「未解決問題」を編集中
提供:MTG Wiki
あなたはログインしていません。あなたのIPアドレスはこの項目の履歴に記録されます。
取り消しが可能です。
これが意図した操作であるか、下に表示されている差分を確認し、取り消しを確定させるために、変更を保存してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
1行: | 1行: | ||
'''未解決問題'''とは、ルールにより解決することができないとされている問題。 | '''未解決問題'''とは、ルールにより解決することができないとされている問題。 | ||
− | [[ | + | [[マジック]]の[[ルーリング|ルール]]は厳密にきっちり決まっていない部分が往々にしてあり、それゆえの未解決問題・未定義問題がいくつか存在する(ただ、マジックのデザインは言ってしまえばルールの破壊の歴史であり、かつこれだけカードが多いとやむをえないことではある)。もちろん(数学のレベルで)厳密にすることは理論上可能だが、ゲーム性との兼ね合いから、直感と反する部分がなるべく少なくなるよう妥協する必要もある。これら未解決問題を巧く回避しつつ、直感的に理解しやすいルールを作るため、[[ルール・グル]]たちは日々議論を続けている。 |
未解決問題とは、[[米村薫|JNR]]や他の[[NetRep]]級の人が答えるのに困るような問題、とも言えるだろう。[[トーナメント]]での取り扱いは、[[ヘッド・ジャッジ]]の裁定にすべて従うことになるので、[[ゲーム]]が進行できなくなる等の支障はない。とはいえ、未解決問題を使った[[デッキ]]はヘッド・ジャッジの裁量いかんにかかっているので、(もし使えたとしても)使わないほうがよいだろう。 | 未解決問題とは、[[米村薫|JNR]]や他の[[NetRep]]級の人が答えるのに困るような問題、とも言えるだろう。[[トーナメント]]での取り扱いは、[[ヘッド・ジャッジ]]の裁定にすべて従うことになるので、[[ゲーム]]が進行できなくなる等の支障はない。とはいえ、未解決問題を使った[[デッキ]]はヘッド・ジャッジの裁量いかんにかかっているので、(もし使えたとしても)使わないほうがよいだろう。 | ||
− | == | + | ==2015年2月現在の未解決問題== |
<!--「総合ルールを厳密に解釈すると答えが出ない」問題のみを記述願います。ルールの運用や、ジャッジング論は対象外。--> | <!--「総合ルールを厳密に解釈すると答えが出ない」問題のみを記述願います。ルールの運用や、ジャッジング論は対象外。--> | ||
*[[無限ループ]]の厳密な定義は、未だに確定していない。 | *[[無限ループ]]の厳密な定義は、未だに確定していない。 | ||
− | |||
− | |||
*ある[[クリーチャー]]が複数の[[パワー]]・[[タフネス]]を持ったときの挙動は、現行のルールでも一応説明できるが、厳密なところは定義されていない。 | *ある[[クリーチャー]]が複数の[[パワー]]・[[タフネス]]を持ったときの挙動は、現行のルールでも一応説明できるが、厳密なところは定義されていない。 | ||
− | |||
**[[分割カード]]の事例をもとに論理的に考えるならば、いずれかのタフネスを上回る[[ダメージ]]を負った場合に[[破壊]]され、複数のパワーでダメージを与えるとするのが妥当だろう。a/bとx/yのパワー/タフネスを持つクリーチャーが存在するならば、その挙動は(a+x)/z(zはbとyのうち小さいほう)のクリーチャーに類似するだろう。 | **[[分割カード]]の事例をもとに論理的に考えるならば、いずれかのタフネスを上回る[[ダメージ]]を負った場合に[[破壊]]され、複数のパワーでダメージを与えるとするのが妥当だろう。a/bとx/yのパワー/タフネスを持つクリーチャーが存在するならば、その挙動は(a+x)/z(zはbとyのうち小さいほう)のクリーチャーに類似するだろう。 | ||
− | **[[ | + | **複数のパワー・タフネスを持ちうる状況は[[映し身人形/Duplicant]]のルール文章の不具合により発生していた。この不具合は[[オラクル]]更新により修正されたため、現在はこの状況を考慮する必要はない。 |
− | *[[魂剥ぎ/Soulflayer]]の[[探査]] | + | *[[魂剥ぎ/Soulflayer]]の[[探査]]によりカードを追放する時点で[[イクスリッドの看守/Yixlid Jailer]]が戦場に出ていた場合の挙動。 |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
==過去の未解決問題(解決済み)== | ==過去の未解決問題(解決済み)== | ||
<!-- 上部から追加してね --> | <!-- 上部から追加してね --> | ||
− | + | *[[野生の喚起/Wild Evocation]]で[[生命の運命/Living Destiny]]が公開された場合、[[追加コスト]]の支払いで[[非公開領域]]である手札の情報を開示しなければならないのか問題となった。 | |
− | + | **2013年7月の総合ルール更新で、非公開領域にある特定の値を持つカードに関わる追加コストを持つ呪文は唱える事を強制されない事となった。({{CR|117.8c}}) | |
