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− | {{新製品}}
| + | '''基本セット'''/''Basic Sets, Core Sets''は、基本的な[[カード]]のセット。 |
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− | '''基本セット'''/''Basic Sets, Core Sets''は、[[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[カード・セット]]の種別の1つ。 | + | |
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| ==概要== | | ==概要== |
− | [[エキスパンション]]と並び、マジックの主製品である[[本流のセット]]。毎年夏に発売される。発売と同時に[[スタンダード]]で使用可能となり、翌年の秋のセットが発売されると[[ローテーション]]落ちする。 | + | [[MTG]]の導入用として意識された基本的なカード群。一年に一度発売され、タイトルには翌年の年数がナンバリングされる。 |
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− | セットの特徴として、レアや神話レアも含めて半数が[[再録]]カードで構成される。 初心者向け商品という位置づけでもあるため、特に「基本的」なカードやデザインが重視される傾向にある。複雑な能力や発展型のデザインよりもシンプルなものが優先され、キーワード[[メカニズム]]も[[常磐木]]が主で、[[注釈文]]も多い。ただしこれは[[カードパワー]]が低いという意味ではなく、また[[稀少度]]が高ければ複雑な[[効果]]を持つカードも見られる。必ず5[[色]]すべてに[[単色]]の[[プレインズウォーカー]]・[[カード]]が1枚収録される。
| + | [[色の役割]]を大きくはみ出したカードや複雑な効果を持つカードはほとんどなく、また[[キーワード能力]]には[[注釈文]]が付いたりと、初心者にも優しい。 |
| + | 一方、しっかりと基準を守られているカードパワーであるため、慣れたプレイヤーにとっては物足りない点もあったが、[[基本セット2010]]からはセットの半数が新規カードとなるように方針が改められ、従来のプレイヤーにとっても魅力的な[[パワーカード]]が多数含まれている。 |
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− | 背景ストーリーは大まかなテーマはあるもののセットに大きく反映されるものでは無く、新録再録ともに[[次元/Plane]]に囚われず様々なカードが収録される。
| + | 基本的にバックストーリーなどは存在しないが、ファンタジー的な世界観を前面に押し出し、[[プレインズウォーカー/Planeswalker|プレインズウォーカー]]のようなMTGの根幹のストーリーに関わるカードも積極的に採用されている。 |
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− | ==沿革==
| + | [[基本セット2010]]からはそれ単体での[[リミテッド]]も強く意識され、[[レアリティ]]毎のパワーレベルや枚数等の基準も他の大型エキスパンションに準拠している。 |
− | ===[[アンリミテッド・エディション]]~[[第10版]]===
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− | 最初期はまさしく「基本のセット」であり、すべてのプレイヤーが必ず購入する商品という位置づけであった。[[基本土地]]は基本セットにしか収録されておらず、エキスパンションは文字通り「拡張セット」であり基本セットの延長にあるものだった。これはマジック独自のアイディアではなく、様々なボードゲーム(例えば[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]など)で同じような手法が取られている。セットとして新たなカードがデザインされることはなく、版が刷新されるごとにその当時のマジックの環境や方針に合わないカードが除外され、過去に発売されたエキスパンションからカードが再録された。
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− | [[アイスエイジ]]で「独立型エキスパンション」という概念が生まれ、基本セットは必須の商品ではなくなり、 初心者入門用および基本的なカードや過去のカードを収録しスタンダードに留めておく商品という位置づけが強くなった。スタンダードは1つの基本セットと2つのエキスパンションの[[ブロック (総称)|ブロック]]のローテーションで構成されるようになり、第4版以降は基本セットは2年ごとに刷新され古いものと入れ替わるようになった。 | + | *[[アンリミテッド]]から[[第10版]]までの基本セットは[[再録]]カードのみで構成されており、一部の例外を除き[[白枠]]だった。また、[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー]]や他の[[ブロック (総称)|ブロック]]とは全く関係なく[[カード]]が収録されていた。(現在は次の[[ブロック]]を意識したカードも散見される) |
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− | [[ルール]]刷新と共に[[ポータル]]系列(Starter Level)とエキスパンション(Expert Level)の間を繋ぐ中級者向け製品(Advanced Level)として打ち出された[[第6版]]では特にシンプルさに重点が置かれ、[[トランプル]]や[[プロテクション]]を持つカードも除外されていた。[[第8版]]以降は常盤木能力にも注釈文が付くようになった。[[多色]]カードや[[伝説の]]カードも収録されず、アーティファクトも稀少度が高く設定されていたが、第10版では初めて伝説のカードが収録された。
| + | ==基本セット一覧== |
| + | ===Alpha(アルファ)・Beta(ベータ)=== |
| + | 初のセットである'''Alpha'''(''[[アルファ]]'')で[[マジック]]は誕生した。 |
