「ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken」を編集中

'''ジェイコブ・ハーキン'''/''Jacob Hauken''は[[イニストラード：真紅の契り]]のキャラクター。[[カード]]としてはイニストラード：真紅の契りの[[捜査員、ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken, Inspector]]が初出。

==解説==
[[イニストラード/Innistrad]]に住む[[人間/Human#イニストラード|人間/Human]]の探偵。男性（{{Gatherer|id=542484|イラスト1}}、{{Gatherer|id=545121|イラスト2}}）。

ジェイコブ・ハーキンは常に好奇心旺盛な精神の持ち主だった。その精神は、[[霊/Geist]]やその他の[[スピリット/Spirit|霊魂]]を、たとえそれが姿を隠していても見ることができる不可思議な能力と相まって、彼をイニストラードの奇怪な事件に対する雇われ調査員の第一人者とするのに貢献してきた。ジェイコブは若い頃からすでに、特に[[ネファリア/Nephalia]]州の沿岸地域において名を馳せていた――かなりの数の謎を解明することに成功しただけでなく、惨たらしく死ぬことなくそれに成功した者として。

==経歴==
===生い立ち===
幼いジェイコブは霊を崇拝する集団、[[ヴィザグ・アトゥム/The Vizag Atum]]に育てられた。だが友人が何者かに絞め殺されたとき、死を崇める彼らは犯人すら探さず、それを事故だと結論づけた。ジェイコブはもはや彼らと一緒にはいられないと悟り、ヴィザグ・アトゥムを離れた。

===世界の端/The Edge of the World===
イニストラードに永遠の夜が訪れる中、霊の群れが政治家や商人を次々と襲う事件を解決するため、[[ネファリア/Nephalia#地理|セルホフ/Selhoff]]の町に出向いたジェイコブは、依頼人の[[ネリック卿/Lord Nellick]]の館に通された。彼曰く、探偵の[[エロイーズ・ウィッカー/Eloise Wicker]]がジェイコブこそこの仕事に最適だと請け合ってくれたとのことだった。それは意外だった――確かに彼女とは以前一緒に仕事をしたことがあるが、自分を評価してくれた印象はなかったからだ。

宿に向かう途中、とある廃墟を前に、エロイーズはジェイコブに話した。屍錬金術師/Necro-alchemistが霊爆弾/Geistbombを暴発させ、大勢の死者を出したと。その直後、ジェイコブは霊の接近を感じた。多数の霊の群れが二人に襲いかかり、凝集して一人の女性の姿となり、エロイーズを吹き飛ばした。ジェイコブは魔法で何とかその霊を追い払った。

負傷したエロイーズは、近くの宿屋で手当てを受けることになった。成り行きから、ジェイコブは彼女に自身の生い立ちを話し、そして永遠の夜への思いを口にした。もはや人間が絶滅するのは時間の問題だと。エロイーズはならばなぜ自ら命を絶たないのかと問いかけ――それは全くもって記憶にあるエロイーズではなかった――だが無理に悲観から抜け出させようとはせず、それはジェイコブにとって心地良かった。エロイーズはジェイコブに体を寄せ、頬に触り、だがジェイコブは何かが皮膚の下に侵入しようとするような感覚を覚え、怯んだ。ちょうど医師が来たため、ジェイコブは頭を冷やそうと部屋の外に出た。

診察を終えた医師は、ジェイコブにエロイーズから何もかも聞いたと語り――部外者に捜査内容を話すものだろうか？――料金すら請求することなく去っていった。部屋に戻ると、エロイーズからはあの奇妙な態度が消え去っていた。そしてジェイコブは再び霊の接近を感じた。女性の霊は再びエロイーズを襲おうとし、だがジェイコブの説得を受けて立ち止まった。[[ミレシント/Millicent]]と名乗るその霊は語った。エロイーズは自分が探している者だったが、今は違う。「あいつ」は私たちの新鮮な魂を使った――ジェイコブはエロイーズが先程話した屍錬金術師のことだと気づいたが、エロイーズはそのことを全く覚えていないばかりか、逆に訊き返してきた。「霊爆弾とは何です？」ジェイコブはすべてを悟った。

ジェイコブがネリック卿のもとへ帰還すると、ネリックは話もそこそこに正体を現した。屍錬金術師[[シリル・ラーヴ/Cyril Rav]]。ミレシントたちの魂を燃料とする霊爆弾の暴発で自らも命を落としたが、霊となって有力者に次々と憑依し、その姿を借り続けた。そしてジェイコブの前では、ネリックに憑依し、エロイーズに憑依し、ジェイコブに憑依しようとしたが失敗し、医師に憑依して逃げ去り、今こうしてネリックの体に戻ったのだ。気づくべきだった、この町に来てから自分はただ一人としか会話していなかったのだと。

ラーヴはジェイコブに囁いた。もともとはミレシントを倒してもらうつもりだったが、今興味があるのは君の方だ。私とともに行こう。私が守ってやろう。君は今まで通り霊の事件を解決してもいいし、殺された友人の復讐をしてもいい。私は君に手出しできないし、気に入らないことがあれば君は私を消してしまえる――ジェイコブの心は揺れた。ただ疲れたんだとこぼすジェイコブに、ラーヴは理解を示した。

==登場==
===登場カード===
*[[捜査員、ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken, Inspector]]

====[[カード名]]に登場====
;[[イニストラード：真紅の契り]]
:[[捜査員、ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken, Inspector|ハーキンの眼識/Hauken's Insight]]

====[[絵|イラスト]]に登場====
;[[イニストラード：真紅の契り]]
:[[捜査員、ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken, Inspector|ハーキンの眼識/Hauken's Insight]]（手のみ）

===登場作品・登場記事===
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/edge-world-2021-10-29 The Edge of the World]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035546/ サイドストーリー第１話：世界の端]（Magic Story [[2021年]]10月29日 [[Aysha U. Farah]]著）
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/legends-innistrad-crimson-vow-2021-11-12 The Legends of Innistrad: Crimson Vow]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035624/ 『イニストラード：真紅の契り』の伝説たち]（Feature 2021年11月12日 [[Doug Beyer]], [[Ari Zirulnik]], and [[Grace Fong]]著）

==参考==
*[[背景世界/ストーリー用語]]