− | + | ||
− | + | ||
− | *[[野生の喚起/Wild Evocation]]で[[生命の運命/Living Destiny]] | + | |
− | **2013年7月の総合ルール更新で、非公開領域にある特定の値を持つカードに関わる追加コストを持つ呪文は唱える事を強制されない事となった。({{CR| | + | |
*[[三なる宝球/Trinisphere]]が[[戦場]]にある場合の[[ファイレクシア・マナ|ファイレクシア・マナ・シンボル]]を含む[[呪文]]の[[コスト]]の[[支払う|支払い]]。ファイレクシア・マナの支払いに2点[[ライフ]]を選んだことでライフ以外で支払うマナが2マナ以下になった場合、三なる宝球の効果で3マナ支払う必要があるかどうかが不明瞭であった。 | *[[三なる宝球/Trinisphere]]が[[戦場]]にある場合の[[ファイレクシア・マナ|ファイレクシア・マナ・シンボル]]を含む[[呪文]]の[[コスト]]の[[支払う|支払い]]。ファイレクシア・マナの支払いに2点[[ライフ]]を選んだことでライフ以外で支払うマナが2マナ以下になった場合、三なる宝球の効果で3マナ支払う必要があるかどうかが不明瞭であった。 | ||
− | **2011年6月17日の[[総合ルール]] | + | **2011年6月17日の[[総合ルール]]更新で、ファイレクシア・マナをライフで支払うかどうかの宣言は混成マナ・シンボルと同じタイミングと明確化された。({{CR|601.2b}})マナの支払いが2マナ以下になった場合は、3マナと宣言した分のライフを支払う必要がある。 |
− | *[[続唱]]によって[[マナ・コスト]] | + | *[[続唱]]によって[[マナ・コスト]]を[[支払う|支払わず]]に[[苦悶の結合/Bond of Agony]]を唱えた場合の[[X]]の扱い。当時の[[総合ルール]]に書かれた「適正なXの選択は0のみである」の定義外であったため、追加コストでXに好きな値(X=19など)を選べるかどうか議論となった。 |
− | **2009年6月12日に「Xは0しか指定できない」裁定([http://community.wizards.com/go/thread/view/75842/18851782/Without_Paying_X?post_num=86#321362326 参考] | + | **2009年6月12日に「Xは0しか指定できない」裁定([http://community.wizards.com/go/thread/view/75842/18851782/Without_Paying_X?post_num=86#321362326 参考])が出され、その後、2009年7月11日の総合ルール更新でも出来ないように明確化された。({{CR|107.3b}}) |
− | *自身の能力によって[[追放]]されたカードを[[ | + | *自身の能力によって[[追放]]されたカードを[[墓地]]に置くことを[[起動コスト]]とする[[起動型能力]]を持つカード(例:[[道化の王笏/Jester's Scepter]]、[[虚空の大口/Void Maw]])と、カードが墓地に置かれることを[[追放]]されることに[[置換効果|置換]]するカード(例:[[虚空の力線/Leyline of the Void]]、[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]])との相互作用。コストとしたカードは追放[[領域]]から移動しないが、以前の“記憶”は残るのか、再び前者のカードでコストとして使えるのか、など。 |
**2007年2月の総合ルール更新により、追放領域のカードを追放した場合、領域は移動しないが、それ以前とは別の[[オブジェクト]]として扱われるようになった。つまり、以前の記憶は残らず、再びコストとして使うこともできない。({{CR|406.6}}) | **2007年2月の総合ルール更新により、追放領域のカードを追放した場合、領域は移動しないが、それ以前とは別の[[オブジェクト]]として扱われるようになった。つまり、以前の記憶は残らず、再びコストとして使うこともできない。({{CR|406.6}}) | ||
**それ以前には暫定的に「そのカードの記憶は残り、再びそれ以前と同様にコストとして使える」と裁定が出ていた。 | **それ以前には暫定的に「そのカードの記憶は残り、再びそれ以前と同様にコストとして使える」と裁定が出ていた。 | ||
− | *[[対戦相手]]の[[棘茨の精霊/Bramble Elemental]]に[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[つける|つけた]]ときに、[[苗木]] | + | *[[対戦相手]]の[[棘茨の精霊/Bramble Elemental]]に[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[つける|つけた]]ときに、[[苗木]][[トークン]]はどちらの側に出るのか明確でなかった。 |