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− | 各言語で最初に発売されることになった版を除き、基本セットは[[白枠]]で印刷されていた。マジック15周年を記念する第10版では黒枠で印刷され、基本セット2010でセットの位置づけが変化したこともあり以後基本セットが白枠で印刷されることはなくなった。
| + | 当初の予想を遥かに超える人気ぶりで、その後'''Beta'''(''[[ベータ]]'')が発売された。Betaは基本的にAlphaと同じ内容であるが、誤字の修正や、ミスでAlphaには含まれていなかった[[黒の防御円/Circle of Protection: Black]]と[[Volcanic Island]]の追加が行われている。また、AlphaとBeta以降でカードの形が少し違っている(Alphaはカードの角が少し丸い)。 |
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− | ===[[基本セット2010]]~[[マジック・オリジン]]=== | + | ===Unlimited Edition(アンリミテッド)=== |
− | すべてが再録で構成された基本セットは熟練プレイヤーにとっては需要のないセットであり、店舗での扱いも小さくなり新規プレイヤーの目にも止まりにくいという欠点があった。[[2009年]]のマジックの製品全体に関わる変化の中で、基本セット2010からは初心者だけでなく熟練者にも意味があるセットとするべく、再録だけでなくセットの半数が新規カードとなるように構成が改められた。セット名も版数から発売翌年の年数に変更され、さらに製品の発売が1年毎になった。スタンダードでのローテーションも秋の大型エキスパンション発売に合わせてエキスパンションと一緒に落ちるようになり、3ヶ月間は1つ前の基本セットと同時にスタンダードに存在するようになった。
| + | Betaの後は、'''Unlimited Edition'''(''[[アンリミテッド]]''・第2版・限定解除版)として、限定解除となった以前とまったく同じ内容の[[カード]]が発売された。 |
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− | 強力な[[パワーカード]]なども収録され、また[[リミテッド]]も強く意識して[[稀少度|レアリティ]]毎のパワーレベルや枚数等の基準も他の大型エキスパンションに準拠するなど、初心者だけでなく熟練プレイヤーにも向けたデザインが行われている。またスタンダード[[環境]]の調整のため、前後のブロックに配慮したデザインが行われることも多くなった。[[基本セット2011]]から常盤木キーワードだけではなく[[占術]](当時は常盤木に含まれていなかった)、[[狂喜]]など、過去のエキスパンション固有のメカニズム1種類の再録や新規カードの登場をセットごとのテーマとするようになった。[[基本セット2013]]以降は多色カードも収録されるようになっていった。
| + | ===Revised Edition(リバイズド)=== |
− | | + | Unlimited Editionの後に発売された'''Revised Edition'''(''[[リバイズド]]''・第3版・改訂版)では、初めて[[カード]]の追加・[[ルーリング]]の修正が行われている。そしてそのRevised Edition辺りより、日本での流通もスタートした(当時はごく一部のゲームショップが輸入していた程度だった)。 |
− | また過去のエキスパンションから再録を続けたことにより固有名詞の過多や世界観の乱雑さが新規プレイヤーを遠ざけていると考えられたため、既存の[[次元/Plane]]に依らない「伝統的西洋ファンタジー」に統一した世界観に一新された(後にその次元は[[シャンダラー/Shandalar]]であったと設定された)。これが逆に、マジック独自の物語を描く余地を削ってしまったことも事実であり、キャラクターやストーリーのファンからは不評の声もあった。基本セット2013以降はこれを改め、マジック独自の背景ストーリーも重視されるようになった。毎年特定のキャラクターにスポットライトが当てられるようになり、同時期に発売される[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]シリーズとも密接に連動して物語が作られている。
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− | しかしそういった改良を経るうちに、ストーリーの展開もカードのデザインも、全体的に[[エキスパンション]]に近づきすぎてしまい、基本セット本来の目的である導入用とはかけ離れてしまったため、2015年発売の[[マジック・オリジン]]を最後にいったん廃止され<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mm/metamorphosis Metamorphosis]/[http://mtg-jp.com/reading/mm/0011148/ 変身]([[Making Magic]] 2014年8月25日)</ref>、導入用セットとしての役割は[[構築済みデッキ]]([[エントリーセット]]、[[プレインズウォーカーデッキ]])や[[デッキビルダーセット]]に引き継がれた。
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− | ===[[基本セット2019]]~[[基本セット2021]]=== | + | |
− | 実際に基本セットを廃止してみると、スタンダードで必要なカードの再録・作成の困難さや[[ブースターパック]]が存在する初心者向け商品の不存在などの問題が浮上したため、2018年から基本セットが復活することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/metamorphosis-2-0-2017-06-12 Metamorphosis 2.0]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019021/ 変身2.0](Making Magic 2016年6月12日)</ref>。
