「カカシ」を編集中
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Scarecrowや[[片目のカカシ/One-Eyed Scarecrow]]はフレーバーに沿ったアンチ[[飛行]]の能力を持つ。シャドウムーア・ブロックに登場するカカシはブロックのテーマにそって[[色]]を参照する[[能力]]を持ったものが多い。 | Scarecrowや[[片目のカカシ/One-Eyed Scarecrow]]はフレーバーに沿ったアンチ[[飛行]]の能力を持つ。シャドウムーア・ブロックに登場するカカシはブロックのテーマにそって[[色]]を参照する[[能力]]を持ったものが多い。 | ||
− | [[ | + | [[部族カード]]として、[[ロード]]的存在の[[刈り取りの王/Reaper King]]、カカシを[[コスト]]に[[引く|ドロー]]する[[婆カカシ/Scarecrone]]、対策カードの[[ボガートの放火魔/Boggart Arsonists]]が存在する。 |
[[伝説の]]カカシは刈り取りの王のみ。 | [[伝説の]]カカシは刈り取りの王のみ。 | ||
*[[シャドウムーア]]の開発段階にて、カカシを登場させるアイディアは早い段階から出ていたが、初めはカカシだけでなく[[ゴーレム]]や[[構築物]]など他のアーティファクト・クリーチャーもある程度登場させるという案もあった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/you-cant-handle-reaper-king-2008-04-16 You Can't Handle the Reaper King](Feature [[2008年]]4月16日 [[Doug Beyer]]著)</ref>。ちなみにシャドウムーア・ブロックのカカシでないアーティファクト・クリーチャーは[[祭壇のゴーレム/Altar Golem]]だけである。 | *[[シャドウムーア]]の開発段階にて、カカシを登場させるアイディアは早い段階から出ていたが、初めはカカシだけでなく[[ゴーレム]]や[[構築物]]など他のアーティファクト・クリーチャーもある程度登場させるという案もあった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/you-cant-handle-reaper-king-2008-04-16 You Can't Handle the Reaper King](Feature [[2008年]]4月16日 [[Doug Beyer]]著)</ref>。ちなみにシャドウムーア・ブロックのカカシでないアーティファクト・クリーチャーは[[祭壇のゴーレム/Altar Golem]]だけである。 | ||
− | *[[イニストラード・ブロック]] | + | *[[イニストラード・ブロック]]では主要[[部族 (俗称)|部族]]の1つにする事も計画されていたが、最終的に[[片目のカカシ/One-Eyed Scarecrow]]1枚のみの収録となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016729/ こぼれ話:『イニストラードを覆う影』 その2]/[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-shadows-over-innistrad-part-2-2016-04-18 Odds & Ends: Shadows over Innistrad, Part 2]([[Making Magic]] [[2016年]]4月18日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。[[イニストラードを覆う影ブロック]]ではより多くのカカシが登場しているが、[[部族カード]]などが作られるまでには至っていない。 |
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | [[Wikipedia:ja:かかし|カカシ]]とは作物を荒らす動物を追い払うために、田畑に置く仕掛けのこと。漢字で書くと「案山子」。人型のイメージが強いが、それ以外にも巨大な目玉の形をしたものなどがある。その起源は、[[ビースト|獣]]の肉や[[人間]] | + | [[Wikipedia:ja:かかし|カカシ]]とは作物を荒らす動物を追い払うために、田畑に置く仕掛けのこと。漢字で書くと「案山子」。人型のイメージが強いが、それ以外にも巨大な目玉の形をしたものなどがある。その起源は、[[ビースト|獣]]の肉や[[人間]]の毛髪を焼き、その悪臭で動物を追い払う「かがせ」であると言われている(カカシという名前もかがせが転じたものと考えられている)。 |
− | + | 英語のScarecrowは、そのまま「Scare(恐怖させる)」+「crow(カラス)」であり、「カラスを恐怖させる者」という意味。その言葉通り、不気味でおどろおどろしいデザインのカカシが作られることも多い。日本では「カカシ」というとのどかな田舎の風景が連想されてなんとなくホンワカしたイメージがあるが、英語圏ではむしろ恐怖の象徴のようなイメージが強いらしい。例えば、有名アメコミの『バットマン』や『スパイダーマン』にはカカシをモチーフにした「スケアクロウ」というヴィラン(悪役)が登場する。また、スティーブン・キングの短編小説である「トウモロコシ畑の子どもたち」に登場する異形の邪神はまさしくカカシのイメージを肥大化させた姿となっている。そのカカシに対するネガティブなイメージを大きく変化させた童話こそが、ライマン・フランク・ボーム著「オズの魔法使い」であった。 | |
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+ | 一方で、スケアクロウは「財産の象徴」として欧米文化に根付いている。漫画「ヨルムンガンド」で同名のコードネームを持つCIA工作員が登場しているが、これは彼の特技である金策能力を評してそのように呼ばれていると推察される。 | ||
;シャドウムーア/Shadowmoor | ;シャドウムーア/Shadowmoor | ||
:シャドウムーアのカカシの大部分は、[[キスキン/Kithkin]]の纏め鍛治によって単純な農作業を行わせるために作られたものである。纏め鍛治はその材料を骨と木材の切れ端だけに惜しみ、それが理由で彼らは不恰好な動きしかできない。最初のカカシ職人は[[ツリーフォーク]]の死骸をその材料に使い、それに込められた怒りが彼らの動きを歪ませているとも云う者もいる。 | :シャドウムーアのカカシの大部分は、[[キスキン/Kithkin]]の纏め鍛治によって単純な農作業を行わせるために作られたものである。纏め鍛治はその材料を骨と木材の切れ端だけに惜しみ、それが理由で彼らは不恰好な動きしかできない。最初のカカシ職人は[[ツリーフォーク]]の死骸をその材料に使い、それに込められた怒りが彼らの動きを歪ませているとも云う者もいる。 | ||
:時が経ち農夫が立ち去るかいなくなった後もカカシ達は残された。彼らの幾つかは意図された仕事を続けているが、受け取る者のいない彼らの行動は奇怪で不穏なものに映るだろう。穀物を刈り取るために作られたカカシが闇の中から表れ、鎌の腕を振り上げがらんどうの目であなたが収穫時期かどうか見定めている姿は脅威にしかならない。 | :時が経ち農夫が立ち去るかいなくなった後もカカシ達は残された。彼らの幾つかは意図された仕事を続けているが、受け取る者のいない彼らの行動は奇怪で不穏なものに映るだろう。穀物を刈り取るために作られたカカシが闇の中から表れ、鎌の腕を振り上げがらんどうの目であなたが収穫時期かどうか見定めている姿は脅威にしかならない。 | ||
− | : | + | :そして、彼らの王は、「The Reaper King」。この言葉は欧米圏では「死神」と同義となっており、クリエイティブ・チームがシャドウムーアのカカシたちに込めたかったイメージを極めて端的に表していると言える。 |
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