「ラースの被覆/Rathi Overlay」を編集中
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'''ラースの被覆'''/''Rathi Overlay''は[[プレーンシフト]]で描かれた[[ファイレクシア/Phyrexia]]による[[ドミナリア/Dominaria]]侵略第2段階。 | '''ラースの被覆'''/''Rathi Overlay''は[[プレーンシフト]]で描かれた[[ファイレクシア/Phyrexia]]による[[ドミナリア/Dominaria]]侵略第2段階。 | ||
− | [[テンペスト・ブロック]]の頃から伏線が張られており、[[ウルザズ・デスティニー]]と[[ネメシス]]のストーリーで全容が次第に明かされ、[[インベイジョン・ブロック]]のストーリーにおいては中盤の山場となり、これにまつわる事象が詳細に語られた。後の[[オンスロート・ブロック]]の[[スリヴァー]]復活や[[時のらせんブロック]] | + | [[テンペスト・ブロック]]の頃から伏線が張られており、[[ウルザズ・デスティニー]]と[[ネメシス]]のストーリーで全容が次第に明かされ、[[インベイジョン・ブロック]]のストーリーにおいては中盤の山場となり、これにまつわる事象が詳細に語られた。後の[[オンスロート・ブロック]]の[[スリヴァー]]復活や[[時のらせんブロック]]の時の裂け目などの設定にも影響を与えている。 |
==解説== | ==解説== | ||
ラースの被覆は[[次元/Plane|次元]]規模の歴史的なファイレクシアの侵略行動である。4205[[AR]]に[[エヴィンカー/Evincar]]、[[クロウヴァクス/Crovax]]の総指揮の下で[[ラース/Rath]]がドミナリアに次元を越えて重なり合った。 | ラースの被覆は[[次元/Plane|次元]]規模の歴史的なファイレクシアの侵略行動である。4205[[AR]]に[[エヴィンカー/Evincar]]、[[クロウヴァクス/Crovax]]の総指揮の下で[[ラース/Rath]]がドミナリアに次元を越えて重なり合った。 | ||
− | ラースの大地はファイレクシアの軍団を始めとして住人や動植物、建物などをそっくり引っ張って、ドミナリアの表面に覆い被さるように移動したり、ドミナリアの地形と置き換わったりした。[[霊気/ | + | ラースの大地はファイレクシアの軍団を始めとして住人や動植物、建物などをそっくり引っ張って、ドミナリアの表面に覆い被さるように移動したり、ドミナリアの地形と置き換わったりした。[[霊気/Æther]]への干渉などから生物同士が融合したり変異した新種が誕生したほか、時の裂け目のような深刻な次元構造への損傷も生じた。また、次元被覆に際してラースからもドミナリアからも消えたものは、次元と次元の狭間シャドーの世界に閉じ込められたり、単に失われた。 |
===メカニズム=== | ===メカニズム=== | ||
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次元全体を移動させるラースの被覆に対し、ラースの一地域とドミナリアを繋げる次元転移がある。 | 次元全体を移動させるラースの被覆に対し、ラースの一地域とドミナリアを繋げる次元転移がある。 | ||
− | 小説[[Bloodlines]]によるとラース最初の管理者(steward)の時代から試されていたが、次元転移中に[[サルタリー/Soltari]] | + | 小説[[Bloodlines]]によるとラース最初の管理者(steward)の時代から試されていたが、次元転移中に[[サルタリー/Soltari]]が世界の狭間に消失する失敗として記録されている。この他に転移が実行されていたかは不明だが、ダヴォール着任時すでに奴隷階級の[[ダル/Dal]]族がラースに存在していたため、成功した次元転移がなかったとはいえない。 |
本格的な運用はダヴォール統治時代からである。転移装置の操作者が持つ精神能力によってラースの一部は転移先に重なり合わさり、2つの次元がつなげられる。このつながりを断ち切ると、ラースから兵員や物資を他次元に移送したり、ドミナリアの地形や住人をラースに奪ってくることが可能となる。また、装置が正確に機能するには、操作者が転移先の情報を正確に記憶している必要がある。地形が変容する性質をもつ[[ヤヴィマヤ/Yavimaya]]を転移先とした際には、ダヴォールは次元の連結を維持するのに普通以上の集中を必要としていた。 | 本格的な運用はダヴォール統治時代からである。転移装置の操作者が持つ精神能力によってラースの一部は転移先に重なり合わさり、2つの次元がつなげられる。このつながりを断ち切ると、ラースから兵員や物資を他次元に移送したり、ドミナリアの地形や住人をラースに奪ってくることが可能となる。また、装置が正確に機能するには、操作者が転移先の情報を正確に記憶している必要がある。地形が変容する性質をもつ[[ヤヴィマヤ/Yavimaya]]を転移先とした際には、ダヴォールは次元の連結を維持するのに普通以上の集中を必要としていた。 | ||