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− | 基本セット2022は[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]とコラボした基本セットとなる予定だったが、デザインが進んでいくにつれ複雑さが増していき、開発部内での議論の末基本セットであるより最高のD&Dのセットにするという方針が採択され[[フォーゴトン・レルム探訪]]となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035213/ ダンジョンズ・アンド・デザインズ その1]([[Making Magic]] 2021年7月5日)</ref>。これに端を発し、[[Jumpstart]]のように新規プレイヤー向けのセットの発明や[[Magic: The Gathering Arena]]が初心者のチュートリアルとして評判が良い事、後期のセットを長い期間スタンダードで使えるようにするために本流のセットの発売をずらすべきかという議論もあって、夏の基本セットの代わりに晩秋に通常の本流のセットを出せないかと検討された。結果、基本セット2023も開発されず、「[[コードネーム|Golf]]」([[イニストラード:真夜中の狩り]])と「Hockey」([[神河:輝ける世界]])の間に[[イニストラード:真紅の契り]]が挟まれることとなった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035554/ 『契り』から その1]([[Making Magic]] 2021年11月1日)</ref>。
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− | [[2024年]]11月に4年ぶりの基本セットとなる[[ファウンデーションズ]]が発売となる。
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− | ==基本セット一覧==
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− | ===[[リミテッド・エディション|Limited Edition(リミテッド・エディション)]]===
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− | [[アルファ]]版は1993年8月発売、[[ベータ]]版は1993年10月発売。初のセットである'''Limited Edition'''(''リミテッド・エディション''・第1版・限定版)で[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]は誕生した。
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− | ===[[アンリミテッド・エディション|Unlimited Edition(アンリミテッド・エディション)]]===
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− | 1993年12月発売。Limited Editionの後は、'''Unlimited Edition'''(''アンリミテッド・エディション''・第2版・限定解除版)として、限定解除となった以前とまったく同じ内容の[[カード]]が発売された。
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− | === [[リバイズド・エディション|Revised Edition(リバイズド・エディション)]]===
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− | 1994年4月発売。Unlimited Editionの後に発売された'''Revised Edition'''(''リバイズド・エディション''・第3版・改訂版)では、初めて[[カード]]の追加・[[ルーリング]]の修正が行われている。そしてそのRevised Edition辺りより、日本での流通もスタートした(当時はごく一部のゲームショップが輸入していた程度だった)。
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| イタリア語など、一部の英語以外の言語への翻訳が始まったのもリバイズドから。 | | イタリア語など、一部の英語以外の言語への翻訳が始まったのもリバイズドから。 |
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− | ===[[第4版|第4版/Fourth Edition]]=== | + | ===第4版/Fourth Edition=== |
− | 1995年4月発売(日本語版は1996年4月発売)。日本語で発売されたのはこの'''第4版'''が最初で、限定生産版の[[黒枠]]と通常生産版の[[白枠]]の2種類がある。
| + | 日本語で発売されたのはこの'''[[第4版]]'''が最初で、限定生産版の[[黒枠]]と通常生産版の[[白枠]]の2種類がある。 |
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| 第4版に付随するセットとして、'''[[クロニクル]]'''も発売された。 | | 第4版に付随するセットとして、'''[[クロニクル]]'''も発売された。 |
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− | ===[[第5版|第5版/Fifth Edition]]=== | + | ===第5版/Fifth Edition=== |
− | 1997年4月発売。'''第5版'''では、全体的に弱体化を進め、一部のイラストが新たに描かれた。
| + | '''[[第5版]]'''では、全体的に弱体化を進め、一部のイラストが新たに描かれた。 |
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| この第5版より、基本セットは基本的に2年に1回のペースで作成されるという慣例になっている。 | | この第5版より、基本セットは基本的に2年に1回のペースで作成されるという慣例になっている。 |
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− | ===[[第6版|第6版・クラシック/Classic Sixth Edition]]=== | + | ===第6版・クラシック/Sixth Edition=== |
− | 1999年4月発売。'''[[クラシック]]'''と呼ばれる'''第6版'''では、大幅な[[ルーリング]]の改訂と第5版以上の弱体化が行われた。また、これ以降[[バンド]]、[[ランページ]]に加えトランプルやプロテクションなど初心者にとっては分かりにくいルーリングのカードは採用されないことになった。
