「忍術」を編集中
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|英名=Ninjutsu | |英名=Ninjutsu | ||
|種別=[[起動型能力]] | |種別=[[起動型能力]] | ||
− | |登場セット=[[神河謀叛]]<br/>[[プレインチェイス2012 | + | |登場セット=[[神河謀叛]]<br/>[[プレインチェイス2012]] |
|リーガル=legal | |リーガル=legal | ||
}} | }} | ||
− | '''忍術'''(にんじゅつ)/''Ninjutsu''は、[[神河謀叛]] | + | '''忍術'''(にんじゅつ)/''Ninjutsu''は、[[神河謀叛]]で初登場し、[[プレインチェイス2012]]で再登場した[[キーワード能力]]。これを持つ[[カード]]が[[プレイヤー]]の[[手札]]にあるときにのみ機能する[[起動型能力]]である。 |
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− | {{#card: | + | {{#card:Higure, the Still Wind}} |
− | {{#card: | + | {{#card:Ink-Eyes, Servant of Oni}} |
==定義== | ==定義== | ||
− | '''忍術''' <nowiki>[</nowiki>[[コスト]]<nowiki>]</nowiki>/''Ninjutsu'' [コスト]は、「[コスト], このカードをあなたの手札から[[公開する]], あなたが[[コントロール]]する[[ | + | '''忍術''' <nowiki>[</nowiki>[[コスト]]<nowiki>]</nowiki>/''Ninjutsu'' [コスト]は、「[コスト], このカードをあなたの手札から[[公開する]], あなたが[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されていない[[攻撃クリーチャー]]1体を[[オーナー]]の手札に[[戻す]]:このカードをあなたの手札から[[タップ]]状態で[[攻撃している状態で戦場に出る|攻撃している状態で戦場に出す]]。」を意味する。 |
==解説== | ==解説== | ||
− | [[忍者]]の隠密行動を表した[[能力]] | + | [[忍者]]の隠密行動を表した[[能力]]。この能力を持つクリーチャーはすべて忍者であり、すべての忍者がこの能力を持つ。 |
− | + | 忍者は[[プレイヤー]]に[[戦闘ダメージ]]を与えた時に[[誘発]]する[[誘発型能力]](いわゆる[[サボタージュ能力]])を持つため、ブロックされないことが決まった直後に忍術を起動し、忍者によって[[ダメージ]]を与えるのが基本。 | |
− | + | [[戦闘ダメージ]]が与えられたあと、忍術を起動することも可能である。忍者のサボタージュ能力を誘発させる機会を見逃すことになるし、また[[大型クリーチャー]]を戻して[[唱える|唱え]]直すのは[[テンポ]]ロスになりやすい(それならば無理に忍術を使うより忍者を[[素出し]]するほうが現実的である)ため、ほとんど使われないテクニックだが、例外も存在する([[CIP]]持ち大型クリーチャーや、[[ブラストダーム/Blastoderm]]の再利用など)。 | |
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− | [[戦闘ダメージ]]が与えられたあと、忍術を起動することも可能である。忍者のサボタージュ能力を誘発させる機会を見逃すことになるし、また[[大型クリーチャー]]を戻して[[唱える|唱え]]直すのは[[テンポ]]ロスになりやすい(それならば無理に忍術を使うより忍者を[[素出し]] | + | |
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*[[戦闘フェイズ]]での[[プレイング]]に多少の影響を与えた。それまで[[攻撃クリーチャー]]の[[除去]]は、[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]の後まで待つことも多かったが、除去に[[対応して]]忍術を使われては目も当てられないため、[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]中[[優先権]]が得られ次第確実に除去することが多くなった。 | *[[戦闘フェイズ]]での[[プレイング]]に多少の影響を与えた。それまで[[攻撃クリーチャー]]の[[除去]]は、[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]の後まで待つことも多かったが、除去に[[対応して]]忍術を使われては目も当てられないため、[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]中[[優先権]]が得られ次第確実に除去することが多くなった。 | ||
