「ヨーグモス/Yawgmoth」を編集中
提供:MTG Wiki
あなたはログインしていません。あなたのIPアドレスはこの項目の履歴に記録されます。
取り消しが可能です。
これが意図した操作であるか、下に表示されている差分を確認し、取り消しを確定させるために、変更を保存してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
1行: | 1行: | ||
− | '''ヨーグモス'''/''Yawgmoth'' | + | '''ヨーグモス'''/''Yawgmoth''は、ウェザーライト・サーガのキャラクターにしてウェザーライト・サーガ最大の悪役。 |
==解説== | ==解説== | ||
− | [[ファイレクシア/Phyrexia]]を統べる「'''荒廃の王'''/''Lord of the Wastes''」にして「[[機械の始祖/Father of Machines|'''機械の始祖'''/''Father of Machines'']]」。[[多相の戦士 | + | [[ファイレクシア/Phyrexia]]を統べる「'''荒廃の王'''/''Lord of the Wastes''」にして「[[機械の始祖/Father of Machines|'''機械の始祖'''/''Father of Machines'']]」。[[多相の戦士]](シェイプシフター)でもある。 |
− | もともとは古代[[スラン/Thran|スラン帝国]]の[[人間 | + | もともとは古代[[スラン/Thran|スラン帝国]]の[[人間]]であったが、その姿は異形の怪物と成り果てている。人間時代は筋肉質で背が高い男だったが、INQUEST誌で公開された「機械の始祖」としてのイラストでは、ローブに覆われていてその姿をはっきりと見ることができず、頭部は虚ろな髑髏でローブの下からは無数の触手が出ている。 |
===前半生=== | ===前半生=== | ||
10行: | 10行: | ||
追放された優生学者一派はドミナリア各地を放浪していたが、その時期のヨーグモスはおぞましい残虐な所業―彼に言わせれば「研究」のための「実験」―に手を染めていた。以下はそのほんの一例である。 | 追放された優生学者一派はドミナリア各地を放浪していたが、その時期のヨーグモスはおぞましい残虐な所業―彼に言わせれば「研究」のための「実験」―に手を染めていた。以下はそのほんの一例である。 | ||
− | *[[ | + | *[[猫|猫人]]の国に狂犬病(rabies)を流行させ、彼らが互いを爪で引き裂き殺し合う様子を記録した。 |
− | *[[オリン/Oryn]] | + | *[[オリン/Oryn]]の伝統ある[[ドワーフ]]の王国に黒咳病/Black Coughを流行させた上で労働者階級の反乱を扇動し、1000年の伝統あるドワーフ王国を滅ぼした。 |
− | *癒し手12人を拉致した上で、[[アルゴス/Argoth]]の[[エルフ | + | *癒し手12人を拉致した上で、[[アルゴス/Argoth]]の[[エルフ]]に悪性の疫病を撒き散らした。癒し手の返還と疫病の治療手段を求めてきたら身代金を要求し、支払いが確認されたら癒し手全員の死体と「治療薬」(実際はただの砂糖水)を送付した。 |
*[[タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur]]に白死病/White Deathを感染させて観察した。 | *[[タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur]]に白死病/White Deathを感染させて観察した。 | ||
*[[シヴ/Shiv]]の[[ヴィーアシーノ]]を生きたまま解剖した、あるいは脊髄を抜き取った。 | *[[シヴ/Shiv]]の[[ヴィーアシーノ]]を生きたまま解剖した、あるいは脊髄を抜き取った。 | ||
− | *[[人間 | + | *[[人間]]の集落に毒を放って汚染した。 |
そんなある日、当時最高の[[工匠|アーティファクト使い]]である[[グレイシャン/Glacian]]が下層市民の一人[[ギックス/Gix]]によって[[パワーストーン/Powerstone]]で刺されるという事件が起きた。その怪我のあと、グレイシャンは奇妙な後遺症(後の[[結核/Phthisis#ストーリー|ファイシス症]])に悩まされることになった。この症状は魔法では治療ができなかったため、グレイシャンの妻[[レベック/Rebbec]]によって優生学技術による治療のためヨーグモスが呼び戻された。 | そんなある日、当時最高の[[工匠|アーティファクト使い]]である[[グレイシャン/Glacian]]が下層市民の一人[[ギックス/Gix]]によって[[パワーストーン/Powerstone]]で刺されるという事件が起きた。その怪我のあと、グレイシャンは奇妙な後遺症(後の[[結核/Phthisis#ストーリー|ファイシス症]])に悩まされることになった。この症状は魔法では治療ができなかったため、グレイシャンの妻[[レベック/Rebbec]]によって優生学技術による治療のためヨーグモスが呼び戻された。 | ||