| + | '''[[第6版]]'''と呼ばれる'''[[クラシック]]'''では、大幅な[[ルーリング]]の改訂と[[第5版]]以上の弱体化が行われた。また、これ以降[[バンド]]、[[ランページ]]など初心者にとっては分かりにくいルーリングのカードは採用されないことになった。 |
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| 現在では当たり前になっている[[スタック]]ルールは第6版から採用された。 | | 現在では当たり前になっている[[スタック]]ルールは第6版から採用された。 |
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− | ===[[第7版|第7版/Core Set Seventh Edition]]=== | + | ===第7版/Seventh Edition=== |
− | 2001年4月発売。'''第7版'''では、収録されているすべてのイラストが新たに描かれ、話題となった。また、基本セットで初めて[[プレミアム・カード]]が導入された。
| + | '''[[第7版]]'''では、収録されているすべてのイラストが新たに描かれ、話題となった。また、基本セットで初めて[[プレミアム・カード]]が導入された。 |
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| これ以降、基本セットの[[トーナメントパック]]は販売されなくなった。 | | これ以降、基本セットの[[トーナメントパック]]は販売されなくなった。 |
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− | ===[[第8版|第8版・コア・セット/Core Set Eighth Edition]]=== | + | ===第8版・コア・セット/Eighth Edition=== |
− | 2003年7月発売。[[コア・セット]](基本セット)と呼ばれることとなった'''第8版'''では、マジック誕生10周年記念とし、第8版発売以前の[[アングルード]]を除く、[[スカージ]]までに発売されたすべてのセットより[[カード]]がセレクトされている。同時に、[[再録]]カード決定の投票企画「[[第8版を選ぼう]]」が行われた。
| + | [[コア・セット]](基本セット)と呼ばれることとなった'''[[第8版]]'''では、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]誕生10周年記念とし、第8版発売以前の[[アングルード]]を除く、[[スカージ]]までに発売されたすべてのセットより[[カード]]がセレクトされている。同時に、[[再録]]カード決定の投票企画「[[第8版を選ぼう]]」が行われた。 |
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− | また、カード枠デザインの変更が行われた(→[[新枠]])。
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− | ===[[第9版|第9版・コア・セット/Core Set Ninth Edition]]===
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− | 2005年7月発売。'''[[第9版]]'''では、第8版でも行われた再録カード決定の投票企画「[[第9版を選ぼう]]」が大々的に行われ、ユーザーの手により14枚のカードが決定された。
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− | また、トランプルやプロテクションも基本セットの中では復活した。[[アポカリプス]]で登場した[[対抗色]]の[[ペインランド]]が、基本セットとしては初めて再録された。
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− | ===[[第10版|第10版・コア・セット/Core Set Tenth Edition]]===
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− | 2007年7月発売。'''第10版'''では、マジック誕生15周年記念とし、通常の[[白枠]]からすべて[[黒枠]]になった。また、[[伝説の]][[クリーチャー]]も基本セットでははじめて登場した。今回も再録カード決定の投票企画「[[第10版を選ぼう]]」が行われた。
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− | ===[[基本セット2010|基本セット2010/Magic 2010 Core Set]]===
| + | また、現行のカード枠デザイン(→[[新枠]])に切り替わったのも第8版からである。 |
− | 2009年7月発売。これまでの「第N版」というのを年号で表記するように改めた'''基本セット2010'''では、基本セットとしてはリミテッド・エディション以来となる完全新規カードが登場。また、基本セットでは初めてとなる、プレインズウォーカーを含む[[神話レア]]が登場した。また、第6版以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂が行われた。
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− | ===[[基本セット2011|基本セット2011/Magic 2011 Core Set]]=== | + | ===第9版・コア・セット/Ninth Edition=== |
− | 2010年7月発売。'''基本セット2011'''では、基本セット2010での「新規カードの採用」方針が更に推し進められている。新規カードのパワーカードが多く登場しているほか、新規カードのみで為される[[サイクル#カード群|サイクル]]も多数収録されている。また、このセットから過去の拡張セットからキーワードを再録する事となり、最初のキーワードとして「[[占術]]」が選ばれた。また、基本セットのひとつとして[[デッキビルダーセット]]も発売された。
| + | '''[[第9版]]'''では、[[第8版]]でも行われた[[再録]][[カード]]決定の投票企画「[[第9版を選ぼう]]」が大々的に行われ、ユーザーの手により14枚のカードが決定された。 |
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− | ===[[基本セット2012|基本セット2012/Magic 2012 Core Set]]===
