「スタンダード」を編集中
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− | + | '''スタンダード'''/''Standard''とは、公式[[フォーマット]]の1つ。[[構築]]環境の1つとして分類されている。 | |
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==解説== | ==解説== | ||
− | + | 使用可能なセットは直近1年半に発売された3つの[[ブロック (総称)|ブロック]]。最新の大型セット発売に合わせて半年ごとに[[ローテーション]]し使用可能セットが入れ替わる。 | |
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+ | 他に、そのセットの[[ブースターパック]]からは出現しないがそのセットの一部として扱われるカード([[プレインズウォーカーデッキ]]の限定カード)、使用可能セットには含まれないものの、そのセットと同時期に使用できるカード([[ハーフデッキ|ウェルカム・デッキ]])、ブースターパックから出現するがそのセットの一部ではなく、[[カード名|同名]]のカードで無ければスタンダードでは使用できないカード([[Masterpiece Series]])が存在することがあるので注意。 | ||
[[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。 | [[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。 | ||
− | * | + | *1997年1月1日からスタンダードにおいて制限カードは廃止され、当時の制限カードは全て禁止カードとなった。 |
*禁止カード指定は明示的に解除されなかったとしても、ローテーション落ちの時点で解除される。 | *禁止カード指定は明示的に解除されなかったとしても、ローテーション落ちの時点で解除される。 | ||
**かつてのスタンダードでは[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]が禁止カード指定を受けたが、[[基本セット2015]]に[[再録]]された時には禁止カードには指定されていない。 | **かつてのスタンダードでは[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]が禁止カード指定を受けたが、[[基本セット2015]]に[[再録]]された時には禁止カードには指定されていない。 | ||
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===環境の特色=== | ===環境の特色=== | ||
− | + | 最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすく、プレイ人口も多い。また最も多くの認定イベントに採用されているフォーマットであり、競技マジックの入門フォーマットといえる。現在の[[プロツアー]]の構築部門すべてで採用されている。 | |
*[[カード・プール]]の狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特に[[ローテーション]]時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。 | *[[カード・プール]]の狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特に[[ローテーション]]時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。 | ||
*[[プレイヤー]]の多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在の[[メタゲーム|メタ]]や次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。 | *[[プレイヤー]]の多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在の[[メタゲーム|メタ]]や次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。 | ||
− | ** | + | **先述の通りメタが変遷しやすい環境であるため、このフォーマットでプレイし続けるためにはカードを入手し続けることが避けられず、ある程度の資金が必要である。ただしカードの流通量が多いため、他環境と比べれば初期参入コストは安い傾向がある。 |
− | * | + | *近年では、運営側が[[ゲーム]]時間の長期化を嫌ってか、[[打ち消す|カウンター]]の大きな弱体化により、純粋な[[パーミッション]]が組まれることが比較的少なくなってきている。逆に[[クリーチャー]]の質は年々著しく上昇しており、殴り合いが増加。それを対策した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]、コントロールに強い[[クロック・パーミッション]]…といったメタ形成となる傾向がある。 |
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+ | ===呼称=== | ||
+ | 「'''スタン'''」と略して呼ばれることも多い。 | ||
+ | *古い呼び方であるが、どのセットでも使えるフォーマットの[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])に対して、使えるセットが限定された「第2のフォーマット」として'''Type2'''と呼ばれることもあった。(略称は'''T2'''。) | ||
+ | *Type2という呼称は、あくまで単なる俗称である。公式にType2とされていた時期は無い。 | ||
===変遷=== | ===変遷=== | ||
− | + | 新規のプレイヤーと初期からのプレイヤーでカード資産の差がついてしまう事を解決するため、「新しめのセット限定」として考え出されたのがスタンダードである。 | |
− | *[[1995年]]1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットは[[ | + | *[[1995年]]1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットは[[リバイズド]]、[[ザ・ダーク]]、[[フォールン・エンパイア]]の3セットのみ。その後[[アイスエイジ]]が発売されてからは1つの基本セットと3つの[[エキスパンション]]から構成された。 |
**初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。 | **初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。 | ||
− | *[[1997年]] | + | *[[1997年]]7月1日からは、1つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入するたびに直前の基本セットが落ち(2年に1回)、新ブロックの第一セットが参入するたびに現行のブロックの内で最も古いブロックが落ちるようになった(1年に1回)。 |
*[[2009年]]([[基本セット2010]])からは、ローテーションの制度は変更されていないが、基本セットの発売間隔が1年に1回に変わった。 | *[[2009年]]([[基本セット2010]])からは、ローテーションの制度は変更されていないが、基本セットの発売間隔が1年に1回に変わった。 | ||