21行: | 21行: | ||
ヨーグモスはファイシス症がパワーストーンの放射によって起きたこと、またパワーストーン鉱山の近くに住んでいる最下層の不可触民たちも同じ症状に悩まされていることを突き止めた。これを聞きつけたギックスは、不可触民を扇動してスラン帝国中枢への叛逆を企てようとした。ヨーグモスはこれを巧みに利用し、反乱鎮圧とファイシス症治療のためと称して[[ハルシオン/Halcyon]]の貴族たちから資金と権力を得るとともに、「鎮圧」した不可触民たちを工作員としてハルシオンの街に紛れ込ませた。すなわち、血清治療に成功したものは政敵に対する[[暗殺者]]として、そして治療を施していないものはファイシス症をより流行させるための感染源として。このファイシス症の新流行を強調し公衆衛生の必要性を宣伝することで、ヨーグモスはさらなる予算を我が物にすることができたのだ。この頃、ヨーグモスはレベックとの不倫関係も結んでいる。 | ヨーグモスはファイシス症がパワーストーンの放射によって起きたこと、またパワーストーン鉱山の近くに住んでいる最下層の不可触民たちも同じ症状に悩まされていることを突き止めた。これを聞きつけたギックスは、不可触民を扇動してスラン帝国中枢への叛逆を企てようとした。ヨーグモスはこれを巧みに利用し、反乱鎮圧とファイシス症治療のためと称して[[ハルシオン/Halcyon]]の貴族たちから資金と権力を得るとともに、「鎮圧」した不可触民たちを工作員としてハルシオンの街に紛れ込ませた。すなわち、血清治療に成功したものは政敵に対する[[暗殺者]]として、そして治療を施していないものはファイシス症をより流行させるための感染源として。このファイシス症の新流行を強調し公衆衛生の必要性を宣伝することで、ヨーグモスはさらなる予算を我が物にすることができたのだ。この頃、ヨーグモスはレベックとの不倫関係も結んでいる。 | ||
− | グレイシャンの治療中、彼を訪ねて[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]、[[ダヴェッド/Dyfed]]がやってくる。そこに居合わせたヨーグモスは[[多元宇宙/Multiverse]]の存在を知り、成り行きから人工の次元と、そこに放置された統治者の遺骸が蓄積していた膨大な知識とを手に入れることになる。ヨーグモスはその世界を「ファイレクシア」と名づけた。 | + | グレイシャンの治療中、彼を訪ねて[[プレインズウォーカー/Planeswalker|プレインズウォーカー]]、[[ダヴェッド/Dyfed]]がやってくる。そこに居合わせたヨーグモスは[[多元宇宙/Multiverse]]の存在を知り、成り行きから人工の次元と、そこに放置された統治者の遺骸が蓄積していた膨大な知識とを手に入れることになる。ヨーグモスはその世界を「ファイレクシア」と名づけた。 |
===スラン戦争=== | ===スラン戦争=== | ||
− | 自分だけの楽園を得たヨーグモスはグレイシャンに作らせたアーティファクトを用いてハルシオンの警備システム/Halcyte Guardを機能停止させ、同時にギックスに大反乱を起こさせた。ハルシオンの混乱の最中、ヨーグモスはドミナリア-ファイレクシア間の[[ポータル/Portal]] | + | 自分だけの楽園を得たヨーグモスはグレイシャンに作らせたアーティファクトを用いてハルシオンの警備システム/Halcyte Guardを機能停止させ、同時にギックスに大反乱を起こさせた。ハルシオンの混乱の最中、ヨーグモスはドミナリア-ファイレクシア間の[[ポータル/Portal]]を開いてファイシス症患者をファイレクシアに運び込み、彼らに治療(すなわち優生学に基づく改造)を施した。スラン帝国同盟がヨーグモスの真意に気付いた時には既に遅し、ファイレクシアの王ヨーグモスと、彼に従う異形のファイレクシア人の軍勢との全面対決は避けられないものとなった。ファイレクシア・スラン戦争の開戦である。 |
2日目、「虚無球の戦い」においてヨーグモスが打ち上げた[[虚無球/Null Sphere]]は、人工衛星となって[[ドミナリア/Dominaria]]第2の月、[[虚月/Null Moon]]となった。この月の影響ですべての[[アーティファクト]]は停止、その後に続いたメギド峡谷の戦い、ハルシオンの戦いでスラン文明は崩壊した。 | 2日目、「虚無球の戦い」においてヨーグモスが打ち上げた[[虚無球/Null Sphere]]は、人工衛星となって[[ドミナリア/Dominaria]]第2の月、[[虚月/Null Moon]]となった。この月の影響ですべての[[アーティファクト]]は停止、その後に続いたメギド峡谷の戦い、ハルシオンの戦いでスラン文明は崩壊した。 | ||
