/Stifle]]などが必要。また、[[ | + | **通常の呪文に対する[[打ち消す|打ち消し]]では防げず、[[もみ消し/Stifle]]などが必要。また、[[灰の盲信者/Ash Zealot]]などが持つ「[[墓地]]から呪文を[[唱える]]たびに誘発する[[誘発型能力]]」は誘発しない。 |
− | * | + | *ゴシックホラーがテーマである[[イニストラード・ブロック]]で[[再録]]が検討されたが、[[イニストラード]]時点で[[部族 (俗称)|部族]]・[[死亡誘発]]・[[陰鬱]]、[[闇の隆盛]]以降も[[不死]]・[[明滅]]と、クリーチャーに関連するメカニズムが多かったため、フラッシュバックが優先された([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/164 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/002247/ 翻訳])。 |
==参考== | ==参考== |
2015年12月15日 (火) 14:49時点における版
蘇生/Unearth | |
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種別 | 起動型能力 |
登場セット | アラーラの断片ブロック |
CR | CR:702.84 |
蘇生(そせい)/Unearthは、アラーラの断片ブロックで登場したキーワード能力。これを持つカードが墓地にあるときのみ機能する起動型能力である。
Dregscape Zombie / 屑肉の地のゾンビ (1)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
蘇生(黒)((黒):このカードを戦場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。次の終了ステップの開始時かそれが戦場を離れる場合に、それを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
2/1Sedris, the Traitor King / 裏切り者の王、セドリス (3)(青)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 戦士(Warrior)
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 戦士(Warrior)
あなたの墓地にある各クリーチャー・カードは蘇生(2)(黒)を持つ。((2)(黒):そのカードを戦場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。次のターン終了ステップの開始時か、それが戦場を離れる場合に、それを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
5/5定義
蘇生 [コスト]/Unearth [コスト]は、「[コスト]:このカードをあなたの墓地から戦場に戻す。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。それが戦場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれを追放する。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。」を意味する。
解説
蘇生の起動コストを支払うことで、1ターンに限り自身をリアニメイトすることができる能力である。この能力で戦場に戻したクリーチャーは、戦場を離れると追放される。
アンデッド溢れる世界のグリクシス/Grixisに割り振られた能力で、蘇生を持つ(与える)カードは青・黒・赤の組み合わせのみである。
ルール
- 蘇生を起動した後、それが解決されるまではそのカードは墓地に置かれたままである。解決前に墓地対策カードなどで墓地を離れた場合、蘇生は解決時に何もしない。
- 「終了ステップ開始時に、それを追放する」というのは遅延誘発型能力である。これはもみ消し/Stifleなどで打ち消すことができ、一度打ち消せば再び誘発することはない。
- 一方、「それが戦場を離れる場合、それを追放する。」という置換効果は、次のターン以降も有効であるので注意。
- 速攻は蘇生によって付加される能力であるが、「追放する」効果はどちらもそのクリーチャーに付加される能力ではない。「すべての能力を失う」ような効果があった場合、蘇生によって戻ったクリーチャーは速攻を失うが、「追放する」効果は実行される。
- 他の呪文や能力によって追放されることを「追放する」効果が置換した場合、その呪文や能力は「追放することに成功している」点に注意。例えば、蘇生で戻ったクリーチャーをちらつき鬼火/Flickerwispの能力で追放した場合、そのクリーチャーは終了ステップに戦場に戻る。
開発秘話
「蘇生」は、グリクシス担当チームがオーバーパワーな過去の失敗(発掘)を反省して開発した、墓地利用メカニズムである(→Unearthing Grixis参照)。
- 開発時には、「蘇生」ではなく「虐殺/Carnage」というメカニズムがグリクシスに割り当てられていた。これは「クリーチャーが戦場から墓地に置かれたときに誘発して何かを行う」能力でKhabal Ghoulを祖とするものであったが、青にそぐうメカニズムとはいえず、反対に赤の貪食とは高い親和性を示したことから、グリクシスからジャンド/Jundに移された。(→Shard Candy、Unearthing Grixis参照)
- 「虐殺/Carnage」には、藻のガリアル/Algae Gharialと死を出迎える者/Deathgreeter、風切るイグアナール/Hissing Iguanar、血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided、崖崩れの精霊/Rockslide Elemental、ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake、不純な影/Vicious Shadowsが該当する。
- 「虐殺/Carnage」は、「死テーマ」のメカニズムとしてイニストラードにも採用された。(来いよイニストラード その2参照)
- プレイテスト時、「蘇生」はDawn of the Deadを略して「DoD」または「DotD」と呼ばれた(→Conflux Design Feature Article参照)。
その他
- 死者がアンデッドとなって蘇るイメージから、蘇生を持つ、または得ることができるのはクリーチャー・カードのみである。
- 自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor Kingが存在する。
- アラーラ再誕では、蘇生に加えて隣接するエスパー/Esperやジャンド/Jundのメカニズムを併せ持ったカードが登場している(前者はエーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination、後者はカターリの爆撃兵/Kathari Bomber)。多断片のメカニズムやフレイバーの共有はアラーラ再誕に共通するデザインテーマの1つである。
- 同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する(蘇生/Resurrectionと発掘/Unearth)。Unearthの日本語訳である「発掘」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。
- 「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。
- 墓地から再利用するという点はフラッシュバックに似ているが、蘇生は起動型能力であり、呪文として唱えているわけではない点に注意。
- 通常の呪文に対する打ち消しでは防げず、もみ消し/Stifleなどが必要。また、灰の盲信者/Ash Zealotなどが持つ「墓地から呪文を唱えるたびに誘発する誘発型能力」は誘発しない。
- ゴシックホラーがテーマであるイニストラード・ブロックで再録が検討されたが、イニストラード時点で部族・死亡誘発・陰鬱、闇の隆盛以降も不死・明滅と、クリーチャーに関連するメカニズムが多かったため、フラッシュバックが優先された(参考/翻訳)。