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**この能力が[[スタック]]を離れるまで、カードは公開され続ける。ただし、そのカードは公開されている間も手札にある。 | **この能力が[[スタック]]を離れるまで、カードは公開され続ける。ただし、そのカードは公開されている間も手札にある。 | ||
***忍術に[[対応して]]の[[手札破壊]]などによって、その忍者を[[捨てる|捨てた]]場合、戦場に出ることはできない。 | ***忍術に[[対応して]]の[[手札破壊]]などによって、その忍者を[[捨てる|捨てた]]場合、戦場に出ることはできない。 | ||
− | **ブロックされていないあなたの攻撃クリーチャーがいないと起動できない。つまり、[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]、[[戦闘ダメージ・ステップ]]、[[戦闘終了ステップ]]のいずれかの[[ステップ]]中にしか起動できない。 | + | **ブロックされていないあなたの攻撃クリーチャーがいないと起動できない。つまり、[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]、[[戦闘ダメージ・ステップ]]、[[戦闘終了ステップ]]のいずれかの[[ステップ]]中にしか起動できない。 |
***攻撃クリーチャーが「ブロックされていない状態」になるのはブロック・クリーチャーの指定後である({{CR|509.1h}})。よって忍術は攻撃クリーチャー指定ステップには起動できない。 | ***攻撃クリーチャーが「ブロックされていない状態」になるのはブロック・クリーチャーの指定後である({{CR|509.1h}})。よって忍術は攻撃クリーチャー指定ステップには起動できない。 | ||
**1体の囮役だけで、複数枚の忍者カードの忍術を使うことはできない。しかし逆に、1枚の忍者カードで複数回の忍術を起動し、その回数ぶんの囮役を手札に戻すことはできる。そうした場合、もちろん戦場に出るのは1体だけである。 | **1体の囮役だけで、複数枚の忍者カードの忍術を使うことはできない。しかし逆に、1枚の忍者カードで複数回の忍術を起動し、その回数ぶんの囮役を手札に戻すことはできる。そうした場合、もちろん戦場に出るのは1体だけである。 | ||
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*忍術は[[対象]]をとらない。 | *忍術は[[対象]]をとらない。 | ||
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*忍者は、[[攻撃している状態で戦場に出る]]。詳細は該当ページを参照。 | *忍者は、[[攻撃している状態で戦場に出る]]。詳細は該当ページを参照。 | ||
− | **囮役と同じ[[プレイヤー]]や[[プレインズウォーカー | + | **囮役と同じ[[プレイヤー]]や[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を[[攻撃]]している状態で戦場に出る。これは忍術の定義である。 |
*忍術を[[起動]]・[[解決]]するタイミングによって、[[戦闘ダメージ]]を与えるのが忍者なのか囮役のほうなのかが変わる。 | *忍術を[[起動]]・[[解決]]するタイミングによって、[[戦闘ダメージ]]を与えるのが忍者なのか囮役のほうなのかが変わる。 | ||
**忍者によって戦闘ダメージを与えたいのなら、ブロック・クリーチャー指定ステップ中に起動する必要がある。逆に囮役によって戦闘ダメージを与えたあとで入れ替わりたいなら、戦闘終了ステップに起動すればよい。 | **忍者によって戦闘ダメージを与えたいのなら、ブロック・クリーチャー指定ステップ中に起動する必要がある。逆に囮役によって戦闘ダメージを与えたあとで入れ替わりたいなら、戦闘終了ステップに起動すればよい。 | ||
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**そのターン中はいわゆる「[[召喚酔い]]」の状態である。何らかの効果で[[アンタップ]]しても、[[タップ能力]]を[[起動]]したり、追加の[[戦闘フェイズ]]を得たときにもう一度攻撃に参加したりはできない。 | **そのターン中はいわゆる「[[召喚酔い]]」の状態である。何らかの効果で[[アンタップ]]しても、[[タップ能力]]を[[起動]]したり、追加の[[戦闘フェイズ]]を得たときにもう一度攻撃に参加したりはできない。 | ||