36行: | 36行: | ||
戦争はドミナリア全土に拡がり、乾坤一擲を狙うウルザたち[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]はファイレクシアに侵入、内部からファイレクシアを直接破壊しようとする。ウルザを捕らえたヨーグモスは[[ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen (ストーリー)|ジェラード/Gerrard]]とウルザを操って戦わせ、ジェラードにウルザを殺させた。そして[[ハナ/Hanna]]に化けてジェラードを騙そうとするが、彼に正体を見抜かれ、魔法のハルバートで刺される。[[フレイアリーズ/Freyalise]]らナイン・タイタンズの生き残りは霊魂爆弾を起動し、ファイレクシアの大部分は破壊された。 | 戦争はドミナリア全土に拡がり、乾坤一擲を狙うウルザたち[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]はファイレクシアに侵入、内部からファイレクシアを直接破壊しようとする。ウルザを捕らえたヨーグモスは[[ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen (ストーリー)|ジェラード/Gerrard]]とウルザを操って戦わせ、ジェラードにウルザを殺させた。そして[[ハナ/Hanna]]に化けてジェラードを騙そうとするが、彼に正体を見抜かれ、魔法のハルバートで刺される。[[フレイアリーズ/Freyalise]]らナイン・タイタンズの生き残りは霊魂爆弾を起動し、ファイレクシアの大部分は破壊された。 | ||
− | ヨーグモスは巨大な暗黒雲となり、ナイン・タイタンズの[[ | + | ヨーグモスは巨大な暗黒雲となり、ナイン・タイタンズの[[ガフ提督/Commodore Guff]]や[[ボウ・リヴァー/Bo Levar]]を飲み込みつつドミナリアへ帰還、ドミナリアを第二のファイレクシアにしようとした。しかし、[[虚月/Null Moon]]が数千年間蓄積していた莫大な白マナを照射されて負傷し、一度ファイレクシアに撤退しようとするが、Stone Druid達の妨害([[ラース/Rath]]の火山を噴火させ、唯一の出入口である火口を塞ぐ)によって果たせなかった。 |
そしてついには、真の力を発動した[[レガシー/Legacy]]によって消滅させられた。 | そしてついには、真の力を発動した[[レガシー/Legacy]]によって消滅させられた。 | ||
===ヨーグモスの生死=== | ===ヨーグモスの生死=== | ||
− | 大戦の最終段階で死亡したとされるヨーグモスであるが、小説[[Scourge]]で[[カローナ/Karona]]がそれぞれの色に対応する「神」を呼び寄せた際、黒の門から死んだはずのヨーグモスが姿を現し、カローナと言葉を交わしている。このため[[Timmy, Johnny, and Spike#ヴォーソスとメルヴィン|ヴォーソス]] | + | 大戦の最終段階で死亡したとされるヨーグモスであるが、小説[[Scourge]]で[[カローナ/Karona]]がそれぞれの色に対応する「神」を呼び寄せた際、黒の門から死んだはずのヨーグモスが姿を現し、カローナと言葉を交わしている。このため[[Timmy, Johnny, and Spike#ヴォーソスとメルヴィン|ヴォーソス]]の中には、ヨーグモス生存説を支持する者が一定数存在した(「消滅したのは本体ではなく、機能の大部分を失いながらもファイレクシアで生存している」など)。 また、別の解釈として「ヨーグモス本人はとうの昔に死んでいて、彼の『データのようなもの』がファイレクシアの中央部に記録されている」というものもあった。 |
− | [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|公式]]では幾度か「ヨーグモスはもういない」「死んだ」旨の発言がされていたが、上記や復活希望の声が消えないためか、コラム「[ | + | [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|公式]]では幾度か「ヨーグモスはもういない」「死んだ」旨の発言がされていたが、上記や復活希望の声が消えないためか、コラム「[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/140 The Golem's Legacy]/[http://web.archive.org/web/20111018114754/http://mtg-jp.com/reading/translated/001464/ ゴーレムの遺産]」にて「痕跡も残らず抹消された」とあらためて明言した。 |
