「アンティ」を編集中
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それぞれの[[プレイヤー]]は、[[ゲーム]]開始時に自分の[[デッキ]]から[[無作為に]][[カード]]を1枚選び、それをアンティ領域に置く。ゲームに[[勝利]]したプレイヤーはアンティ領域にあるカードの所有権を得る。これらのカードは[[ゲームの外部]]にあるカードではない。またその内容は[[公開情報]]である。 | それぞれの[[プレイヤー]]は、[[ゲーム]]開始時に自分の[[デッキ]]から[[無作為に]][[カード]]を1枚選び、それをアンティ領域に置く。ゲームに[[勝利]]したプレイヤーはアンティ領域にあるカードの所有権を得る。これらのカードは[[ゲームの外部]]にあるカードではない。またその内容は[[公開情報]]である。 | ||
− | *現行のルールでは『無作為に1枚』となっているが、当初のルールでは『[[ライブラリーの一番上]] | + | *現行のルールでは『無作為に1枚』となっているが、当初のルールでは『[[ライブラリーの一番上]]のカードをアンティに置く』ことになっていた。とはいえ、[[マリガン|バンクーバー・マリガン]]が存在しなかった当時には、ゲーム開始時にライブラリーの一番上が何かは誰も知らないので、ほとんど差はないだろう。 |
アンティに関係したカードもいくつかあるが、法律上の問題があったため([[#法的制約]]を参照)、いずれも全ての認定イベント([[カジュアルプレイ|認定カジュアルイベント]]を含む)で使用禁止となっている。さらに[[総合ルール]]でも、プレイヤーはアンティを伴うゲームでないならアンティに関するカードを[[デッキ]]と[[サイドボード]]に入れてはならず、[[ゲームの外部]]からも持ってくることができないと明記されている。 | アンティに関係したカードもいくつかあるが、法律上の問題があったため([[#法的制約]]を参照)、いずれも全ての認定イベント([[カジュアルプレイ|認定カジュアルイベント]]を含む)で使用禁止となっている。さらに[[総合ルール]]でも、プレイヤーはアンティを伴うゲームでないならアンティに関するカードを[[デッキ]]と[[サイドボード]]に入れてはならず、[[ゲームの外部]]からも持ってくることができないと明記されている。 | ||
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'''日本の法律では「リアル・アンティ」でのゲームを行うと賭博罪に問われる恐れがある。'''アンティが現役であった時代のカードともなればそれなりの値打ちものも少なくないだろうから、その危険はなおさら高い。このルールの採用はプレイヤー各自の責任で決定していただくよう願いたい。 | '''日本の法律では「リアル・アンティ」でのゲームを行うと賭博罪に問われる恐れがある。'''アンティが現役であった時代のカードともなればそれなりの値打ちものも少なくないだろうから、その危険はなおさら高い。このルールの採用はプレイヤー各自の責任で決定していただくよう願いたい。 | ||
− | *アンティ禁止改定後、唯一アンティ・ルール採用された公式イベントは[[インビテーショナル01]](5-Color Magic) | + | *アンティ禁止改定後、唯一アンティ・ルール採用された公式イベントは[[インビテーショナル01]](5-Color Magic)のみ。もっとも、当時の[[フロア・ルール]]では非[[レーティング]]イベントに対してフロア・ルールが適用しないために公式イベントとして開催可能だった。現在は[[プレインズウォーカーポイント]]の導入に伴いそれも不可能となっている。 |
− | * | + | *余談だが、マジック25周年記念イベント([[マジック25周年記念プロツアー]]と一部の[[グランプリ]])のサイドイベントとして行われた、アンティに関係したカードが収録されているセットを用いた[[ロチェスター・ドラフト]]では、法律上の問題とマジック・イベント規定を回避するためか、「[[ピック]]したアンティに関するカードは自動的に獲得したプレイヤーのサイドボードとなる。ただしトーナメント間では使用できない(実質上[[カードプール]]から除外)」という特別ルールがあった。 |
==アンティに関係したカード== | ==アンティに関係したカード== | ||
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**とはいえ、仲間内の[[デュエル]]では本当に高価なレアカードがアンティでめくれてしまった場合には「別カードで勘弁してやる」などと柔軟に対応することが多かったらしい。この辺りの黎明期のエピソードは[[中村聡]]氏のマジックエッセイ「[[中村聡のマジック:ザ・ギャザリング五輪の書|五輪の書]]」で読むことが出来る。 | **とはいえ、仲間内の[[デュエル]]では本当に高価なレアカードがアンティでめくれてしまった場合には「別カードで勘弁してやる」などと柔軟に対応することが多かったらしい。この辺りの黎明期のエピソードは[[中村聡]]氏のマジックエッセイ「[[中村聡のマジック:ザ・ギャザリング五輪の書|五輪の書]]」で読むことが出来る。 | ||
**この時に「勘弁してやった」カードは、初心者垂涎の[[大型クリーチャー]][[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]。そして「そんな[[山/Mountain]]と変わらないような弱いカード」として誰も気にとめなかった[[Mox Ruby]]も、ついでのように他のカードと取り替えることがOKされた。[[Mox]]が弱いカードという辺りが黎明期の価値感を物語っている。 | **この時に「勘弁してやった」カードは、初心者垂涎の[[大型クリーチャー]][[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]。そして「そんな[[山/Mountain]]と変わらないような弱いカード」として誰も気にとめなかった[[Mox Ruby]]も、ついでのように他のカードと取り替えることがOKされた。[[Mox]]が弱いカードという辺りが黎明期の価値感を物語っている。 | ||
− | *海外でも、初期のマジック解説書「Learn Magic Cards」において「リアル・アンティで相手の貴重なレアを勝ち取ってしまった場合は、後から多少手心を加えた[[トレード]]をして返してあげよう」というような記述があった。上述の中村氏のエピソードともあわせて、こういうところは洋の東西は問わないようだ。 | + | *海外でも、初期のマジック解説書「Learn Magic Cards」において「リアル・アンティで相手の貴重なレアを勝ち取ってしまった場合は、後から多少手心を加えた[[トレード]]をして返してあげよう」というような記述があった。上述の中村氏のエピソードともあわせて、こういうところは洋の東西は問わないようだ。 |
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==参考== | ==参考== | ||
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*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
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