| + | また、[[トランプル]]や[[プロテクション]]も基本セットの中では復活した。[[アポカリプス]]で登場した[[対抗色]]の[[ペインランド]]が、基本セットとしては初めて再録された。 |
− | 2011年7月発売。'''基本セット2012'''では、基本セットでも[[イベントデッキ]]が発売された。再録キーワードは「[[狂喜]]」。[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]シリーズとの連動イベント「[[マジック・セレブレーション]]」も開始された。
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− | ===[[基本セット2013|基本セット2013/Magic 2013 Core Set]]=== | + | ===第10版・コア・セット/Tenth Edition=== |
− | 2012年7月発売。'''基本セット2013'''では、基本セットでは[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]が取り上げられ、5色均等でないカード配分や[[適合の宝石/Gem of Becoming]]などこれまでならサイクルをなすようなカードの単独収録など、背景設定を重視するようになった。また基本セット初めての[[多色]]カードや第10版以来となる[[伝説のクリーチャー]]が収録された。再録キーワードは「[[賛美]]」。
| + | '''[[第10版]]'''では、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]誕生15周年記念とし、通常の[[白枠]]からすべて[[黒枠]]になった。また、[[伝説の]][[クリーチャー]]も基本セットでははじめて登場した。今回も[[再録]][[カード]]決定の投票企画「[[第10版を選ぼう]]」が行われた。 |
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− | ===[[基本セット2014|基本セット2014/Magic 2014 Core Set]]=== | + | ===基本セット2010/2010 Core Set=== |
− | 2013年7月発売。'''基本セット2014'''では、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]が取り上げられる。キーワード能力ではないが、再録テーマとして「[[スリヴァー]]」が姿を変えて復活。また[[統率者 (カードセット)|統率者]]からの再録が初めて行われた。基本セット2010以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂が行われた。
| + | これまでの「第X版」というのを年号で表記するように改めた'''[[基本セット2010]]'''では、基本セットとしてはアルファ以来となる完全新規カードが登場。また、基本セットでは初めてとなる、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を含む[[神話レア]]が登場した。また、第6版以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂を行う。 |
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− | ===[[基本セット2015|基本セット2015/Magic 2015 Core Set]]=== | + | ===基本セット2011/2011 Core Set=== |
− | 2014年7月発売。'''基本セット2015'''では[[ガラク/Garruk]]が取り上げられ、基本セットでは初となる新録の多色カードが収録された。基本セット2013以来となる伝説のクリーチャーが収録されたほか、ゲストデザイナー・カードが収録された。再録キーワードは「[[召集]]」。初めて[[対戦キット]]が発売され、冠が付けられた[[プロツアー]]が開催された([[プロツアー「マジック2015」]])。第8版以来となる、カード枠デザインの変更が行われた(→[[新枠#基本セット2015以降のカード枠]])。
| + | '''[[基本セット2011]]'''では、基本セット2010での「新規カードの採用」方針が更に推し進められている。新規カードのパワーカードが多く登場しているほか、新規カードのみで為される[[サイクル#カード群|サイクル]]も多数収録されている。また、このセットから過去の拡張セットからキーワードを再録する事となり、最初のキーワードとして「[[占術]]が選ばれた。 |
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− | ===[[マジック・オリジン|マジック・オリジン/Magic Origins]]=== | + | ===基本セット2012/2012 Core Set=== |
− | 2015年7月発売。'''マジック・オリジン'''では、5名の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]達([[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]、[[ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane (ストーリー)|ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane]])とその起源にスポットが当てられ、プレインズウォーカーへの覚醒を表現した[[両面カード]]が収録された。基本セットで初めての、再録ではない新規キーワードとして「[[高名]]」や「[[魔巧]]」が登場。[[常磐木]]も改正された。
| + | '''[[基本セット2012]]'''では、基本セットでも[[イベントデッキ]]が発売された。再録キーワードは「[[狂喜]]」。また、デュエルズ・オブ・プレインズウォーカーズとの連動イベント「[[マジック・セレブレーション]]」も開始された。 |
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− | ===[[基本セット2019|基本セット2019/Core Set 2019]]=== | + | ===基本セット2013/2013 Core Set=== |
− | 2018年7月発売。3年ぶりに復活した基本セット。初心者と経験者の双方を満足させようとして中途半端なセットになっていた前期を反省し、初心者へ向けてデザインされている。