**クリーチャーが戦場に出ることを[[誘発条件]]とする[[誘発型能力]]が誘発する。 | **クリーチャーが戦場に出ることを[[誘発条件]]とする[[誘発型能力]]が誘発する。 | ||
− | ***[[逆嶋の学徒/Sakashima's Student]]の場合、[[ | + | ***[[逆嶋の学徒/Sakashima's Student]]の場合、[[CIP]][[能力]]を持つクリーチャーを[[コピー]]すれば、それが誘発する。ただし忍術は「[[唱える]]以外の方法で戦場に出る」ものであるため、[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable]]をコピーした場合は[[敗北]]する。 |
==その他== | ==その他== | ||
*忍者が他のクリーチャーに変装して近づき、警戒をすり抜けたところで突然正体を現す様子を表現した能力とされる。 | *忍者が他のクリーチャーに変装して近づき、警戒をすり抜けたところで突然正体を現す様子を表現した能力とされる。 | ||
− | ** | + | **公式コラム「忍者襲来」には「“it was a ninja in disguise all along”」/「“ずっと何かに化けていた忍者”」という言及があり、また発売当初の[[ゲームぎゃざ]]のルール解説コーナーでも「敵のクリーチャーは実は変装した忍者だった!」と紹介されている。 |
− | **神河謀叛の[[公式ハンドブック]] | + | **神河謀叛の[[公式ハンドブック]]にはマジック・クリエイティブ・ディレクターのブレイディ・ドマーマスが[[霧刃の忍び/Mistblade Shinobi]]にインタビューする形式で忍者と忍術を紹介する記事が掲載されている。こちらでは「霧刃の忍び:ほかのクリーチャーに敵の注意をそらさせる能力があるゆえ、拙者が敵陣の後ろに回り、攻撃することができる。そのクリーチャーの役割は攻撃クリーチャーというよりおとりで、拙者がそのクリーチャーに取って代わるのだ。拙者自身が鳥やほかのクリーチャーに変化できるわけではない。」とあり、前述のコラムとは矛盾している。 |
**前者は開発時のイメージ、後者は世界観などを踏まえた設定ということだろう。前者を読んで「ブロックされなかったクリーチャーと忍者がそっくり丸々入れ替わる」と解釈した[[プレイヤー]]が、装備品やオーラもそのまま忍者につけかえられるような誤解を抱くケースもあったので、ハンドブックの記述は「誤解の余地を減らしたもの」と言える。 | **前者は開発時のイメージ、後者は世界観などを踏まえた設定ということだろう。前者を読んで「ブロックされなかったクリーチャーと忍者がそっくり丸々入れ替わる」と解釈した[[プレイヤー]]が、装備品やオーラもそのまま忍者につけかえられるような誤解を抱くケースもあったので、ハンドブックの記述は「誤解の余地を減らしたもの」と言える。 | ||
− | * | + | *囮役の[[クリーチャー]]には[[回避能力]]と[[CIP]][[能力]]を兼ね備えたクリーチャーが適任。また[[戦場を離れる]]ときに[[誘発]]する能力とも同じく相性がよい。[[歩く火力]]や[[消散]]/[[消失]]のような「制限時間つき」クリーチャーとも[[シナジー]]を形成する。 |
− | + | *[[プレインチェイス2012]]でデッキテーマの1つとして取り上げられ([[忍者の夜/Night of the Ninja]])、忍術を持つ新規カードが収録された。 | |
− | + | *[[統率者2018]]では、変種の[[上忍術]]が登場した。 | |
− | + | *現在、忍術および上忍術を持つクリーチャーはすべて[[青]]と[[黒]](またはそれらの[[多色]])にのみ存在する。 | |
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==参考== | ==参考== | ||
*{{WHISPER検索/カードテキスト|忍術|忍術(Ninjutsu)}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|忍術|忍術(Ninjutsu)}} | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr158 忍者襲来] ([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]]) |
*[[キーワード能力]] | *[[キーワード能力]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] |