− | *[[2010年]]([[基本セット2011]] | + | *[[2010年]]([[基本セット2011]])からは、1つ〜2つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入しても直前の基本セットは落ちず、新ブロックが参入するたびに古い方の基本セットと最古のブロックが同時に落ちるようになった。 |
− | *[[2015年]]から、3つのブロックから構成する形式となった。同時に、[[マジック・オリジン]] | + | *[[2015年]]から、3つのブロックから構成する形式となった。同時に、[[マジック・オリジン]]を最後に基本セットは廃止されるとともに、1ブロックは2セットで構成されるようになっている。 |
− | + | *[[2016年]]10月から、春の[[ローテーション]]が廃止され[http://mtg-jp.com/publicity/0017853/#]、使用可能なセットが3つのブロックから4つのブロックに拡張された。これにより使用可能セットは5~8個の間で変動するようになった。 | |
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==現在の使用可能カードセット== | ==現在の使用可能カードセット== | ||
− | + | 2016年9月30日現在、以下のセットに収録されているカードが使用可能である。 | |
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− | + | *[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]のカードセット | |
− | + | **[[戦乱のゼンディカー]] | |
− | * | + | **[[ゲートウォッチの誓い]] |
− | **[[ | + | *[[イニストラードを覆う影ブロック]]のカードセット |
− | * | + | **[[イニストラードを覆う影]] |
− | ** | + | **[[異界月]] |
− | * | + | *[[カラデシュ・ブロック]]のカードセット |
− | ** | + | **[[カラデシュ]] |
− | * | + | *2016年版「ウェルカム・デッキ」に含まれる以下のカード(ローテーションにおいて、イニストラードを覆う影と同時期に使用できる) |
− | ** | + | **[[神盾の天使/Aegis Angel]] |
− | ** | + | **[[名誉の印/Marked by Honor]] |
− | ** | + | **[[セラの天使/Serra Angel]] |
− | ** | + | **[[大気の召使い/Air Servant]] |
− | ** | + | **[[分散/Disperse]] |
− | * | + | **[[マゴーシのスフィンクス/Sphinx of Magosi]] |
− | ** | + | **[[精神腐敗/Mind Rot]] |
− | ** | + | **[[夢魔/Nightmare]] |
− | ** | + | **[[センギアの吸血鬼/Sengir Vampire]] |
− | * | + | **[[歩く死骸/Walking Corpse]] |
− | ** | + | **[[国境地帯の匪賊/Borderland Marauder]] |
− | * | + | **[[火炎放射/Cone of Flame]] |
− | * | + | **[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]] |
+ | **[[増え続ける成長/Incremental Growth]] | ||
+ | **[[樫変化/Oakenform]] | ||
+ | **[[収穫の魂/Soul of the Harvest]] | ||
+ | *上記の利用可能セットと同時に発売される[[プレインズウォーカーデッキ]]に含まれるカード | ||
==禁止カード== | ==禁止カード== | ||
− | + | なし | |
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==主なデッキ・その他== | ==主なデッキ・その他== | ||
− | [[スタンダードの変遷]] | + | [[スタンダードの変遷]]を参照 |
==関連リンク== | ==関連リンク== | ||
===Standard Week=== | ===Standard Week=== | ||
− | [[WotC]]の公式ウェブマガジン『[ | + | [[WotC]]の公式ウェブマガジン『[http://www.wizards.com/magic/magazine/Default.aspx Daily MTG]』では、2012年8月6日から10日にかけて「Standard Week(スタンダード特集)」として、各連載記事でスタンダードに関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 |
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− | == | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/207 Setting The Standard]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003619/ スタンダードの決定] (Making Magic、文:[[Mark Rosewater]]) |
− | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ftl/207 Stand Hard] (From the Lab、文:[[Noel deCordova]]) | |
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/rc/207 Zero to Sixty: How to Win in Standard]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/rc/003705/ ゼロからのデッキ構築:スタンダードで勝つ方法] (ReConstructed、文:[[Gavin Verhey]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/sf/207 Coloring in Lines] (Serious Fun、文:[[Adam Styborski]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/207 Standard Bearers] (Top Decks、文:[[Mike Flores]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/207 Ah Yes. Very Standard.]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/003700/ まさしくスタンダードだ] (Latest Developments、文:[[Zac Hill]]) | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
*[[構築]] | *[[構築]] |