| + | '''[[基本セット2013]]'''では、基本セットでは[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス]]が取り上げられ、5色均等でないカード配分や[[適合の宝石/Gem of Becoming]]などこれまでならサイクルをなすようなカードの単独収録など、背景設定を重視するようになった。また基本セット初めての[[多色]]カードや第10版以来となる伝説のクリーチャーが収録された。再録キーワードは「[[賛美]]」。 |
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− | ===[[基本セット2020|基本セット2020/Core Set 2020]]=== | + | ===基本セットの歴史=== |
− | 2019年7月発売。'''基本セット2020'''では[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]がクローズアップされ、3枚([[プレインズウォーカーデッキ]]を含めると4枚)もの[[チャンドラ]]・プレインズウォーカー・カードが収録されているほか、彼女に関連するカードも多数収録されている。
| + | *Limited Edition |
| + | **Alpha |
| + | **Bata |
| + | *Unlimited Edition |
| + | *Revised Edition |
| + | **(Summer Magic) |
| + | *Fourth Edition |
| + | **Chronicles |
| + | **Renaissance |
| + | ***(Alternate) |
| + | *Fifth Edition |
| + | *Classic / Sixth Edition |
| + | *Seventh Edition |
| + | *Core Set / Eighth Edition |
| + | *Ninth Edition |
| + | *Tenth Edition |
| + | *2010 Core Set |
| + | *2011 Core Set |
| + | *2012 Core Set |
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− | ===[[基本セット2021|基本セット2021/Core Set 2021]]===
| + | 日本語版は、Fourth Edition([[第4版]])、Chronicles([[クロニクル]])の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、[[ミラージュ]]以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。 |
− | 2020年7月発売。[[テフェリー/Teferi]]がクローズアップされている。基本セットとしては初めて[[コレクター・ブースター]]が発売される。
| + | |
| | | |
− | ==脚注==
| + | *Summer Magicは[[サマーマジック]]を参照。 |
− | <references />
| + | *Alternateは[[第4版#Alternate Fourth Edition]]を参照。 |
| | | |
| ==参考== | | ==参考== |
− | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mighty-core-2011-07-18 The Mighty Core]([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]]) | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/152 The Mighty Core]([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]]) |
− | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011148/ 変身](Making Magic 2014年8月25日)
| + | |
− | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/ 変身2.0](Making Magic 2016年6月12日)
| + | |
− | *[[カード個別評価:基本セット2021]]
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− | *[[カード個別評価:基本セット2020]]
| + | |
− | *[[カード個別評価:基本セット2019]]
| + | |
− | *[[カード個別評価:マジック・オリジン]]
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− | *[[カード個別評価:基本セット2015]]
| + | |
− | *[[カード個別評価:基本セット2014]]
| + | |
| *[[カード個別評価:基本セット2013]] | | *[[カード個別評価:基本セット2013]] |
| *[[カード個別評価:基本セット2012]] | | *[[カード個別評価:基本セット2012]] |
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| *[[カード個別評価:第5版]] | | *[[カード個別評価:第5版]] |
| *[[カード個別評価:第4版]] | | *[[カード個別評価:第4版]] |
− | *[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] | + | *[[カード個別評価:リバイズド]] |
− | *[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] | + | *[[カード個別評価:アンリミテッド]] |
| *[[皆勤賞]] | | *[[皆勤賞]] |
| *[[エキスパンション]] | | *[[エキスパンション]] |
− | *[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]
| |
| *[[カードセット一覧]] | | *[[カードセット一覧]] |