− | テンペスト・ブロックの設定では、ラースの地形や住人の中には霊気を通って、別の次元からさらわれてきたものが存在すると解説されている。[[スカイシュラウド/Skyshroud]]、[[ | + | テンペスト・ブロックの設定では、ラースの地形や住人の中には霊気を通って、別の次元からさらわれてきたものが存在すると解説されている。[[スカイシュラウド/Skyshroud]]、[[コー/Kor]]、[[ヴェク/Vec]]、[[ダル/Dal]]、[[シャドー]]の住人や様々な生物が該当する。 |
====次元全体の転移==== | ====次元全体の転移==== | ||
小説[[Nemesis]]によると、ラースとドミナリアの適合には様々な因子が絡んでいるものの、最重要因子はラースの質量にある。流動石を増産して質量が大きくなるほどラースの振動速度(vibrational rate)が低下し、最終的にドミナリアと同じ速さまで引き下げ共振して、2つの次元が同一次元座標(the same planar coordinates)に重なり合わされる。質量が不十分では次元被覆は成功しない。 | 小説[[Nemesis]]によると、ラースとドミナリアの適合には様々な因子が絡んでいるものの、最重要因子はラースの質量にある。流動石を増産して質量が大きくなるほどラースの振動速度(vibrational rate)が低下し、最終的にドミナリアと同じ速さまで引き下げ共振して、2つの次元が同一次元座標(the same planar coordinates)に重なり合わされる。質量が不十分では次元被覆は成功しない。 | ||
− | + | 上述の部分的な次元転移を、次元の振動速度と共振で説明するならば、質量が不十分であってもラースの一部だけならば、操作者の記憶力と精神力でラースの振動速度を調律することで次元被覆は可能ということになる。 | |
===ラースの転移先=== | ===ラースの転移先=== | ||
39行: | 39行: | ||
;流動石の実験室、拷問室 | ;流動石の実験室、拷問室 | ||
:ハールーンの都市Kaldroom(カルドルーム)に出現した。 | :ハールーンの都市Kaldroom(カルドルーム)に出現した。 | ||
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===クリーチャーへの影響=== | ===クリーチャーへの影響=== | ||
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;[[時のらせん]] | ;[[時のらせん]] | ||
:[[巣石/Hivestone]]、[[陰影スリヴァー/Shadow Sliver]]、[[ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec]] | :[[巣石/Hivestone]]、[[陰影スリヴァー/Shadow Sliver]]、[[ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec]] | ||
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===登場作品=== | ===登場作品=== | ||
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===登場記事=== | ===登場記事=== | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/feature/199 A Sliver Story](次元被覆によるスリヴァーの全滅と1世紀後の復活) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=magic/planeswalkers/week1 You Are a Planeswalker](次元被覆と時の裂け目) |
==その他== | ==その他== | ||
− | *「Overlay」は[[時のらせん]]の[[待機]]を持つカード群のカード名などの用語候補だった。ストーリー用語の次元被覆/ | + | *「Overlay」は[[時のらせん]]の[[待機]]を持つカード群のカード名などの用語候補だった。ストーリー用語の次元被覆/Overlayとかぶるため除外された。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mc61 A Word Is Worth A Thousand Headaches]) |
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==参考== | ==参考== | ||
*[[プレーンシフト]] | *[[プレーンシフト]] | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |