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− | '''リシド'''/''Licid''は[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。[[テンペスト・ブロック]]でのみ登場した。
| + | =リシド/Licid= |
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| + | [[クリーチャー・タイプ]]の1つ。[[テンペスト・ブロック]]でのみ登場する。 |
| + | [[クリーチャー]]に寄生して[[飛行]]などの[[能力]]、または[[ペナルティ能力]]を付加する種族。 |
| + | 各[[色]]にそれぞれ存在し、[[アーティファクト・クリーチャー]]のものもある。 |
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− | {{#card:Quickening Licid}}
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− | {{#card:Convulsing Licid}}
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| {{#card:Dominating Licid}} | | {{#card:Dominating Licid}} |
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− | [[テンペスト]]、[[ストロングホールド]]にそれぞれ[[5色]][[サイクル]]として登場。[[エクソダス]]にも2体が登場した。
| + | {{#card:Corrupting Licid}} |
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− | 各[[色]]と[[無色]]の[[アーティファクト・クリーチャー]]に存在する。すべてのリシドは共通して[[マナ]]と[[タップ]]で[[エンチャント(クリーチャー)]]を持つ[[オーラ]]になる[[能力]]を持つ。また、マナを[[支払う]]ことでクリーチャーに戻ることができる。
| + | すべてのリシドは共通して[[マナ]]と[[タップ]]で[[エンチャント(クリーチャー)]]を持つ[[オーラ]]になる能力を持つ。 |
| + | また、この方法でクリーチャーについていても、マナを払うことでクリーチャーに戻ることができる。 |
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− | [[クリーチャー]]からオーラに変化するという[[メカニズム]]は[[ルール]]上の混乱を呼び、当時のルール関係者に「(リシドなんて)そんなものは存在しない」とまで言われてしまった。[[フリースペル]]とはまた違った意味での最悪のメカニズムとも言われる。 | + | さまざまに作られた、「オーラの改善策」の1つといえる。 |
| + | 単体でもクリーチャーとして活動できるため、「オーラしか手元にない」「そのオーラが有効に機能しない相手に無駄カードになる」というような事故を避けられるのが1つの利点。 |
| + | また[[カード]]の[[タイプ]]を変更できるため、タイプを条件にする狙い撃ちの[[除去]]にも強い。 |
| + | 例えば「クリーチャー除去」の呪文に狙われたなら、オーラに変形。逆にオーラ変形状態で「オーラを破壊」できる効果に狙われたらクリーチャーに戻る、というように。 |
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− | *さまざまに作られた、「オーラの改善策」の1つといえる。単体でもクリーチャーとして使用できるため、「オーラしか手元にない」「そのオーラが有効に機能しない相手に無駄カードになる」というような事故を避けられるのが1つの利点。
| + | しかし、この[[タイプ]]を切り替える能力がルール上の混乱を呼び、ルール関係者に「(リシドなんて)そんなものは存在しない」とまで言われてしまった。 |
− | **また[[カード・タイプ]]を変更できるため、[[タイプ]]を条件にする狙い撃ちの[[除去]]にも強い。例えば「クリーチャー除去」の呪文に狙われたなら、オーラに変形。逆に「オーラを破壊」できる効果に狙われたり、宿主が[[戦場]]を離れそうになったらクリーチャーに戻る、というように。
| + | (もちろん、本当に存在していないわけではない) |
− | **[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]してからオーラになる能力を起動することで、使いまわしのできる[[ブロッカー]]にもなる。当時は[[当て逃げ]]もできたため、[[リミテッド]]では強力なメカニズムだった。
| + | [[フリースペル]]とはまた違った意味での最悪のメカニズム。 |
− | *[[装備品]](特に[[生体武器]])とは、デザイン段階での祖を同じくする。最初に[[Mark Rosewater]]が作った「擬リシド」は、[[トークン]]を出すことのできるオーラであった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003944/ 生体武器に何をする?]([[Making Magic]] [[2011年]]3月7日)</ref>。
| + | このメカニズムを持つクリーチャーが今後新たに登場することは無いだろう。 |
− | *16年後の[[テーロス・ブロック]]にて、最初からオーラとして[[唱える]]ことのできる[[授与]]持ちの[[クリーチャー・エンチャント]]群が登場した。
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− | ==ルール==
| + | *登場当時から、山のような[[エラッタ]]が出続けている。最新のエラッタは、[[オーラ]]導入に際して行われたものであり、わりと最初のテキストに近くなっている。 |
− | 登場当時から、山のような[[エラッタ]]が出続けている。最新のエラッタは、オーラ導入に際して行われたものであり、わりと最初の[[ルール文章]]に近くなっている。 | + | *リシドはいずれも[[起動コスト]]に[[タップ・シンボル]]を含むので、基本的にオーラになった段階ではタップ状態である。「タップ状態のオーラ」自体が珍しいため戸惑う人がいるようだが、ルール上は何の問題もない。 |
− | *リシドはいずれも[[起動コスト]]に[[タップ・シンボル]]を含むので、基本的にオーラになった段階ではタップ状態である。「タップ状態のオーラ」自体が珍しいため戸惑う人がいるようだが、ルール上は何の問題もない。なお、これは他の[[パーマネント]]と同様に[[アンタップ・ステップ]]で[[アンタップ]]する。 | + | なお、これは他の[[パーマネント]]と同様に[[アンタップ・ステップ]]で[[アンタップ]]する。 |
− | *リシドの能力は、自分自身を対象にとってもよい。しかし、その場合「オーラは自分自身に[[つける|つけ]]られない({{CR|303.4d}})」、および「何にもつけられていないオーラは墓地に置かれる({{CR|303.4c}})」というルールにより、[[状況起因処理]]で墓地に置かれる。 | + | *リシドの能力は、自分自身を対象にとってもよい。しかし、その場合「オーラは自分自身につけられない」、および「何にもつけられていないオーラは墓地に置かれる」というルールの制約により、[[状況起因効果]]で墓地に置かれる。 |
− | *「マナを支払うことでクリーチャーに戻る」のは[[特別な処理]]である。これは[[スタック]]を使用しないので、それに[[対応して|対応]]できないし、[[刹那]]を持つ呪文がスタックにあっても実行できる。 | + | *今のテキストを見ると、オーラ化していないときにも[[静寂の歌/Song of Serenity]]のようにオーラがついているクリーチャー全部に影響するようにも思えるが、実際にはそんなことはなく、オーラ化していないときには全く意味を持たない。 |
− | *あるクリーチャーがリシドの[[コピー]]となりオーラ化した場合、コピー効果が終了してもそのクリーチャーはオーラのままである。クリーチャーに戻る行動はオーラになる効果の一部なので、リシドでなくなった後もいつでも可能である。
| + | なぜなら、いずれの能力も「Enchanted creature」と単数形であって、「Enchanted creatures」と複数形で書かれていないためである。 |
− | *今のテキストでは[[静寂の歌/Song of Serenity]]のようにオーラがついているクリーチャー全部に影響するようにも思えるが、[[授与]]と同じく自身がオーラとしてエンチャントしている先にしか効果は無い([[オラクル]]で見れば「Enchanted creature」と単一のクリーチャーを指している事が判りやすい)。
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− | ==ストーリー==
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− | [[ラース/Rath]]に住まう[[種族]]。たいていが六肢を持つ、[[ナメクジ]]や[[昆虫]]のような姿の寄生生物、ないし共生生物である({{Gatherer|id=4670}})。
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− | 単独で生活し、齧歯類([[ネズミ]])や昆虫を捕食する。無性生殖をすると信じられている。
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− | リシドは宿主(たいてい[[人間]])に結合し、なんらかの能力を吹き込む。そのときリシドの足は宿主の身体に食い込み、両者は次第に融合していく。しかし宿主から離れるに際しては、互いの身体に損傷を残さない。この結合がリシドにとってどんな利益となるのかは不明であるが、そのライフサイクルにおける重要な部分であることは間違いなく、どのリシドも生涯に一度はそれをしようとする。
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− | 例えば[[ヴェク/Vec]]族は戦闘力を上げるためや儀礼の一部としてリシドを使用し、[[沈静するリシド/Calming Licid]]は危険な犯罪者を鎮めるため、[[活力リシド/Quickening Licid]]は戦士のスピードを増すために使われるものと思われる。
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− | リシドの骨や組織は、日ごろからヴェクの衣類や道具、食糧にされている。
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| ==参考== | | ==参考== |
− | <references />
| + | *[[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr97|ミスなんてもってのほか]] その5(米Wizards社、英文) |
− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/make-no-mistake-2003-11-10-0 Make No Mistake](Making Magic 2003年11月10日) - その5 | + | [[http://members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/03/1112.html|M:tGやっちまった小咄集]](Braingeyser、上の記事の和訳) |
− | **[http://web.archive.org/web/20040413215000/http://members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/03/1112.html M:tGやっちまった小咄集](個人サイト「Braingeyser」、上の記事の和訳)
| + | *[[カード個別評価:テンペストブロック]] |
− | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Licid|リシド(Licid)}} | + | *[[サブタイプ:Licid|リシド(Licid)で検索]] |
| *[[クリーチャー・タイプ解説]] | | *[[クリーチャー・タイプ解説]] |
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− | [[Category:クリーチャー・タイプ|りしと]]
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