*Scourgeの件についてははっきりしない点が多いが、カローナの性質から現実ではない(代替現実や夢など)と解釈されることもある。 | *Scourgeの件についてははっきりしない点が多いが、カローナの性質から現実ではない(代替現実や夢など)と解釈されることもある。 | ||
54行: | 54行: | ||
==登場== | ==登場== | ||
===登場カード=== | ===登場カード=== | ||
− | + | ヨーグモス本人はカード化されてない。 | |
<!--再録セットは新規フレイバー・テキストでない限り省略--> | <!--再録セットは新規フレイバー・テキストでない限り省略--> | ||
====[[カード名]]に登場==== | ====[[カード名]]に登場==== | ||
71行: | 71行: | ||
;[[ドミナリア]] | ;[[ドミナリア]] | ||
:[[ヨーグモスの不義提案/Yawgmoth's Vile Offering]] | :[[ヨーグモスの不義提案/Yawgmoth's Vile Offering]] | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
====[[フレイバー・テキスト]]に登場==== | ====[[フレイバー・テキスト]]に登場==== | ||
− | |||
− | |||
;[[ストロングホールド]] | ;[[ストロングホールド]] | ||
:[[要塞の監督官/Stronghold Taskmaster]] | :[[要塞の監督官/Stronghold Taskmaster]] | ||
;[[エクソダス]] | ;[[エクソダス]] | ||
:[[弱者選別/Culling the Weak]] | :[[弱者選別/Culling the Weak]] | ||
− | ; | + | ;ウルザズ・サーガ |
:[[堕落/Corrupt]]、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]、[[真に暗き時間/Darkest Hour]]、[[東の聖騎士/Eastern Paladin]]、[[スカージの使い魔/Skirge Familiar]]、[[卑しき死者/Unworthy Dead]]、[[西の聖騎士/Western Paladin]] | :[[堕落/Corrupt]]、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]、[[真に暗き時間/Darkest Hour]]、[[東の聖騎士/Eastern Paladin]]、[[スカージの使い魔/Skirge Familiar]]、[[卑しき死者/Unworthy Dead]]、[[西の聖騎士/Western Paladin]] | ||
− | + | ;インベイジョン | |
− | ; | + | |
:[[滅殺/Annihilate]]、[[ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar]]、[[ファイレクシアの浸透者/Phyrexian Infiltrator]]、[[塹壕のワーム/Trench Wurm]] | :[[滅殺/Annihilate]]、[[ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar]]、[[ファイレクシアの浸透者/Phyrexian Infiltrator]]、[[塹壕のワーム/Trench Wurm]] | ||
;[[プレーンシフト]] | ;[[プレーンシフト]] | ||
98行: | 87行: | ||
;[[第7版]] | ;[[第7版]] | ||
:ヨーグモスの勅令/Yawgmoth's Edict | :ヨーグモスの勅令/Yawgmoth's Edict | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
;[[アンヒンジド]] | ;[[アンヒンジド]] | ||
:[[Cheap Ass]] | :[[Cheap Ass]] | ||
+ | |||
====[[絵|イラスト]]に登場==== | ====[[絵|イラスト]]に登場==== | ||
− | ; | + | ;アポカリプス |
− | : | + | :次元の絶望/Planar Despair(最奥の人物) |
− | ; | + | ;ドミナリア |
− | : | + | :ヨーグモスの不義提案/Yawgmoth's Vile Offering |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
==参考== | ==参考== |