**[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[唱える|唱えた]](新たな[[コントローラー]])側でトークンが出る、という裁定になった。 | **[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[唱える|唱えた]](新たな[[コントローラー]])側でトークンが出る、という裁定になった。 | ||
*[[血染めの月/Blood Moon]]と[[タップイン]]の[[土地]]との相互作用が明確になっていなかった。 | *[[血染めの月/Blood Moon]]と[[タップイン]]の[[土地]]との相互作用が明確になっていなかった。 | ||
− | ** | + | **血染めの月があるとき、[[タップ]]状態で出る[[基本でない土地]]はタップ状態で戦場に出る。また[[寺院の庭/Temple Garden]]はタップ状態で出すか2[[ライフ]]支払って[[アンタップ]]かを選べるが、[[山]]である。根拠は{{CR|603.6e}}による。その後、{{CR|614.12}}でさらに明確化された。 |
− | + | ||
*[[クリーチャー化]]すると同時に[[能力]]を与える[[効果]](かつては全体が[[種類別|第4種]])が重複したとき、その能力が重複するかどうかが明確になっていないと思われていた(この問題は日本以外ではとくに問題になっていなかったようだ)。 | *[[クリーチャー化]]すると同時に[[能力]]を与える[[効果]](かつては全体が[[種類別|第4種]])が重複したとき、その能力が重複するかどうかが明確になっていないと思われていた(この問題は日本以外ではとくに問題になっていなかったようだ)。 | ||
− | ** | + | **どんな場合でも複数能力を得た場合はその数だけ能力は重複することが確認された。 |
***例:[[野の源獣/Genju of the Fields]]の能力を複数回[[起動]]すると、複数の[[誘発型能力]]を持つ。 | ***例:[[野の源獣/Genju of the Fields]]の能力を複数回[[起動]]すると、複数の[[誘発型能力]]を持つ。 | ||
− | ** | + | **現在では、そもそも第4種の例外扱い自体が廃止されているので、この手の問題は生じ得ない。 |
*[[機械の行進/March of the Machines]]があるとき、元々クリーチャーでない[[烈日]]持ちはどちらの[[カウンター (目印)|カウンター]]を乗せて戦場に出るのか明確でなかった。 | *[[機械の行進/March of the Machines]]があるとき、元々クリーチャーでない[[烈日]]持ちはどちらの[[カウンター (目印)|カウンター]]を乗せて戦場に出るのか明確でなかった。 | ||
**2005年10月に烈日の定義が明確化され、[[+1/+1カウンター]]を持って戦場に出ることが確定した。 | **2005年10月に烈日の定義が明確化され、[[+1/+1カウンター]]を持って戦場に出ることが確定した。 | ||
48行: | 37行: | ||
**足し算引き算のみではなく、2倍にするときもマイナスのまま数値を用いることになった。{{CR|107.1b}}に基づいて処理される。 | **足し算引き算のみではなく、2倍にするときもマイナスのまま数値を用いることになった。{{CR|107.1b}}に基づいて処理される。 | ||
*[[融合する武具/Grafted Wargear]]を装備したクリーチャーがクリーチャーでなくなった場合、印刷時のテキストでの相互作用が不明確だった。 | *[[融合する武具/Grafted Wargear]]を装備したクリーチャーがクリーチャーでなくなった場合、印刷時のテキストでの相互作用が不明確だった。 | ||
− | ** | + | **2004年6月裁定で、パーマネントからはずれることが誘発条件と変更され解決した。 |
*烈日と[[コピー]]効果の相互作用に関する問題。 | *烈日と[[コピー]]効果の相互作用に関する問題。 | ||
**2004年6月裁定で、コピーにも烈日が適用可能とされ解決した。 | **2004年6月裁定で、コピーにも烈日が適用可能とされ解決した。 | ||
56行: | 45行: | ||
*[[水銀の精霊/Quicksilver Elemental]]と[[詐欺の壁/Wall of Deceit]]の相互作用による、水銀の精霊が[[裏向き]]になったときの挙動が未定義だったことがある。 | *[[水銀の精霊/Quicksilver Elemental]]と[[詐欺の壁/Wall of Deceit]]の相互作用による、水銀の精霊が[[裏向き]]になったときの挙動が未定義だったことがある。 | ||
**2003年12月に、[[変異]]による普通の裏向きクリーチャーと同じ特性を持つと定義され解決した。({{CR|707.2a}}) | **2003年12月に、[[変異]]による普通の裏向きクリーチャーと同じ特性を持つと定義され解決した。({{CR|707.2a}}) | ||
− | + | ||
− | + | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
− |